ソニーの次期フラッグシップスマホ「Xperia 2」と見られるJ9210がEEC認証を通過!2019年後半はさらに日本限定液晶モデルや5G対応と高性能機が合計3機種か



Sonyブランドの未発表のJ9210がEEC認証通過!次期フラッグシップスマホ「Xperia 2」か

ロシアやカザフスタン、ベラルーシなどのユーラシア経済連合の管理組織であるユーラシア経済委員会(Eurasian Economic Commission;EEC)は13日(現地時間)、未発表のSony Mobile Communications(以下、ソニーモバイル)製スマートフォン(スマホ)「J9210」(Notification number: RU0000043012)が認証を取得したことを公開しています。

現行のフラッグシップスマホ「Xperia 1」の型番が「J8110」および「J8170」、「J9110」などとなっていることから同様にハイエンドモデルだと見られ、噂されている次期フラッグシップスマホ「Xperia 2」もしくは「Xperia 1s」(ともに仮称)に当たるのではないかと推測されます。

Xperia 2と噂される製品は @OnLeaks ことSteve Hemmerstoffer氏とともにCashKaroにて得た情報から予測したレンダリング画像を作成して公開しており、アスペクト比9:21のシネマワイドディスプレイやトリプルリアカメラ、Snapdragon 855はXperia 1を継承しているものの、画面は約6.1インチと小型化されるなどとしています。

例年通りであれば、ドイツ・ベルリンにて2019年9月6日(金)〜9月11日(水)に開催される「IFA 2019」に合わせて発表される見込みです。なお、Xperia 1のファームウェアを解析したところXperia 2と噂される製品の他にもSnapdragon 855を搭載する製品が2019年下期にもう2機種あり、1つが液晶を搭載した日本限定モデル、もう1つが5G対応モデルになると見られています。


Xperia 2と見られるJ9210のEEC認証情報

Xperia 2はXperia 1に続くシネマワイドディスプレイやトリプルカメラなどを搭載した高性能なフラッグシップスマホで、CashKaroによればXperia 1が約6.5インチディスプレイなのに対して小さくなった約6.1インチディスプレイとなり、サイズは約158×68.3×8.3mm(最厚9.3mm)と、Xperia 1の約167×72×8.2mmからひと回りほど小さくなるとしています。

また背面のトリプルカメラはXperia 1では左右の中央に縦に並んでいますが、Xperia 2では左上に縦に並んでおり、横持ちするとデジタルカメラのようになるイメージとなり、Snapdragon 855や6GB内蔵メモリー(RAM)、3000mAhバッテリーになるとのこと。その他、Xpeia 1と同じく3.5mmイヤホンマイク端子は搭載しないとしています。

一方、スマホ評価・不具合ニュースではSony J9210という機種のGeekbench 4のスクリーンショットが微博(weibo)にて掲載されていたと伝えており、スクリーンショットには8GB RAMと示されていることから8GB RAMのモデルも存在する可能性があります。なお、名称はXperia 1sとなるとも言われており、小型を示す「Small」やXperia 1の改良モデルである「Second」の「s」と考えるとその線もありそうです。


トップ画像と上記画像はCashKaroが公開したXperia 2のレンダリング画像

さらにXDA DeveloperにXperia 1のファームウェアから見つかったとされるコードが掲載されており(元情報は微博)、Snapdragon 855を搭載する未発表の製品が3機種あるとし、1つがこれまでXperia 2としているグローバルモデル(開発コード名:Horus、型番:J82xx)、もう1つが日本限定液晶モデル(開発コード名:Bahamut、型番:J83xx)、最後に5G対応モデル(開発コード名:Sphinx、型番:J84xx)とのこと(xxは任意の数字)。

Xperia 1におけるシングルSIMのJ8110とデュアルSIMのJ9110という型番を鑑みると、Xperia 2とする製品でもシングルSIMのJ8210とデュアルSIMのJ9210となり、今回、EEC認証を通過したJ9210がXperia 2と見られる製品のデュアルSIM版だと推測できます。


Xperia 1のファームウェアから見つけたとされるコード。日本限定液晶モデルのBAHAMUTの末尾には「K」や「N」、「S」と日本の携帯電話会社のKDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの頭文字に

またベンチマークのスクリーンショットがAndroid 9(開発コード名:Pie)であることなどから投入時期が最も早いと予想されます。なお、製品版では次期バージョン「Android 10(開発コード名:Qxx)」(Qxxは「Q」からはじまるお菓子の名前)を搭載する可能性はあるでしょう。

日本限定液晶モデルがあるのが気になりますが、日本での販売方式に変更によってXperia 1もグローバルモデルの128GB内蔵ストレージから64GBに減らされたりとコスト削減をしている影響も大きそうで、その場合にグローバルモデルのXperia 2と同等製品が日本では発売されない可能性も出てきそうです。

どちらにしても日本ではまだXperia 1が発売したばかりですし、IFA 2019までは2ヶ月半ほどありますし、発売はさらに先と考えればまだ先かなというのと、Snapdragon 855を搭載しているのであれば現状のXperia 1でも十分かなという印象はあります。仮にもう少し小さいほうが良いという場合には待ってみても良いのかもしれません。

なお、2019年のXperiaの開発コード名はそれぞれ架空の生物や神様となっており、Xperia 1が「Griffin」(グリフィン)、Xperia Aceが「Houou」(鳳凰)、Xperia 10が「Kylin」(麒麟)、Xperia 10 Plusが「Mermaid」(マーメイド)、Xperia L3が「Dragon」(ドラゴン)、そして今回見つかったのがHorus(ホルス神)やBahamut(バハムート)、Sphinx(スフィンクス)となっています。



記事執筆:memn0ck


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