Google、スマホなど向け次期プラットフォーム「Android Q」の開発者向けプレビュー版を公開!Pixelシリーズとエミュレーターで利用可能。正式版は2019年Q3にリリース予定



Googleがスマホなど向け次期OS「Android Q」の開発者向けプレビュー版をリリース!

Googleは13日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の次期バージョン「Android Q」における開発者向けプレビュー版「Android Q Developer Preview」( http://developer.android.com/preview/ )で導入される予定の新機能やAPI、SDKなどを公開したとお知らせしています。

今回提供されたAndroid Qの開発者向けプレビュー版は、Androidエミュレーターのほか、Pixel、Pixel XL、Pixel 2、Pixel 2 XL、Pixel 3、Pixel 3 XLでテストするためのシステムイメージやSDKが含まれています。対象機種にて「Android Beta Program」( https://g.co/androidbeta )に登録し、ネットワーク経由によるソフトウェア更新(OTA)にて導入できます。

またすでにファクトリーイメージ( https://developer.android.com/preview/download.html )も公開されていることから手動で導入することも可能。Pixelシリーズにおけるビルド番号は「PPP1.180208.014」。今後、一般向けプレビュー版も提供予定で、現バージョン「Android 9(開発コード名:Pie)」のときと同様に他メーカーの一部製品にも順次Android Beta Programが提供されます。

またエミュレーターで利用するためには「Android Studio」のバージョン「3.5」( https://developer.android.com/studio/archive.html )以上が必要で、別途、Q Developer Preview SDKとツールを導入する必要があります。なお、現在開発者向けプレビュー版が提供されている機種についても必ずしも正式版が提供されるとは限らないとのこと。

また新機能についてもある程度公開されており、アプリの位置情報提供における許可レベルを設定できるようになり、現在の位置情報提供を許可すると、アプリを使っていなくてもバックグラウンドで取得し続けるような挙動を拒否できるようになるなどのプライバシー設定の改善やフォルダブルスマホなどの折りたたみ型製品への対応などが追加されるとしているほか、5月に開催される「Google I/O 2019」でさらに詳細な説明を行うとしています。


Android Qは現在の最新バージョンのAndroid 9 Pieの次のメジャーアップデートとなる予定のバージョンです。Androidではメジャーバージョンアップごとにアルファベット順に開発コード名としてお菓子の名前が付けられており、Android 9では「Pie」となっていますが、それを受けて正式発表前にはここ最近ではその頭文字を取って「Android P」としています。

そのため、次のバージョンは「P」の次の「Q」となるため、Android Qとなっており、正式版では恐らくバージョン番号が「9」の次の「10」になると思われるので「Android 10(開発コード名:Q****)」などとなると見られます。バージョン番号や開発コード名については現時点では不明。

開発者プレビュー版は順次新しい内容が提供されていくということで、今回の公開されたAndroid Q Developer PreviewのBeta 1(初リリース)に続いて、アップデートスケジュールとして3月下旬以降に「Beta 2(増分更新)」、4月中旬以降に「Beta 3(増分更新)」、5月上旬のGoogle I/O 2019に合わせて「Beta 4(最終APIと公式SDK・Playサービス)」が提供されます。

さらに6月下旬以降に「Beta 5(テスト用リリース候補版)」および「Beta 6(最終テスト用リリース候補版)」を経て2019年第3四半期(7〜9月)に正式版がリリースされるということで、恐らく過去の例からすると8〜9月あたり提供開始されるものと見られます。

Android Pで導入される新機能は以下の通り。








なお、GoogleではAndroidにおけるセキュリティーとパフォーマンスを最大限にアプリで活用できるようにするための取り組みを拡大し、今年後半には「Google Play」にてSDKのターゲットバージョンを28に設定する必要があるとしています。

これにより、Android QではAPIレベル23より前のプラットフォームであるAndroid 6.x(開発コード名:Marshmallow)以前を対象としたアプリを最初に実行したときにダイアログで警告するようにするとのこと。同様に64bit化も進めており、今年後半にすべてのアプリで64bitのサポートが必要となります。

記事執筆:memn0ck


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