SanDiskやMicronが1TBのmicroSDXCカードを発表!4月より順次発売され、価格はアメリカでは約5万円。UHS-I準拠でC10・U3・V30・A2をサポートした高速データ転送に対応



microSDカードはついに1TBが登場!

Western Digitalは25日(現地時間)、スペイン・バルセロナにて2月25〜28日まで開催されていた「MWC Barcelona 2019」(旧「Mobile World Congress」)に合わせて傘下のSanDiskより世界最大の1TBのmicroSDカード「1TB SanDisk Extreme UHS-I microSDXC」を発表しています。

アメリカなどにて今年4月より順次発売され、価格はアメリカでは449.99ドル(約50,000円)。また1TBのmicroSDカードについてはMicronも同日の現地時間2月25日にMWC Barcelona 2019にて1TBのmicroSDカード「Micron c200 1TB microSDXC UHS-I」を発表しており、2019年第2四半期(4〜6月)に発売するとのこと。

なお、SanDiskでは神奈川県・みなとみらいにあるパシフィコ横浜および大さん橋ホールにて2月28日〜3月3日に開催されていた「CP+2019」でも1TB SanDisk Extreme UHS-I microSDXCを展示しており、日本での販売も予定しているということです。

その他、SD AssociationがMWC Barcelona 2019にて次世代microSDカード規格「microSD Express」を策定すると発表しています。microSD ExpressではインターフェイスにPCI Express 3.1を採用し、プロトコルにNVM Express 1.3を用いることでSDカード規格「SD Express」と同様に最大985MB/sの高速転送が可能となっています。


microSDカードはこれまで最大512MBが製品化されていますが、新たに1TBが追加されることになりました。1TB SanDisk Extreme UHS-I microSDXCはUHS-I Speed Class 3に準拠し、独自のフラッシュ技術によって最大転送速度が読み取りで160MB/s、書き込みで90MB/sとなっています。

これにより、従来のUHS-Iに準拠したmicroSDカードと比べて半分の時間でデータ転送が可能だとのこと。また、動画再生についてもV30(Video Speed Class 30・30MB/s)やA2(Application Performance Class 2・10MB/s)、C10(Speed Class 10・10MB/s)、U3(UHS Speed Class 3・30MB/s)もサポートしています。

一方、Micronでは世界初となる3Dクアッドレベルセル(QLC)の96層NANDフラッシュを採用することによって1TBを実現したとし、最大転送速度は読み取りが100MB/s、書き込みが95MB/sとなっており、同じくV30やA2、U3の各規格に対応しているとしています。



記事執筆:memn0ck


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