スマホやタブレット、SIMフリーなど……携帯電話市場の2019年はどうなる?NTTドコモやKDDI(au)、UQ、ソフトバンク・ワイモバイルなどの年頭所感をチェック



2019年はどうなる!?大手携帯電話会社などの年頭所感を紹介

昨年「2018年」は「年末企画」にて各ライターが書いていたようにスマートフォン(スマホ)などの製品価格の高騰と、大手携帯電話会社(以下、キャリア)による通信費と製品代金を分ける分離プランの導入によってよりコストパフォーマンスの高いミッドレンジからエントリークラスの製品や最新ではない機種が販売台数を伸ばしました。

中でもこれまで日本で圧倒的な人気となっている「iPhone」シリーズがシェアこそ、一昨年に発売した「iPhone 8」が売れているために落ち込んではいませんが、新製品の「iPhone XS」や「iPhone XS Max」、「iPhone XR」の販売台数は従来までの発売時の売れ行きと比べるとかなり落ちている印象があり、Appleでは販売台数を公表しないという方針に変わりました。

またアメリカと中国の関係から春先の「ZTE問題」、さらには年末のHuawei Technologies(以下、ファーウェイ)の排除などもあり、現時点では日本ではファーウェイの一般向け製品が売れなくなったという話は聞きませんが、2019年にはなんらかの影響が出る可能性も否定できない状況となっています。

そういった中で一昨年あたりから続く格安SIMなどを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)が全体的に伸びが減速し、昨年4月には「LINEモバイル」がソフトバンク傘下となるなど、さらに格安SIM市場は淘汰が進みんでおり、合わせてNTTドコモがよりシンプルな料金プランを2019年に導入して2〜4割値下げすることを明らかにしており、MVNOはさらに厳しい状況となりそうです。

一方で、2019年は次世代の「5G(第5世代移動体通信システム)」の導入がはじまり、日本でも「2020年東京オリンピック」に向けてプレサービスが開始されるなど、料金だけでなくサービスでもこれまでにないものが期待される年になりそうです。その幕開けにもなるイベント「CES 2019」が例年通りではありますが、1月8日(火)よりアメリカ・ラスベガスで開催されます。

そんな「2019年」に各携帯電話事会社がどのような心づもりでサービスを提供していくのか、まずは各社の新年の挨拶、年頭所感をチェックしてみたいと思い、今回は、NTTドコモおよびKDDI(au)、ソフトバンクグループ(SoftBank・Y!mobile)、UQコミュニケーションズ(以下、UQ)の年頭所感などを以下にまとめて紹介します。

なお、各社の年頭所感は一部整形し直したりしていますが、基本的に原文そのままを掲載しています。これらから各社がどのように事業を進めていくのか……それぞれ妄想しながら2019年のスマホやタブレットに思いを馳せてみてください。

【NTTドコモ】

年頭にあたって

株式会社NTTドコモ
代表取締役社長
吉澤 和弘

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年2018年は、「革新し実行する年」として、中期戦略2020「beyond宣言」の着実な実行と事業基盤の変革に取り組みました。
5月にはdポイントクラブの「会員基盤」を軸とした事業運営をスタートし、dポイントの魅力をさらに高める「d払い」や「ポイント投資」などの新たなサービスも開始しました。
また、地震や水害など多くの自然災害に見舞われた年でもありました。ライフラインである通信の確保という「ドコモの使命」を果たすために全国で連携して対応した結果、皆さまから感謝のお言葉をいただくことができました。
社員が一丸となってbeyond宣言の実行に積極的に取り組んだ結果、2018年度の業績についても、年間業績予想に対して順調に進捗しています。

現在、社会のあらゆる場面で「デジタルトランスフォーメーション」を契機としたキャッシュレスや次世代モビリティといったサービスの進化や、それに伴う競争環境の変化が進行しています。モバイル業界では新たなプレイヤーの参入も予定されており、また社会やお客さまからの注目や期待も高まっています。
そのような中、いよいよ2019年がはじまります。

私は、2019年を「2020年代の更なる成長に向けた変革の年」だと考えています。昨年10月に発表した中期経営戦略で、ドコモは「会員を軸とした事業運営」「5Gの導入とビジネス創出」に舵を切る、と宣言しました。激しく変動する環境の中で、2020年代の持続的成長に向け、3つの目標をかかげました。「お客さま還元の実施とお客さま接点の進化」、「顧客基盤をベースとした収益機会創出」、「5Gによる成長」を目標にして、自ら変革していく年にしたい、と考えています。

まず1つ目、お客さまに対しては、おトクでシンプルな料金プランによる還元を実行します。3Gフィーチャーフォンからスマートフォンへのマイグレーションも積極的に進めていきます。
次に2つ目として、お客さまとの長いお付き合いの中で蓄積するデータを活用し、一人ひとりに寄り添ったデジタルマーケティングをさらに進めていきます。こうした取り組みにより、「会員」を軸とした顧客基盤を強化します。加盟店や法人企業などのパートナーもさらに拡大します。そして、強化した顧客基盤とパートナーをドコモの持つアセットで結び付け、スマートライフサービス、法人サービスなど「非通信事業」の収益機会を創出します。
そして3つ目、5Gについては、9月のラグビーワールドカップを皮切りに、いよいよプレサービスを開始します。まずは「高速・大容量」という5Gの特長を活かし、スポーツ観戦やeスポーツイベントなどで新たな体感を一足早くお客さまへ提供していきます。また、2000を超えるパートナーとの協創を通じて、産業、医療、防災といった社会課題の解決や地方創生に貢献できるサービスを創出していきます。こういった取り組みを積極的に社会に発信し、来年の5G商用サービス開始に向けた機運を高めていきたいと考えています。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会まで、570日を切りました。本大会を5G商用開始後の最大のショーケースととらえ、国内外のお客さまに、ドコモが持つ技術力、品質の良さ、素晴らしさを体感していただけるよう、準備を加速していきます。

2019年が、皆さんにとって、素晴らしい1年となりますよう祈念して年頭の挨拶といたします。


【KDDI(au)】

2019年 年頭挨拶

KDDI株式会社 代表取締役社長 高橋 誠

「通信とライフデザインの融合 本格始動!」

KDDIグループの全社員の皆さん、明けましておめでとうございます。
年末年始に、お客さま対応や、設備の保守運用などでご出勤された皆さん、大変お疲れ様でした。あらためて感謝致します。
2019年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。

【持続的成長に向けて】
昨年を振り返りますと、我々を取り巻く環境は大きな変化点を迎えていることを皆さんも強く感じてらっしゃると思います。AI、IoTなど新たなテクノロジーは日々進化しつづけています。また、マーケットの価値観もモノ消費からコト消費へと変化するなか、あらゆる業界において、また業界の枠を超え、国内外の様々なプレーヤーが新たな価値創造、事業創出に奔走し、まさにデジタルトランスフォーメーション(DX)に挑む、そのような変革が急激に起こっているように思います。我々の業界も同様で、通信の枠組みに留まることなく、新たな事業に取り組んでいかなければいけない、まさにKDDIのデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現すべき時であると強く感じております。

私は、昨年4月の社長就任以降「お客さまに一番身近に感じてもらえる会社」と「ワクワクを提案し続ける会社」を「目指す姿」として掲げ、「通信とライフデザインの融合」を事業戦略の核とすることにより事業の持続的成長を計り、この「目指す姿」を実現していきたいということを皆さんと共有してまいりました。実行に向けては更なる努力が必要と感じており、今後も引き続き皆さんと会話を続けていきたいと考えています。

一方、事業面では「通信とライフデザインの融合」に向けた新たな取り組みも始まりつつあります。例えば動画配信サービスと通信料金をセットにした新料金プラン「NETFLIXプラン」の導入、グローバル通信プラットフォームをはじめとする「IoT世界基盤」によるあらたなビジネスモデルへの挑戦、5G、IoT時代のビジネス開発拠点「KDDI DIGITAL GATE」のオープンなど、がこれにあたります。ひとつひとつこの活動を続けてくことが重要でありスピード感をもって取り組んでいきたいと思います。

「通信とライフデザインの融合」これはまさにKDDIの事業構造の変革であり、新たな5G時代に向けての新しい挑戦ですので是非とも実現していきたいと強く思います。

【新中期経営計画に向けて】
さて、2019年を迎え、現中期経営計画は残すところ3ケ月となりました。この3ケ月間の営みは、我々にとって極めて重要です。
今一度、この現中期経営計画を完遂すると共に、次の中期経営計画に繋がる3ケ月であると認識し、着実に施策を実行していきたいと思います。

そして、4月からは、いよいよ新中期経営計画に基づく新たな3ヶ年がスタートします。当社は、引き続き持続的成長を続けることを基本とし、通信事業を我々の根幹とし、次世代のライフスタイルをデザインする領域に事業を拡大していくという「通信とライフデザインの融合」の本格始動を基本方針とするつもりです。

しかし、これを実現するためには、非常に厳しい環境下にあることを十分に認識していただきたいと思います。
皆さんも、既に報道等で見聞きされているとおり、我々の事業の主軸である通信分野において、昨秋から、社会的要請ともいえる料金プラン見直しの他、モバイルサービス全般の競争ルールについて総務省における包括的検証が始まり、また、今秋には新たなMNO事業者によるサービス開始が予定されるなど、我々の事業運営に大きな影響を及ぼしかねない非常に厳しい状況に変化してきていることはご承知の通りです。

我々は、この環境下で持続的成長を継続していくためには、事業基盤を強化する必要があります。

第一に「一人ひとりがKDDI」という考え方です。
持続的成長に源泉となるもの、それは社員の皆さん一人ひとりです。全ての社員がイキイキと生産性高く働ける環境を整備すること、それこそがもっとも大切なことと考えています。先ずは健康経営です。健康経営を推進することは今年度宣言をしており、引き続き、皆さんの健康促進に努めていきたいと思います。皆さんには、健康を大切にすることを基本とし、「自律と責任」をもって、時代の変化をつぶさに感じ取り、プロアクティブに物事に対処できる人財となってほしいと考えています。

また、それを支える環境も重要であると思います。特に、モバイルを中心に据えた「モバイルセントリック」に拘ったIT環境の整備、社内の各種制度や仕組みの改善など、様々な社内環境の整備に取り組みます。

第二に「筋肉質の経営」の徹底です。
当社を取り巻く環境がどのようになろうとも、売上最大、経費最小を基本とする「筋肉質の経営」に徹することが必要です。
これは、各部門において売り上げを最大化するためのあらゆる創意を続け、経費を最小とするためあらゆる努力を重ねるという基本姿勢を貫くことに他なりません。社員の皆さん一人ひとりの心構えが、行動に反映され、そして最終的には経営の成果へと繋がりますので、十分に肝に銘じていただきたいと思います。

今年は大変厳しい年になると思いますが、KDDIグループ社員一丸となって乗り切っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

KDDIグループ全社員の皆さんとご家族のご健康とご多幸を祈念いたしまして、私の新年のあいさつとさせていただきます。


【UQコミュニケーションズ】

2019 年頭所感

−2019年は、家計にやさしいお客さまに寄り添った新しい価値提案を目指す−

2019年1月1日

UQコミュニケーションズ株式会社
代表取締役社長 野坂 章雄

新年明けましておめでとうございます。
UQは、安心、快適、高品質な通信ライフをみなさまにお届けできるよう、全社一丸となって取り組んでまいりましたが、お陰様で本年はWiMAXサービス開始から10年目となる節目の年を迎えました。

UQ mobileサービスにおいては、iPhone7をはじめとした幅広い端末ラインアップをご用意するとともに、昨年9月からは月間データ容量を増量する「データ特盛キャンペーン」や、12月には他社に先駆けて、学生とその家族も大変お得になる「ファミゼロ学割」を発表するなど、UQ mobileの一層の魅力化に努めてまいりました。

これにより、UQ mobileサービスの認知度は90%(注1)に向上するとともに、昨年5月、株式会社J.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 浩二)による「2018年格安スマートフォンサービス顧客満足度」において、総合満足度No.1(注2)を受賞するなど、ご利用になられたお客さまから大変ご満足いただいており、ご利用者も増加しております。

一方、WiMAX 2+サービスにおいては、これまで以上に屋内で快適にご利用いただけるよう、WiMAX 2+通信では初めて通信品質を向上させるWiMAXハイパワーに対応し、コンセントに挿せばすぐに高速インターネットがご利用できるスタイリッシュなホームルーター「WiMAX HOME 01」を発売するなど、利便性の向上に努めた結果、ホームルーターの販売は順調に推移しております。

お客さま満足度No.1のUQ mobileスマートフォンとたっぷり使えて安心のWiMAXルーターを合わせてご利用いただく「ウルトラギガMAX」は、シンプルで大変お得ですので、ご利用になられたお客さまから大変ご好評いただいております。

本年、弊社は、「つなぐで、感動を。」という基本理念のもと、スマートフォンサービス「UQ mobile」とデータ通信サービス「WiMAX」を合わせてご利用いただく「ウルトラギガMAX」をさまざまなシーンでご紹介していくとともに、家族全員がUQサービスをご利用いただくことで家計にやさしいお客さまに寄り添った新しい価値をご提案できるよう、さらなる挑戦を続けてまいります。

本年も引き続き、一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(注1)UQ調べ
(注2)J.D. パワー2018年格安スマートフォン/格安SIMカードサービス顧客満足度調査。契約先の事業者からスマートフォンも一緒に購入してそのスマートフォンを利用している個人利用者計4000名からの回答による


【ソフトバンク】

2019年1月1日

年頭所感
ソフトバンク株式会社
代表取締役 社長執行役員 兼 CEO
宮内 謙

あけましておめでとうございます。

昨年は東証1部へ上場し、当社がより大きく羽ばたくための大きな一歩を踏み出した年でした。お客さま、株主の皆さま、そして多くの関係者の皆さまの支えがあってこそ、この一歩を踏み出せたのだと思います。心からお礼申し上げます。今後も皆さまからのお声に真摯に耳を傾け、期待に応えられるように事業を成長させていきます。

われわれは創業以来、常に挑戦者でした。パソコンソフト、固定電話、ブロードバンド通信、携帯電話・スマートフォンなど、その時代に必要なテクノロジーの潮流を取り入れ、お客さまや市場ニーズをくみ取り、迅速にサービスとして提供していくという挑戦の繰り返しでした。その過程で、企業統合などで新しいメンバーをグループに迎え入れ、お互いに学び合い、一つのチームとなり、いくつもの変革の波を乗り越えて、組織として強くなってきました。われわれはIT・通信業界において、さまざまな経験を持った人材の集団であり、日本の通信サービスの変革に常に挑戦し、実績を残してきた会社であるという強い自負があります。

今年は新しい元号に変わりますが、通信業界は5G元年です。5Gの世界では、これまで以上に大容量データのやり取りが可能となり、AIやIoTなどの事業領域との連携がますます高まっていきます。また、さまざまな産業分野において、これらが高度な社会インフラとなって、新しいテクノロジーやビジネスモデルも生まれることになるでしょう。テクノロジーによる変革の波は、われわれの想像以上に大きく、速く社会に浸透し、これまで当然と思っていたビジネスモデルがあっという間に陳腐化し、あっという間に新しい事業者がその市場を支配してしまうくらいの影響力を持っています。しかし、このような大きなパラダイムシフトが起こる時代には、同じくらい大きなビジネスチャンスが潜在していることも歴史が証明しています。このチャンスを先取りして、多種多様に進化したビジネスニーズに迅速に対応することが、これからの通信業界と、通信業界以外の関連事業分野での競争に生き残るために必要不可欠です。

すでにわれわれは、AI、IoTなどの新しいテクノロジー事業領域において先手を打っており、昨年から掲げている「成長戦略」と「構造改革」をさらに推し進めています。成長戦略は既存の通信事業の基盤を強化しつつ、最先端のテクノロジーとネットワークを組み合わせた新規事業を展開することで、構造改革はAIやRPAなどを活用したコスト削減と効率化を社内で実現し、社員の働き方も進化させていくことです。

この二つは大きな挑戦です。しかし、これらに着実に取り組んでいくことで、外部の変革によるチャンスを取り込むことができると同時に、自ら変革を引き起こし、チャンスを生み出すことができるようになると思います。そして、通信事業者としての責務をしっかりと果たし、魅力あるサービスと新しい付加価値を生み出し、社会や生活全体がより一層便利に、そして快適になるように貢献していきたいと考えています。これこそがわれわれの経営理念である「情報革命で人々を幸せに」という言葉を具現化することになると強く信じています。

今年もソフトバンクをどうぞよろしくお願い申し上げます。


【mineo(ケイ・オプティコム)】

mineo・マイネ王をご利用の皆さま

mineoの責任者をしております上田です。皆さま、明けましておめでとうございます。
旧年中はmineo・マイネ王をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018年の振り返り
2018年を振り返ってみますと、MVNO(格安スマホ)市場はますます厳しさを増しており、MVNO市場の上位5社が回線数の6割を占めるなど、優勝劣敗が進展してきました。そのような中、mineoはシェア9%で第5位と、何とかトップ5のグループに食らいついている状態です。
また、政府や総務省「モバイル市場の競争環境に関する検討会」では、モバイル市場や携帯電話料金に関して、「通信と端末の分離」や「接続料算定の透明性確保」、「音声卸料金の適正性検証」を中心に活発な議論が行われており、議論結果については、今後、MVNOに関する政策やルールに反映され、今後、MVNO市場がさらに大きく変化していくことが考えられます。
このような激動のMVNO市場の中で、mineoの契約数は2018年4月10日に100万回線を超えました。数あるMVNOの中からmineoを選んでいただき、ご利用いただいていること、心から感謝いたします。また2018年3月には、スマホでmineo・マイネ王が便利に楽しく利用できる「mineoアプリ」をリリースし、たくさんの方にご活用いただいております。2018年9月には、これまでのau回線、ドコモ回線にソフトバンク回線も追加し「トリプルキャリア対応のMVNO」としてサービスを開始いたしました。これにより、今お使いの端末(500機種以上に対応)はそのままで、SIMを挿し替えるだけでmineoサービスをご利用いただるようになりました。現在大手3キャリアで携帯電話を利用されていて、SIMロック解除といった用語が難しくてよく分からない、面倒くさいといった方々でも、今お使いの端末をそのままでmineoへ乗り換えることができますので、気軽にmineoを使ってみようという環境が構築できたのではないかと思います。また万が一、大手キャリア側で大規模障害が発生してしまった場合でも、mineoでキャリアの異なるプランを複数回線ご契約していただいていれば、支障範囲が限定的になり、リスク分散が図れるというメリットもございます。
また社外評価や表彰についても、mineoは「顧客満足度」、「NPS(おススメ度)」、「ホスピタリティ(おもてなし)」といった幅広い観点で、たくさんの第1位や最優秀賞を受賞することができました。最近ではマーケティング関連のイベントやセミナーでmineo・マイネ王の取組みに関する講演依頼をいただくことも増えてきており、これも一重に、ファンの皆さまのご愛顧と共創の賜物と心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます!

2019年は「圧倒的なファンファースト、徹底的なファンとの共創」を具現化する年
迎えた2019年ですが、5月1日からは元号が平成から新元号へと変わり、新しい時代が始まります。
mineoは2014年6月3日からMVNOサービスを開始し、2019年6月で丸5年となります。今後、MVNOを取り巻く政策も市場も大きく変わっていく中、mineoは今後5年、10年、それ以上の間も生き残り、責任を持って「持続的にサービス提供できるブランド」であり続けたいと考えています。そのためにも、2019年を「mineo第2幕のスタート」の年と位置付け、これまでの近視眼的なプロモーション・キャンペーンに頼った拡大・成長ではなく、長期的な視野に立って、

・ファンの皆さまに長くお使いいただき、ご満足いただいて「愛着を持っていただけるようなmineo」
・mineoの良さを家族・知人・友人に口コミで伝えていただき、加入をご紹介いただけるという「ファンの方が新たなファンの方を連れてきてくださることで、輪がさらに広がるようなmineo」

といった姿の実現を基軸として、「圧倒的なファンファースト、徹底的なファンとの共創」を具現化するための施策を中心に展開していきたいと思います。

具体的施策
2019年は、以下の具体的施策を進めてまいります。

(1) 徹底的なファンとの共創
・mineoでは現在、ブランドステートメント「Fun with Fans!」を制定・公開しています。これと並行して、mineoブランドに関わる全てのメンバーが、あらゆるお客さまとの接点において、同じベクトルで同じ気持ちを持って日々の業務・行動ができるよう、社内でブランドに関する議論や浸透活動を進めてきました。そして今後、これらの社内での議論結果を踏まえた「Way(行動指針)」を新たに制定し、mineo関係者全員がこれに基づいた行動をすることで、「ファンの皆さまと共にmineoを創っていく」という姿勢を明確に打ち出していきます。
・また、ファンの皆さまはmineoブランドを一緒に創る同志・仲間・友達であるとの認識の元、mineoのサービス開発戦略である「お客さまの本当に望むモノやサービスをファンとの共創によりクイックに市場に出していく」という流れを加速するため、共創や紹介、ユーザーサポートに関する仕組み化を進めます。また、mineoのプロモーション全般についてもファンの皆さまとの共創で何か実現していけることがないか、さまざまな案を検討中です。
・mineoやマイネ王が提供するサービスは、「機能的・情緒的・社会的価値」の3つの側面を常に意識しています。mineoやマイネ王を使っていて、うれしいことや楽しいことがあった、世のため人のためになったといった価値も感じていただき、愛着を持っていただけるよう、これからも継続的にサービスの開発・改善を続け、磨きをかけていきます。
・オンラインのコミュニティサイト「マイネ王」と、オフラインの「オフ会」「ファンの集い」「王国イベント」「green project」等、これからもオンラインとオフラインを融合しながらmineo・マイネ王を体感・体験できる場を提供し続けていきます。

(2) mineo検討層の不安払拭(ふっしょく)
・mineoを検討しておられる方々の「電波のエリアがどうなるのか、通信速度がどうなるのか不安」といったお声にお応えし、2018年には「mineoプチ体験」として、「?税抜200円・200MBという少額・小容量でmineoのSIMを体験できるサービス」と「?mineoの端末+SIMの無料レンタルのサービス」のご提供を開始しました。2019年はこれに加え、mineoにお試しで加入でき、ご満足いただいた方についてはそのまま継続してmineoをご利用いただけるようなサービスについても検討を進めます。これにより、mineoを気軽に試すことができ、品質や使い勝手をご確認いただいた上で、安心してご利用を継続できるようにしていきたいと思っています。

(3)mineo契約時の利便性向上
・mineoには「自分にピッタリのサービスを選んで使える」というメリットがあります。一方で、MVNOが一般層に広がってくると「たくさんあってどれが良いか分からない、選ぶのが面倒」といったお声も多くいただいております。このような状況を踏まえ、「mineoサービスサイト」の抜本的なリニューアルや、「ジュニア・シニアといった利用者層をイメージした分かりやすい冊子」の作成、また「mineoのおすすめセット」のご提案等を行うことで、mineoを初めて検討される方でも分かりやすく、安心してご契約いただけるような環境整備を図っていきます。
・また、現在のmineoの契約は、「Webサイトで申し込み、SIMをご自宅へ郵送」や「お近くの店舗で申し込み、即日受け取り」といった形態を中心にご提供していますが、これに加えて「Webサイトで申し込み、お近くの店舗でSIMを受け取り」といったパターンについても検討を進め、例えば、会社帰り、買い物帰りにSIMを受け取れるよう、さらなる利便性向上を図っていきます。
・また「SIM挿しや端末の初期設定が難しい、面倒」といったお声にもお応えすべく、mineoで端末とSIMをセットでご契約いただいた方については、「端末にSIMを挿して初期設定が完了した状態でお届け」するようなサービスについても検討していきます。

(4)既存のお客さまへの更なる価値提供
・2018年12月には、国内版SIMフリーの「iPhone8 / 8 Plus」の取り扱いをWeb限定で開始し、大変ご好評をいただいております。2019年も引き続き、エントリーモデルからフラッグシップモデルまでの幅広い価格帯で、複数メーカーの魅力的な端末を取り揃えてラインアップの充実を図ることで、mineoユーザーの方々の端末買い替え需要にもしっかりと応えていきたいと思います。
・現在の、かけ放題や留守番電話などの通話系オプション、ウィルス対策や端末保証などの安全・安心系のオプション、音楽・動画・電子書籍などのエンタメ系オプションに加えて、別分野の魅力的なオプションサービスを拡充していくとともに、MVNOサービスと親和性の高い周辺事業への拡大検討を進めることで、現在mineoをお使いのお客さまへさらなる付加価値を提供してまいります。

このように、2019年は「圧倒的なファンファースト、徹底的なファンとの共創」を具現化するため、市場の変化に迅速かつ柔軟に対応し、長期にわたって持続的にサービス提供可能な「筋肉質なmineo」となるべく、事業戦略の実行と体制整備を進めていきます。そして、mineo関係者全員が全身全霊で課題に取り組み、ファンの皆さまと共に「オンリーワンのmineo」を創り上げていきます。

これからもmineo・マイネ王を引き続きご愛顧いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。
2019年の皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

https://king.mineo.jp/magazines/special/1001


記事執筆:memn0ck


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