空間には美しさがある!盆栽と写真の二人展「松・美・心」【Art Gallery M84】


歌舞伎座(東京・銀座)の真裏に佇むギャラリー「Art Gallery M84」は、2019年1月10日(木)より3日間限定で盆栽と写真の二人展「松・美・心」を開催する。

今回の作品展は、Art Gallery M84の第81回目の展示として実施する初の二人展である。二人展「松・美・心」は、開園90年以上の歴史を持つ福島にある老舗ぼんさいや「あべ」が、東京で初めての盆栽展示であり、しかも「吾妻五葉松」をアート作品として展示する試みとなる。

またTIFAファインアート部門で金賞を受賞している写真作家 江口敬の「風姿」から選定した、とりどりの色とわずかな線とが組合わさったイメージ「見立て」によるアート作品とのコラボ展示でもある。盆栽と写真によるアート作品を含め約20点を展示する。生きている盆栽を展示する都合上、3日間限定の会期となる。

なお、1月11日15時(受付:14時45分)より、ぼんさいや「あべ」三代目 阿部大樹氏による五葉松盆栽作りのデモンストレーションを予定(要予約20名まで。TEL:03-3248-8454 / 連絡可能日12月27日〜29日と1月7日〜9日11時〜17時)
※初代の「むやみに売ってはならぬ」との教えをいまも受け継がれているので、自ら手入れ出来る方限定で、お持ち帰りできる大きさの盆栽を、特別に限定販売の予定。無くなり次第終了。

●盆栽作家からの一言
私は祖父の代から90年、一貫して福島市にある吾妻山に自生する五葉松が持つ、信じられないほどの美しい自然を表現してきました。まだオムツも外れない頃より父の背中に背負われながら見て来たその原体験が、私が盆栽を作り続けるうえでどれほどの影響を持ってきたか計り知れません。我が家の作風でもある「空間有美」はその吾妻山の自然の景色が教えてくれた表現でもあるのです。

私は盆栽修行を経験し、その親方に「技術と感性は違う」と教わりました。阿部君には技術を教えた。何を表現したいかは自分で考えろと。フランスモンブランの山岳ガイドで私の友人でもある盆栽愛好家さんが、吾妻山とフランスアルプスを共にまわった時に「自然を美しいと感じる心は個の文化を越える」と言ってくれました。私は多くの出会いと沢山の方々の愛情が大きな支えとなり、今日一日を盆栽家であり続けたいと願っています。

私たちが作品を通して伝えたいのは、空間には美しさがあるという体験です。ある人は過去の出来事が腑に落ちたり、ある人は吾妻五葉松に会いに行きたくなったりするような時間の共有です。 江口さんの作品はふところ深く、私のような勉強足らずな人間にも、想像の世界の扉を開いてくれます。皆様とご一緒にその時感じた印象を分かち合うことが出来たらなと、願います。
盆栽作家 阿部大樹

●写真作家からの一言
「見立て」の写真世界《風姿》へようこそ! 「見立て」とは一般に、或るものを別のものになぞらえる行為を指します。そして同時に、我が国の芸術表現を貫く柱の一つと呼んで差し支えない方法論でもあります。 今回、一緒に展示する阿部大樹さんの盆栽をぜひご覧になってみてください。曲がりくねった枝々や荒れてささくれだった幹の肌は、福島の吾妻山の風雪に耐えて生きる五葉松の 巨木そのものです。

「見立て」は、対象を目の当たりにしたときに浮上する想像力を介して、対象のみならず、そのはるか向こうに存在する本質を垣間見せてくれるのです。 私の写真作品《風姿》は、日本の伝統芸能である「能」の世界を表現しています。 モチーフは、それとわかるかわからないかまで表情を変えた飛行機雲。 果たして、能と飛行機雲の間に、何らかの論理的な、あるいは歴史的な因果関係は存在するのでしょうか? いや、そんなものはどこにもない。これまで誰一人、そのような組み合わせを考えた人はいません。

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