若い夫婦ほど家事分担が進んでいることが明らかに!2018年度共働き夫婦の家事分担調査(マクロミルの定量調査編)


女性の社会進出が進み、共働き夫婦の家庭の家事事情は一昔前とは変化していそうだ。そこで夫婦ともにフルタイムで働いている20〜40代の既婚男女1,000名に、夫婦の家事分担状況を調査した。当調査は2018年8月に公開した「2018年 共働き夫婦の家事分担調査(インタビュー調査編)」の第2弾で定量調査編となる。

【1】 夫婦ともにフルタイムで働く家庭は、 25%

最初に共働きの実態について、別途実施した2万人調査(※1)の結果から確認した。

夫婦同居家庭のうち、「共働き(※2)」は、 20代46%、 30代52%、 40代61%と年代が上がるに連れて増加している。

共働きの内訳は、「夫婦ともにフルタイム勤務」が各年代ともに25%前後、「“夫婦ともにフルタイム勤務”以外」は20代が20%、 30代27%、 40代38%と年代が上がるに連れ増加している。

また、共働きではない家庭は年代が上がるに連れ減っていることから、夫婦のどちらかが“フルタイム以外”の形態で就業する家庭が増加している傾向が読み取れる。

※1:対象者(フルタイム共働き夫婦)抽出のために事前に行なった2万人の調査結果(性別×年代別の人口動態割付)
※2:「共働き(夫婦ともにフルタイム)」+「共働き(夫婦のどちらかががフルタイムではない、夫婦ともフルタイムではない)」の合計

【2】 フルタイムの共働き家庭、家事分担事情。妻がメインは64%、妻と夫で分担は31%

ここから、フルタイムで共働きをしている夫婦1,000名にうかがった、家事の分担状況についての結果をご紹介する。

家事について、「妻がほとんど担う」は27%、「妻が主だが、夫も少し分担」が38%で、あわせて64%(※3)の家庭では妻がメインで家事を担っていることが示された。なお、「妻と夫で分担」しているという家庭は31%だ。


※3:百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っている

【3】 家事分担比率の“理想と現実”。理想は「夫50%妻50%」、しかし現実は「夫10%妻90%」

ここから具体的に、夫婦間で何%ずつ家事を分担することが理想だと考えられているのか?それに対して実際はどうなのか?理想と現実について見ていこう。

理想では、「夫50%:妻50%」と夫婦平等に分担したい人が4割で最多だった。次に多いのは妻の方がやや高めが理想だという回答で、「夫40%:妻60%」2割、「夫30%:妻70%」2割となっている。

一方、現実に目を向けると、最多は「夫10%妻90%」が2割、次いで「夫20%妻80%」も2割弱と、妻の負担が多い順に続いた。最も理想だと考えられている「夫50%:妻50%」を実現している夫婦は1割程度で、理想と現実の間には大きな開きがあった。



【4】 若い年代ほど分担進む。 “妻がほぼ家事を担う家庭”、 20代は40代の半分

なお、家事分担の進み具合は、若い年代ほど進んでいることが分かった。

妻が90%以上の家事を分担している、 “ほぼ妻が家事を担う家庭”の割合を比較した。 40代は35%、 30代は24%、 20代は17%と、年代が下がるにつれて減少している。 20代は40代の約半分の割合だった。



若い世代ほど夫婦の家事分担が進んでいることがわかった今回の調査結果。また先日行った、「2018年 共働き夫婦の家事分担調査(インタビュー調査編)」では、夫の家事分担比率が高い家庭では、予め分担についてしっかりと話し合いをしているという結果が明らかになっている。今後、家事についてどのように分担するのか話し合いを持つことも、家事分担を進める1つのポイントとなりそうだ。

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