Appleがスペックアップした5.8インチ「iPhone XS」と6.5インチ「iPhone XS Max」のほぼ全画面デザインスマホ2機種を発表!9月14日予約開始、9月21日発売で、価格は約12万円から
アップルが新スマホ「iPhone XS」と「iPhone XS Max」を発表! |
既報通り、既報通り、Apple(アップル)は12日(現地時間)、新本社キャンパス「Apple Park」内にある大ホール「Steve Jobs Theater」にてプレス向け発表会「Apple Events - Keynote September 2018」を開催し、昨年発売された新世代モデル「iPhone X」の流れを汲む新しいスマートフォン(スマホ)「iPhone XS」および「iPhone XS Max」を発表しています。
同時に発表された「iPhone XR」とは異なり、両機種の違いは主に画面と電池容量くらいで、iPhone XSがiPhone Xと同じ約5.8インチSuper Retina HD(1125×2436ドット)オールスクリーンOLED Multi‑Touchディスプレイ(約458ppi)、iPhone XS Maxが約6.5インチSuper Retina HD(1242×2688ドット)オールスクリーンOLED Multi‑Touchディスプレイ(約458ppi)となっています。
iPhone Xと同じくホームボタンを廃止した“ほぼ全画面デザイン”で、指紋認証「Touch ID」には対応せず、顔認証「Face ID」やアニ文字、防水・防塵(IP68準拠)、Apple Pay(FeliCa)、デュアルカメラ、ワイヤレス充電(Qi規格)などには引き続き対応し、新しいチップセット「Apple A12 Bionic」を搭載することで性能を高めています。
内蔵ストレージはそれぞれ64GBおよび256GB、512GBの3モデルが用意され、カラーバリエーションはそれぞれGold(ゴールド)およびSpace Gray(スペースグレイ)、Silver(シルバー)の3色がラインナップ。それぞれ日本を含む初期販売国・地域では2018年9月14日(金)から事前予約受付を開始し、最初に発売される日本を含む国・地域では2018年9月21日(金)に発売されます。
日本ではNTTドコモおよびau by KDDI、ソフトバンクモバイルから販売されるほか、直営ストア「Apple Store」や公式Webストア「Apple Online Store」にてSIMフリーも販売されます。価格は米国ではiPhone XSが999ドル(約111,000円)から、iPhone XS Maxが1,199ドル(約133,000円)から。
なお、日本におけるApple Online Store(SIMフリー)での価格(税抜)は別途紹介しているようにiPhone XSの64GBモデルが112,800円、256GBモデルが129,800円、512GBモデルが152,800円、iPhone XS Maxの64GBモデルが124,800円、256GBモデルが141,800円、512GBモデルが164,800円で、NTTドコモなどの携帯電話会社から販売されるモデルの価格については別途発表がある予定。
その他、iPhone XSおよびiPhone XS Maxはこれまで「iPad」シリーズで提供されていた「Apple SIM」のようなeSIMによってデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)に対応しているほか、中国向けには物理的なnanoSIMカード(4FF)が2枚装着できる完全なデュアルSIMモデルも投入されるということです。
iPhone XSおよびiPhone XS Maxは同社のスマホ「iPhone」シリーズの10周年を記念して昨年発売されたiPhone Xの後継機種で、同様にSuper Retina HD OLEDディスプレイによるほぼ全画面デザインを採用し、ガラスボディーで美しい近未来的な外観となっています。
両機種ともにiPhone Xと同じく画面上部中央には切り欠き(いわゆる「ノッチ」)があり、前面の画面周り(ベゼル)はほぼありませんが、上部のフロントカメラなどが搭載されているノッチ部分を含めて各本体カラーともにブラックです。iPhone Xではシルバーとブラックのみでしたが、iPhone XSとiPhone XS Maxでは新たにゴールドが追加。
基本的にiPhone XSがiPhone Xと同じ5.8インチとサイズ感も同じで、iPhone XS Maxがその大画面モデルで6.5インチとなっており、iPhone XS Maxの縦の長さは旧来のアスペクト比9:16だった大型モデルのiPhone 8 Plusにおける5.5インチとほぼ同等となっている一方、幅は若干狭まって持ちやすくなっています。
またサイズおよび質量はiPhone XSが約143.6×70.9×7.7mmおよび約177gとiPhone Xと同じ大きさで重さは3g重くなっているだけ。iPhone XS Maxは約157.5×77.4×7.7mmおよび約208g。過去のiPhoneシリーズおよび同時に発表されたiPhone XRのそれぞれのサイズおよび質量の比較は以下の通り。
機種 | 画面サイズ | 大きさ | 質量 |
iPhone XR | 6.06インチ | 150.9×75.7×8.3mm | 194g |
iPhone XS Max | 6.46インチ | 157.5×77.4×7.7mm | 208g |
iPhone XS | 5.85インチ | 143.6×70.9×7.7mm | 177g |
iPhone X | 5.85インチ | 143.6×70.9×7.7mm | 174g |
iPhone 8 | 4.7インチ | 138.4×67.3×7.3mm | 148g |
iPhone 7 | 4.7インチ | 138.3×67.1×7.1mm | 138g |
iPhone 6s | 4.7インチ | 138.3×67.1×7.1mm | 143g |
iPhone 6 | 4.7インチ | 138.1×67.0×6.9mm | 129g |
iPhone 8 Plus | 5.5インチ | 158.4×78.1×7.5mm | 202g |
iPhone 7 Plus | 5.5インチ | 158.2×77.9×7.3mm | 188g |
iPhone 6s Plus | 5.5インチ | 158.2×77.9×7.3mm | 192g |
iPhone 6 Plus | 5.5インチ | 158.1×77.8×7.1mm | 172g |
画面はiPhone X・iPhone XSとiPhone XS Maxではサイズが違うものの、画素密度が揃えられており、ディスプレイパネルはコントラスト比100万:1(標準時)やHDR表示、True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)、3D Touch、最大輝度625cd/m2(標準)、耐指紋性撥油コーティングなどといった有機ELで、iPhone Xと同じ。
各部品配置もiPhone Xと同じで、右側面に電源キーとnanoSIMカードスロット、左側面に音量上下キーとサイレントスイッチ、下側面に外部スピーカーとLightning端子となっており、3.5mmイヤホンマイク端子は非搭載。防水・防塵性能はiPhone XではIP67でしたが、新たにIP68に向上しています。
ノッチ部分には奥行き情報(3D)も取得するTrueDepthカメラによる顔認証「Face ID」に対応し、引き続いてFace IDを使ってApple Payも利用可能。操作性もiPhone Xと同様でホームの表示は下端から上にスワイプとなっているほか、さらに下端から上にスワイプしてちょっと止めるとマルチタスク、上端から下にスワイプするとコントロールセンターが表示されるなどに。
チップセットは新たに開発された第6世代64bit対応「Apple A12 Bionic」を搭載し、世界初の7nmプロセス製造となり、自社開発のCPU(ヘキサコア)やGPU(クアッドコア)に加え、AI(人工知能)の処理に最適化された次世代のNeural Engine(オクタコア)を搭載し、6.9億個のトランジスタを内蔵しています(前世代「Apple A11 Bionic」は4.3億個)。
これにより、Apple A11 Bionicと比べると、CPUでは高速な2コアが15%高速で50%高効率、省電力な残りの4コアが40%高効率、GPUでは50%高速となり、Neural Engine処理では1秒間に6000億回だったのが5兆回と約8倍になっているとのこと。さらに省電力コア「Apple M11」モーションコアプロセッサーや独自設計のISPも内蔵。
カメラは背面が広角F1.8レンズ+約1200万画素裏面照射型センサーと望遠F2.4レンズ+約1200万画素裏面照射型センサーのデュアルレンズリアカメラ「iSight Camera」で、iPhone 7 PlusやiPhone 8 Plus、iPhone Xと同様に光学2倍ズーム相当に対応し、iPhone Xと同じく望遠側の光学手ブレ補正(OIS)にも対応しています。レンズはともに6枚構成で、サファイアクリスタル製レンズカバーを採用。
さらにクアッドLED True Toneフラッシュとスローシンクロ、パノラマ(最大6300万画素)、ハイブリッド赤外線フィルター、Focus Pixelsを使ったオートフォーカス、スマートHDR、ポートレートモード、ポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ))などに対応します。
また動画も60fpsの4Kムービーや240fpsのフルHD(1080p)ムービーの撮影に対応。フロントカメラはiPhone 8シリーズやiPhone Xと同じF2.2の明るいレンズおよび約700万画素裏面照射型CMOS(適切な色で光る「Retina Flash」機能を対応)を搭載し、iPhone Xで導入されたアニ文字とミー文字にも対応します。
MIMOに対応した2.4および5GHzデュアルバンド対応のIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0、リーダーモード対応NFC、Assisted GPS+GLONASS+Galileo+QZSS(みちびき)、電子コンパス、3軸ジャイロセンサー、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー、気圧センサー、iBeaconマイクロロケーションなどを搭載しています。プラットフォームは最新「iOS 12」がプリインストール。
電池もiPhone XSがiPhone Xよりも最大30分長く、iPhone XS MaxがiPhone Xよりも最大1時間30分長く持ち、iPhone XSおよびiPhone XS Maxにおけるバッテリー駆動時間では連続通話時間(ワイヤレス)が最大20時間および最大25時間、インターネット利用が最大12時間および最大13時間、ビデオ再生(ワイヤレス)が最大14時間および最大15時間、オーディオ再生(ワイヤレス)が最大60時間および最大65時間、高速充電に対応で両機種ともに30分で最大50%充電。
通信方式には2G(GSM方式)および3G(W-CDMA方式・CDMA方式)、4G(FDD-LTE方式・TD-LTE方式)に対応。LTE-Advancedの「キャリアアグリゲーション(CA)」や4x4 MIMOなどに対応し、下りでは最大でGbpsクラスになり、さらにアンライセンスバンドを利用する「LAA」や高音質通話サービス「VoLTE」にも対応。通信方式などの違いによって各機種ともに複数のモデルが用意され、日本で販売されるiPhone XS(型番:A2098)およびiPhone XS Max(型番:A2102)の対応周波数帯は以下の通り。
FDD‑LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、66)
TD‑LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46)
CDMA EV-DO Rev. A(800、1900MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1700/2100、1900、2100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1800、1900MHz)
記事執筆:memn0ck
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