着実な進化で話題必至!大容量バッテリーに加えてBluetooth対応Sペンを新搭載した「Galaxy Note9」をさっそく購入。見て触れて感じた道具としての価値【レビュー】



この冬の大本命!?リモコン付きSペンが魅力のGalaxy Note9をレビュー

既報通り、Samsung Electronics(以下、サムスン電子)が米国時間8月9日に内蔵型のスタイラスペンが特徴的な大型スマートフォン(スマホ)「Galaxy Note」シリーズの最新作「Galaxy Note9」を発表し、最初に販売される1次販売国・地域では現地時間8月24日に発売されました。

Galaxy Note9は昨年発売された前機種「Galaxy Note8」と比較しても20%以上大きくなった4000mAhものバッテリーを搭載し、内蔵スタイラス「Sペン」も新たにBluetooth LEに対応してワイヤレスリモコンとして使えるなど、基本機能が充実したのが大きな特徴です。

すでに日本向けの製品ページがあるなど、日本市場投入も期待されるGalaxy Note9ですが、毎度恒例ながら我慢ができずに海外版を購入してしまいましたので、今回はさっそくファーストインプレッションをお届けしようかと思います。

購入したモデルは、サムスン電子製のチップセット(SoC)である「Exynos 9810」を搭載したモデルで、一部の国で販売されるモデルではQualcomm製SoC「Snapdragon 845」を搭載する可能性があるため、あくまでも参考程度にお楽しみいただければ幸いです。

【不変に見えつつ、着実に使い勝手が向上した筐体サイズ】


Bluetooth LEに対応したSペンが描かれた化粧箱

Galaxy Note9はアスペクト比9:18.5と縦長で左右が湾曲した約6.4インチQuad HD+(1440×2960ドット)Super AMOLED(有機EL)ディスプレイ(約516ppi)を搭載。上位モデルには8GB内蔵メモリー(RAM)や512GB内蔵ストレージを備えるなど、サムスン電子のフラグシップに相応しいスペックを兼ね備えています。

Galaxy Note8と比較すると、画面サイズは0.1インチ大きくなっており、Galaxy Noteシリーズ最大となりました。これはわずかなサイズアップではあるものの、Galaxy Noteシリーズの醍醐味でもあるSペンによるドローイングは非常に快適になった印象があります。

また画面サイズ向上の割に本体サイズは微妙なサイズアップに抑えたことによって、本体を持った際の感触はほとんど変化していないと言う点も評価出来るポイントです。


先代Galaxy Note8比で0.1インチ大型化するも、持ち心地は不変



大柄な成人男性であれば片手持ちも容易なサイズに収まっている



指紋認証センサーの配置変更は嬉しい改良だ(左:Galaxy Note8、右:Galaxy Note9)

背面にはデュアルレンズカメラの他に、フラッシュライトや指紋認証センサーを搭載。Galaxy Note8では指紋認証センサーがデュアルレンズカメラの横に配置されていたため、認証時に誤ってレンズに触れてしまうことがありました。今回、デュアルレンズカメラの下部にセンサー位置を移したことによって、誤ってレンズを触れにくくなった点も嬉しいポイントでしょう。


進化したデュアルレンズカメラは、飯テロにも最適



F値が可変となったお蔭で、暗所に生じるノイズが低減された

またリアカメラやステレオスピーカーは「Galaxy S9」シリーズで増強された機能を踏襲しています。そのため、リアカメラの2つのカメラのうちのメインカメラでは絞りをF1.5とF2.4で切り替え可能なレンズとなり、サブカメラの広角レンズというデュアルレンズカメラの構成になっています。これにより、光学2倍ズームにも対応。


ステレオスピーカーとなって高音質に。さらににDolby Atmosにも対応

内蔵されているスピーカーもサムスン電子傘下となった世界的に著名な音響メーカーのAKGがチューニングしたステレオスピーカーを搭載。さらにドルビーラボラトリーズが開発したサラウンド記録再生方式である「Dolby Atmos」にも対応し、迫力あるサラウンド音声を再生することが可能となっています。

【Bluetooth対応で新たな活路を見出したSペン】


Bluetooth対応により、リモコンとしての機能が追加された

Galaxy Noteシリーズの”代名詞”とも言えるSペンは従来通りに本体に格納可能です。また、4096段階の筆圧検知にも対応しているという点はGalaxy Note8と同様ですが、新たにBluetoothによる通信機能を有したのも目玉のひとつとなっています。

実際に使ってみて、一番便利に思えたのが「カメラのシャッター機能」。今までスマホを利用して写真撮影を行う場合には本体に触れる必要が生じ、結果として手ブレの原因となってしまっていました。

Galaxy Note9で撮影を行う場合には、当然本体で操作を行うことも可能ですが、Sペンを本体から取り出してボタンを押して撮影すれば、手ブレがほとんど生じない綺麗な写真を撮影することが可能でした。

また、セルフィーカメラを用いて集合写真を撮影する場合にも、本体に触れる必要がないため、より自然な撮影を楽しめるのも嬉しいポイントと言えるでしょう。

【地味に嬉しい生体認証の高速化】


顔認証と虹彩認証を組み合わせた「インテリジェントスキャン」が便利



眼鏡を掛けている場合でも正確に認証可能

利用可能な生体認証は、指紋認証、虹彩認証、顔認証の3つに加え、虹彩認証と顔認証を組み合わせたインテリジェントスキャンにも対応しています。最もセキュアな認証方法は虹彩認証ですが、屋外など光量が多い環境下では正常に認識することが少なかったのがGalaxy Note8での課題でした。

これに対し、Galaxy Note9ではGalaxy S9シリーズに続いてインテリジェントスキャンを用いることによってどのような環境下でも迅速な認証が可能となっているため、利便性の向上につながっています。

またGalaxy Note9では眼鏡を掛けている人が掛けていない状況で認証に失敗するのを避けるために、「眼鏡を掛けた顔」と「眼鏡を掛けていない顔」の2パターンを登録することが可能となっており、筆者のような眼鏡を掛けている人にとっては嬉しい配慮だと言えます。

【シリーズ最大のバッテリーを搭載など、改善点も多い】


ゲームはしない筆者の環境でも1日持つか微妙な電池持ちであった

Galaxy Note9にはシリーズ最大の容量となる4000mAhのバッテリーを搭載しました。Sペンを筐体内に配置しなければならない設計上の難点を乗り越えての搭載となります。発火事故が起こった2年前の「Galaxy Note7」の悲劇を教訓に安全対策は業界随一のレベルで取り組んでいるとしており、一先ず安心して使ってもいいのかなと思います。

肝心のバッテリー持ちですが、Galaxy Note8と比較すれば改善されているというのが率直な感想です。しかしながら、中国のファーウェイを筆頭に「大容量バッテリーの搭載」や「省電力化」を推し進めていることを考えるとあと一歩、及んでいない印象を受けます。

というのも、カタログスペック上では4000mAhのバッテリーを搭載しているものの、実際の電池持ちは筆者が所有するファーウェイの「HUAWEI Mate10」(こちらも同じくスペック上は4000mAhバッテリーを搭載)と比較しても悪いという状況が実情です。

特にスタンバイ状態での電池持ちが悪く、発売直後であるとはいえ、ソフトウェアのチューニング不足が原因である感が否めません。この点は今後のアップデートでの改善を期待したいところです。

【自分を作れて話のネタにはなりそうなAR絵文字】


仮想アバターを作成可能な「AR絵文字」……誰ですかこれ!?

その他にも顔を撮影することで仮想のアバターを作成できる「AR絵文字」もGalaxy S9シリーズに引き続き搭載しており、GIF形式で保存が可能なので、SNS等にも気軽に発信出来るのが嬉しいポイントです。

正直、日本人の考え方的にこの機能がウケるのかと言われると微妙な気がしますが、話の種にはなるでしょう。余談ですが、筆者のAR絵文字はもはや別人でした。

【確実にスペックアップしたGalaxy Note9だが……総括】


このようにGalaxy Note9は、先代Galaxy Note8のコンセプトを正当に引き継ぎ、Galaxy S9シリーズで採用された機能に加えて「Galaxy Noteならでは」な機能を搭載したスマホであると言えます。もう一歩ではあるものの、電池容量の増大による電池持ちの改善やリモコン機能を搭載したSペンなどは着実に利便性を向上させてくれる機能であることは間違いありません。

しかしながら、これまでのGalaxy Noteシリーズでは新たな使い方の提案のようなものがあったのに対し、Galaxy Note9ではSペンの機能は想像できる範疇に収まっており、バッテリー持ちも数字ほどは向上している印象を受けません。日常的に使用していて不満が出るスマホではありませんが、あとひとつ、何かブレイクスルーがあったほうが製品として面白かったのかとは思いました。

記事執筆:雪華


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