秋吉 健のArcaic Singularity:携帯電話料金は高すぎる?菅官房長官の「4割下げる余地がある」発言とその反響から大手MNO各社における料金プランの現状と課題について考える【コラム】



携帯電話料金は本当に高いのかについて考えてみた!

21日、菅官房長官が札幌市内での講演の際にNTTドコモやau、ソフトバンクといった大手移動体通信事業者(MNO)3社の携帯電話料金について言及する段があり、「4割程度下げる余地はある」と発言したことが大きな波紋を呼んでいます。新聞やTVなどでも大きく報じられ、一般的にも関心はとても高いようです。

これらの報道に対する人々の反応はどうでしょうか。ニュースサイトのコメント欄やSNSなどの反応を見てみると、「ケータイ料金は高すぎる」、「通信会社は利益を出しすぎだ」といった声が多いように感じます。筆者としても現在のMNO各社が用意する携帯電話料金の水準が若干高いと感じているのは事実であり、過去にも料金体系や回線および端末の販売方法の見直しについて何度も提言していますが、しかし今回の官房長官の発言は“適切”だったのでしょうか。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する「Arcaic Singularity」。今回は誰もが気になる携帯電話料金について考えてみたいと思います。


あなたの携帯電話料金は高い?安い?


■携帯電話料金は高いのか

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