なぜ日本向けはOfficeがバンドルされて高いのか!?マイクロソフトの新しい2in1タイプのWindowsタブレット「Surface Go」を写真と動画で紹介【レポート】



外へGoしたくなるコンパクトなSurfaceを発表!写真と動画でじっくりとチェック

日本マイクロソフトは11日、都内にて「Microsoft Japan Surface Event」を開催し、Microsoftが自社ブランドで展開するWindowsパソコン(PC)「Surface」シリーズ史上で最も軽く・薄い新製品「Surface Go」を2018年8月28日(火)に発売することを発表した。

Surface Goはディスプレイがアスペクト比3:2の約10インチ1800×1200ドット液晶、CPUがIntel製「Pentium Gold Processor 4415Y」を搭載し、重さが約522g、薄さが約8.3mmと軽量・薄型で、キーボードが付いたタイプ カバーによってノートPCのようにも使える2in1タイプのWindowsタブレットだ。

下位モデルは4GB内蔵メモリー(RAM)および64GB内蔵ストレージ(eMMC)、上位モデルは8GB RAMおよび128GB内蔵ストレージ(SSD)という構成だ。なお、キーボードとなる「Surface Go タイプ カバー」または「Surface Go Signature タイプ カバー」、「Surface Go タイプ カバー 英字配列」やペン入力ができる「Surface Pen」は別売となる。

これまでのSurfaceシリーズでは2015年に発売した「Surface 3」が約10.8インチディスプレイで約641gだったが、この後継機種ともなる。Surface 3はラインナップを広げるために必要最小限とも言える構成にすることで上位モデルよりコンパクトでなおかつ低価格を実現していた。

同様にSurface Goも低価格路線ではあるが、3年前と異なりさまざまな形態のSurfaceシリーズがラインナップされる中で、単に低価格の穴を埋めるためのだけモデルではなく、学生やこれまでデジタル技術のメリットを享受しにくかった法人向け利用などを掘り起こすためのコンセプトを持つ戦略的モデルに位置付けている。

今回はそんな新しいコンセプトを持つSurface Goを写真と動画で紹介していく。


Surface Goは画面サイズが10インチのタブレットということで、ASUSTeK ComputerやHPの4万円からのIntelのAtomプロセッサーを搭載した画面解像度1280×800ドットの製品と競合する。

前述したようにSurface GoはAtomより高性能なPentiumプロセッサーを搭載し、画面解像も1800×1200ドットと高解像であり、実用性ではこちらの方が上である。


これだけのスペックながら米国での価格は399ドルから設定されており、発表前は日本でもこれに近い価格帯を期待していたのだが、実際には下位モデルで64,800円、上位モデルが82,800円(※価格は税抜)と差額20,000円ほどの高い値付けとなった。

この背景には、PCを購入すると「Office」が付属するという日本市場に合わせて、端末に紐付いた永続版の「Office Home & Business 2016」がバンドルしたことによる価格調整が行われている。

ちなみに現在Officeには永続版のほか、サブスクリプション版の「Office 365 Solo」が用意されており、こちらは買い切りではないものの、常に最新版へのアップデートが可能である。

長期利用であれば永続版の方が安く上がるのだが、最新バージョンへのアップデートは有償となるため、サブスクリプション版が割高というわけではない。

そういった意味では、個人利用においてもサブスクプション版の契約が選べる(契約しない)エディションも欲しかったところである。


価格設定が安いとはいえ、側面のエッジの処理やタメタルボディはSurfaceそのもの。キックスタンドで自立する。


タイプカバーは、Surface Proシリーズのつくりの良さを継承し、剛性感とキータッチの良さが特徴である。なお、バーガンディ、プラチナ、コバルトブルーの3色から選べるアルカンターラ素材のSurface Go Signature Type Coverは15,400円、ブラックのSurface Go Type Coverは11,800円、さらにSurface Go Type CoverはUS配列のキーボードも取り扱い、価格は同じ11,800円だ。


前面には1080p Skype HDビデオに対応に対応した約500万画素カメラ、背面にはHDビデオ(1080p)に対応に対応したオートフォーカス付きの約800万画素カメラを搭載。別売のSurface Penはマグネットで側面に固定可能だ。


上部は樹脂製、上面には電源キーとボリュームキーがある。


キックスタンドは最大165°まで開き、少しだけ起こした角度でSurface Penによる手書きをアシストする。


右側面には3.5mmヘッドホン端子、USB Type-C端子、Surface Connectがある。外部機器との接続はUSB Type-C接続のみである。


Surface Go(写真=左)とSurface Pro(写真=右)の比較では、Surface Goの小ささが際立つ。しかしながら複数のウィンドウを表示しながらの作業では12.3インチでも狭いと感じることもあるため、画面が小さいから良いというわけでもない。画面サイズに合わせた使い方も必要となってくる。


Surface Proの上にSurface Goを重ねてみた。流石にここまでサイズが違うとどちらが外に持ち出しやすいかは明らかだ。Surface Goは、タイプカバー込みでも800gを切るとされておりモバイル用としてサイズおよび重さともに理想的である。


動画リンク:https://youtu.be/BhO9uoKiA9c


発表会では、プログラミング教育の必修化にあわせて、小学校の教室をイメージした展示を行っていた。Surface Goがランドセルに収まるサイズ感であることをアピールしていた。


当初Surfaceはクリエイター向けに特化するものかと思っていたが、法人利用ではPOSレジ端末や電子書類の契約用の端末に使われるなど、タブレットの利便性が現場に活かされている。

Surface Goの法人利用は、冒頭にコンセプトとして説明したとおり、工場や建設現場、医療、接客などのサービス業等へ訴求する。こうした最前線の業務では、スマートフォン(スマホ)やデジタルカメラやタブレット端末など複数のデバイスで行ってきた情報管理などを、Surface Goに置き換え可能としている。


なお、LTEモデルは年内を予定しており、価格は未定とのことだった。

マイクロソフト Surface Go(4GB/64GB) シルバー MHN-00014 [エレクトロニクス]
マイクロソフト
2018-08-28



記事執筆:mi2_303


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