KDDIのバーチャルキャラクター「レナ」が牧場内をガイドするサービス「バーチャルガイドツアー」の実証実験を開始!東京・大手町の都市型牧場を案内【レポート】



東京駅のすぐそばで牧場見学ができる?!

パソナテックシステムズ、丹後王国、KDDIは4日、都内にて「“バーチャルキャラクター×AI”を活用した新たな取り組みに関する記者発表」を開催し、バーチャルキャラクターとAIを活用した「バーチャルガイドソリューション」の実証実験への取り組みを発表した。

場所は東京駅近くのパソナグループのJOB HUB SQUARE 13階の大手町牧場。牧場という名の通り、丹後王国が地方創生に向けた酪農分野での人材育成を目的とした都市型牧場をビルの中に開設し、牛や豚、ヤギ、鶏などを放牧している。

実証実験では、KDDIはAIおよびXRを活用したソリューションの初期開発を担当。パソナテックシステムズは導入・運用そしてバーチャルキャラクター×AIテクノロジーの技術者を育成、丹後王国による大手町牧場は実証実験の場として大手町牧場を提供する。

今回は、さまざまな業界に向けて展開を予定するバーチャルガイドツアーの実証実験について紹介していく。


実証実験の期間は:2018年7月4日から2018年12月28日まで、平日は12:00〜18:00まで、土曜日は12:00〜17:00。日祝日は休館となる。参加は無料だが要事前予約だが大手町牧場の講座やセミナーなど人気があるため、牧場見学は入場制限によって早い段階で予約を締め切っている場合があるので注意が必要だ。


実証実験の流れは、次の通り。


タブレット端末(今回はiPadであった)の画面には、案内役のバーチャルキャラクター「レナ」が表示され、音声で案内を行う。

カメラで大手町牧場内を覗くと、床にマーカーがあるのでその場所へ移動すると、レナも一緒についてきて、マーカーの場所にあった案内を行う。例えば、一番近いマーカーでは、大手町牧場についての解説が始まる。

レナの案内は、マーカーによる場所ごとの説明以外に、音声認識による質問にも答えてくれる。たとえば、飼育されているアルパカについて訊くことも可能だ。

エンターテインメント要素として、施設内に用意されたクイズのヒントをレナに訊くという楽しみ方も。


オススメ撮影スポットのひとつ

様々な施設でレナと一緒に写真撮影が楽しめる。撮影した写真は体験終了後に表示されるQRコードでダウンロード可能である。


このバーチャルガイドツアーおよび実証実験は、4GやWi-Fiで安定した通信が可能な都心にあることが好条件だが、実稼働時には通信環境の構築など必要なケースもありそうである。

音声によるレナとの会話は、一般的な大人数で回るツアーではなかなか難しい自分の訊きたいタイミングで質問ができること、そしてそれに対して正確な情報を返すことができることが特徴だ。

有人のガイドの場合は、それなりに時間をかけた教育と経験が必要だが、バーチャルガイドの場合は導入時にマーカーごとに説明を用意すること、そして質問に対する回答のデータを構築することで早い段階からガイドとして役立つものとなる。


バーチャルキャラクターのレナとの記念撮影は、エンターテインメントの分野で様々な発展ができそうな分野でもある。

新しいキャラクターを作るとなると、デザインやモデリング、動きなど相当な労力と時間が掛かることが予想されるが、大手町牧場ではパソナテックの応援キャラクター「てくのたん」バージョンの試作機を用いた記念撮影サービスなどのテストも行っている。


今回の実証実験で得たデータをもとに、バーチャルガイドソリューションのサービスの実現を目指す。良く訊かれる質問の把握や、そしてニーズこたえられなかった質問に対する回答をデータとして実装するなど、クラウド側の作業も続けていくという。こうした治験が、実稼働した際に活かされていくというわけである。


バーチャルガイドツアーの想定される対象顧客は観光やアミューズメント施設、工場やオフィス見学、地方自治体、地域おこしイベントなどが挙げられた。

観光や見学などに最適なソリューションだが、アミューズメント施設において、施設の説明や遊び方などを教えて貰えると便利そうだ。また、多言語対応によるガイドツアーも需要が見込めそうである。


動画リンク:https://youtu.be/fG83Sj4peaY

一般的なガイドツアーとバーチャルガイドツアーの大きな違いは、集合時間など時間に縛られることなく、少人数で自由に体験できることである。ガイドの人数的な問題から、一日数回のツアーしか組めなかったような観光地でも、もっと柔軟に対応することができ多くの来場者を見込むことができ、従来のガイドツアーも併用することでさらに、きめ細かいサービスと効果的な運用も可能となるだろう。

実証実験と言うことで、音声の聞き取りが上手く行かないなど、改善の余地が必要な部分がまだまだあったが、実サービスに向けての進化に期待したい。

なお、実証実験の場所である大手町牧場でバターづくり体験やアイスづくり体験などの講座やセミナーが行われており、8月の予定がほぼ埋まっている状況のようだ。都心の穴場スポットとして知られているようである。

記事執筆:mi2_303




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