秋吉 健のArcaic Singularity:今、プログラミング教育が求められている意味とは。世界を包む情報社会の進化と日本社会が抱える問題から子どもたちの未来を考える【コラム】



プログラミング教育の現在と未来を考えてみた!

その昔、ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション」用のゲームに「カルネージハート」というゲームがありました。このゲームはロボット同士を対戦させて戦うゲームですが、その操作方法がとても変わっています。ロボットの動きをあらかじめプログラミングしておき自動で戦わせるのです。

「前方に100m進む」、「右に旋回する」、「20m以内に敵がいたら格闘する」など、様々な命令セットを組み合わせて敵を索敵し攻撃や回避行動を繰り返して勝敗を決めるのですが、これがなかなかに難しく要領の悪い筆者は遊び尽くす前にギブアップしてしまいました。しかしこのゲームはその特殊なゲーム性からカルト的人気を呼び、その後6作にわたり続編や改良版が作られ続けます。

あれから20余年。時代はソフトウェアの時代へと突入し、小中学校でのプログラミング教育が2020年より必修化される予定です。プログラミング教育と言ってもその名の通りのプログラマーを育成するものではなく、論理的思考を訓練するための教育プログラムが追加されるというものです。物事を順序立てて考え、目標(結果)を想定してどうすればそこに辿り着けるのかを考えさせる授業です。

筆者が子供の頃には詰め込み教育、暗記教育などと言われるほど物事の情報を覚えることばかりがひたすら訓練されましたが、何故今の時代では論理的思考力が求められているのでしょうか。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する「Arcaic Singularity」。今回はプログラミング教育の現在と未来を考えます。


子どもたちに何を教えるのか、そして何を学んで欲しいのか


■ネットの海を生き抜くために

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