レノボが教育向けの2in1タイプのChromebookノートパソコン「Lenovo 300e」と「Lenovo 500e」を5月に発売!クラウドの進化で用途が広がる【レポート】



クラウドサービスの充実でChromebookの応用の幅が拡大!

レノボ・ジャパンは13日、都内にて「Chromebookおよび教育市場向け戦略発表会」を開催し、Googleが開発するパソコン(PC)向けプラットフォーム「Chrome OS」を搭載した普通教室向けICT端末「Lenovo 300e」(以下、300e)と「Lenovo 500e」(以下、500e)を発表した。発売はゴールデンウィーク明けの5月を予定。販路は文教向けということで個人での購入はできないが、市場動向を見て一般販売も検討したいとしている。

レノボがChromebookを文教向けに販売する背景には、低コストでデバイスとクラウド環境を実現可能であることにある。Googleは「Google for Education」や「G Suite」といったサービス展開をしており、安価でクラウドベースのソリューションが実現できる。また、NTTコミュニケーションズの「まなびポケット」との連携も発表し、販売パートナーとともに教育現場に提案していく。

今回発表したChromebookを追加することで、導入には学校側のPCスキルや予算に合わせてWindowsラップトップやタブレット、そして低コストなChromebookが選択肢に入り、教育現場のICT環境促進に役立つとしている。今回は、2in1のChromebookとなる300eと500eを紹介していく。


冒頭でも説明したがChromebookが選ばれた理由として、学びの場がWebベースに移行してきたこと、起動時間が早いことが教育クラウドに最適なアーキテクチャーであると話す。

また、Google for Educationにより教材配布や端末管理が直感的にできる優れた管理性、そしてクラウド側・端末側が暗号化される設定やサンドボックス化(外部プログラムを保護された領域で実行する)されたブラウザ、メンテナンスフリーで利用できることがセキュアなプラットフォームだとしている。


300eと500eの共通の特徴として「MIL-STD-810G」準拠の堅牢性と防滴キーボードがある。机から落下してしまうケースを想定し75cmドロップテストを実施。

ラップトップやタブレットなど、使い方にあわせて利用できる2in1の「YOGAフォームファクタ」を採用し、高学年ではラップトップとして、低学年ではタブレットとするなど、学年にあわせた運用が可能である。


300eの主なスペックは、CPUがMediaTek「MTK 8173C」、4GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージ(eMMC)、10点マルチタッチ対応の11.6型HD IPS液晶(1366×768ドット)、USB Type-C、USB 3.0、HDMI、SDメディアカードリーダー、マイクロフォン/ヘッドフォン・ジャック、ケンジントンロックスロットなど。


重さは約1.36kg。想定販売価格は48,000円(税抜)より。


メインストリームという位置づけの300eは、フルサイズのHDMI端子からTVに出力できることを特徴としている。G Suiteからプレゼンテーションが行えるなど、実践的なデバイスとなる。


300eにはYOGAタブレットに採用していた「AnyPen」機能を搭載しており、鉛筆をスタイラスとして利用可能である。


500eの主なスペックは、CPUにインテル「Celeron N3450」、4GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージ(eMMC)、10点マルチタッチ対応11.6型 HD IPS液晶(1366×768ドット)、USB Type-C×2、USB 3.0×2、microSDメディアカードリーダー、マイクロフォン/ヘッドフォン・ジャック、ケンジントンロックスロットなど。


重さは約1.35kg。想定価格は58,000円(税抜)より。


キーボード上部にカメラを搭載し、タブレットスタイルにするとアウトカメラとして校外学習の記録用途に利用できる。


また内蔵式のEMRペンによって、タッチ操作や筆圧検知による線の強弱を付けた描く用途にも利用可能だ。500eは、児童生徒配布用デバイスに必要な要素を搭載したプレミアムなハイエンドモデルと位置づけている。


動画リンク:https://youtu.be/v1hwKQUr28M


日本では個人向けのChromebookが登場してから3年が過ぎ、当時とはクラウドを取り巻く環境が大きく変わってきている。Chromebook登場時には制約が多いノートPCという印象だったが、サービスが充実した今ではWindowsやmacOSよりも、起動が速くタッチ操作可能なデバイスの登場で手軽にクラウドサービスが利用できるようになった。Chromebookの使いこなしについて、もう一度考えてみるのも面白そうだ。



記事執筆:mi2_303


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・Chrome OS を搭載した普通教室向けICT端末、Lenovo 300e/500e発表 〜教育クラウドと連携し、シンプルでローコストなシステムを提案〜

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