ミクシィがハードウェア事業を立ち上げへ!ゲーミングスマホ「CELL R1020」やBluetoothヘッドセット「Ratel BTH-101」を準備中。mixi&モンスト依存の脱却計る



ミクシィがゲーミングスマホなどのハードウェア事業へ参入!?

コミュニケーションサービス「mixi」やスマートフォン(スマホ)など向けゲーム「モンスターストライク」(以下、モンスト)などを展開しているミクシィがハードウェア事業を立ち上げる準備を行っていることが明らかとなりました。

いくつかの人材募集サービスにてモンストなどのゲームを中心として「通信事業」や「ハードウェア端末」、「決済系サービス」などの新規事業を担当する人を募集しています。

さらにミクシィが開発するゲーミングスマホ「mixi CELL R1020」やBluetoothヘッドセット「mixi Ratel BTH-101」といったハードウェア製品の存在が各種認証機関にて明らかとなっています。


Bluetooth.orgにおいてmixi CELL R1020とmixi Ratel BTH-101が通過

ミクシィでは先日、子会社のフンザが運営していたチケット転売サイト「チケットキャンプ」の問題などもあり、社長を現在の森田仁基氏から木村弘毅氏にする人事を発表しており、ともにモンストを立ち上げた実績を買われたことになります。

一方で、同社はそのモンストが売上高の大半を占めており、mixiやモンストを基盤にしつつ、次のステージへの移行を模索しています。その中で、2014年に就任した森田氏の下でフンザを買収したものの、高額転売問題が起きてしまいました。

その後を受けて、同じくモンストを立ち上げた1人で、モンスト生みの親とも言われる初代プロデューサーの木村氏が次期社長となり、エンターテインメント事業を強化する方針だとしています。そのうちのひとつがハードウェア事業となりそうです。


Bluetooth.orgではmixi CELL R1020を「ゲーミングスマートフォン」と明記

今回、存在が明らかになったmixi CELL R1020およびmixi BTH-101はともにBluetoothの業界団体「Bluetooth.org」の認証を通過しており、mixi CELL R1020が2018年1月22日(Declaration ID:D038457)、mixi Ratel BTH-101が2018年12月20日(Declaration ID:D038269)に認証されています。なお、mixi CELL R1020は最初に「Moose101(CELL)」という名称で通過しており、概要には「Gaming smartphone」との記述がしっかりとあります。Bluetoothバージョンは、mixi CELL R1020が5.0、mixi Ratel BTH-101が4.2とのこと。

またmixi CELL R1020は無線LAN(Wi-Fi)の業界団体「Wi-Fi Alliance」の認証も2018年1月25日に通過(Centrification ID:WFA75842)しており、製品名「CELL」、型番「R1020」となっており、Bluetooth.orgでも1月23日に再度、製品名「CELL」と型番「R1020」で認証されていることから“Moose101”ではなく、“CELL”が製品名になりそうでしょうか。

またWi-Fi AllianceではOSが「Android 8.0(開発コード名:Oreo)」を搭載していると記載されており、2.4および5.xGHz帯のデュアルバンドに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠のWi-Fiとなっているため、ハイエンドモデルになると見られます。

ここ最近ではパソコン(PC)における「ゲーミングPC」のようにスマホでも「ゲーミングスマホ」と呼ばれるジャンルができてきており、海外でも「Razer Phone」が発売されるなど、快適にゲームを楽しむために高い性能を持ったスマホというジャンルとなっています。


またmixi Ratel BTH-101についてはアメリカの連邦通信委員会(FCC)において認証を2018年1月26日に取得しており、外観や取扱説明書などといったかなり詳しい資料が公開されています。FCC IDは「2AN7TBTH1011」で、公開されている資料では日本の電波法および電気通信事業法に沿った認証(いわゆる「技適マーク」)も取得しており、認証番号は「D17-0365001」および「204-720666」となっているようです。

まだ認証を取得しただけなので実際に発表されて発売されるかどうかは確定したわけではありませんが、ハードウェア事業などの新規事業に携わる人材を募集していることから決済系サービスを含めて新たな領域に挑んできそうではあります。ゲーミングスマホであれば、モンストなどのゲーム事業とも絡めやすいわけですが、具体的にどういった方向で攻めてくるのか、正式発表が楽しみですね!


mixi Ratel BTH-101の認証ラベル


mixi Ratel BTH-101の外観


記事執筆:memn0ck


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