Android Studioを利用してWindows 10でAndroid 8.x Oreoを試す環境を構築してみた!手順をわかりやすく紹介【ハウツー】



Android Studioを使ってWindowsでAndroid 8.xを試す環境を構築!

Googleからスマートフォン(スマホ)など向けプラットフォーム「Android」の最新バージョン「Android 8.x(開発コード名:Oreo)」がリリースされてからしばらく経ち、対応機種も当初の「Nexus 5X」や「Nexus 6P」、「Pixel」シリーズに加えて、日本でもかなり増えてきました。

発売時から搭載している「Xpera XZ1」や「Xperia XZ1 Compact」などをはじめとして、OSバージョンアップでも「Android One」シリーズや「Xperia XZ Premium」、「AQUOS R」などで提供されており、比較的新しい機種であればだいぶ対応が早くなってきた印象です。

一方で、アプリ開発などをする場合には実機でテストをしたほうが良い面もありますが、すべての機種でチェックするのは難しいですし、エミュレーターを使えば必ずしも実機がなくてもテストはできます。

そこで今回は、前回導入したAndroid Studioを利用して最新のAndroid 8.x Oreoを搭載した機種を持っていなくてもテストを行うことができますので、Androidのテスト環境を構築する手順を紹介したいと思います。

【Android Studioを起動する】


まずはじめに、前回導入したAndroid Studioを立ち上げ、「Start a new Android Studio project」をクリックします。


すると、プロジェクトの作成画面が表示されますが、今回は特に何も設定せずにそのまま「Next」をクリックします。


今回作成するアプリをどのバージョンから動作させるか指定する画面が表示されます。こちらも特に何も設定せずにそのまま「Next」をクリックします。


必要なパッケージなどのダウンロードが始まりますので、プログレスバーの下に「Done」と表示されるまで待ちます。「Done」と表示されたら、「Next」をクリックします。


続いて、作成するアプリケーションの画面(Activity)テンプレートを選択する画面が表示されますので、これについても特に設定せず、そのまま「Next」をクリックします。


最後に、作成する画面の名前を設定する画面が表示されますが、これも特に設定せずに「Finish」ボタンをクリックします。

【必要なパッケージのインストール】


続いて必要なパッケージをインストールしていきます。まずは「Tip of the Day」というTips画面が表示されますので、「Close」をクリックします。


すると、Android Studioのメイン画面が立ち上がりますので、上図の黄色のマーカーで印を入れている“ドロイド君”アイコンをクリックします。


Android SDKマネージャーが立ち上がりますので、「Android 8.0(Oreo)」にチェックを入れて、「OK」をクリックします。

なお、画面は少し前のもので、現在はすでにより新しいAndroid 8.1 Oreoが提供開始されていますので、最新版は「Android API 27」となっています。

今回はこのままAndroid 8.0(Android API 26)で進めますが、最新版という意味ではAndroid API 27に置き換えてください。


「Android SDK Platform 26 revision 2(Android 8.0)」をインストールするか確認されますので、「OK」をクリックします。


すると、ライセンス条項が表示されますので、特に問題無ければ「Accept」にチェックを入れて、「Next」をクリックします。


Android SDK Plarform 26 revision 2のインストールが始まりますので、プログレスバーの下に「Done」と表示されるまでしばらく待ちます。「Done」と表示されたら、「Finish」をクリックします。

【エミュレーターの設定を行う】


必要な物のインストールが完了したら、Android Studioのメイン画面に戻り、上図の通り黄色のマーカーで印を入れた“ドロイド君”アイコンをクリックします。


すると、「Android Virtual Device Manager」というエミュレーター管理画面が表示されますので、画面左下の「Create Virtual Device」ボタンをクリックします。


エミュレーターデバイスの設定画面が表示されますので、好きな物を選択して良いのですが、Google Play Storeに対応しているNexus 5Xをここでは選んでいます。「Nexus 5X」をクリックし、「Next」をクリックします。


エミュレーターで利用するシステムイメージを選択する画面が表示されますので、一番上の「O」の右隣の「Download」をクリックします。


すると、Android Oシステムイメージのライセンス条項が表示されますので、特に問題無ければ「Accept」にチェックを入れ、「Next」をクリックします。


Android Oのシステムイメージダウンロードが始まりますので、プログレスバーの下に「Done」と表示されるまでしばらく待ちます。「Done」と表示されたら、「Finish」をクリックします。


すると、先ほどのシステムイメージ選択画面が表示されますので、「O」をクリックし、「Next」をクリックします。


作成するVirtual Device(エミュレーター)の名前や画面の向きなどを設定する画面が表示されますので、「Finish」をクリックします。

【Virtual Deviceを起動する】


後は実際にエミュレーターを起動していきます。まず「Android Virtual Device Manager」に先ほど作成したVirtual Deviceが追加されていますので、再生アイコンをクリックします。


しばらくすると、Virtual Deviceが立ち上がり、操作できるようになります。


設定画面を表示して、デバイスの情報を確認してみると、確かにAndroid 8.0.0が導入されていることが分かります。なお、終了する場合はエミュレーター画面の右に表示されているタスクバーの「×」ボタンをクリックします。

これでAndroid Studioを利用して、Android 8.x Oreoのテスト環境を構築することができました。タッチディスプレイがないパソコン(PC)でもマウスを使って操作することができるので、タッチディスプレイ対応のPCをわざわざ用意する必要はありませんし、サクッとAndroid 8.x Oreoを試せるので便利です。

現時点ではまだAndroid 8.0 Oreoのときには正式発表前の開発者向けプレビュー版「Android O Developer Preview」から日本でもNexus 5XやNexus 6Pで試すことができましたが、今年は今のところ次の「Android P Developer Preview」(仮称)を試せる実機がなさそうですし、エミュレーター環境を用意しておくのも良いかなと思われます。

記事執筆:YUKITO KATO


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