秋吉 健のArcaic Singurality:AIと人の邂逅点。AIは人をどこまで導けるのか?「提案」をキーワードにAIの未来を考える【コラム】



AIは人に何をもたらすのか。お互いの関係やあるべき姿に思いを巡らせてみた

みなさん、こんにちは。秋吉 健(あきよし たけし)と申します。これまで「あるかでぃあ」のペンネームで本媒体へ寄稿しておりましたが、そろそろ本名で仕事をしてみようかと表記を改めることとなりました。以後、宜しくお願い致します。

さて、かしこまった挨拶はこのくらいにしまして。突然始まった謎の連載企画ですが、まずはその連載に至る経緯や本連載のタイトル「Arcaic Singurality」に込めた想いなどを簡単にお話しておきたいと思います。

ここ数年モバイル関連やIT関連のメディア界隈では、AI技術の発達とともに「Technological Singurality(技術的特異点、単に「シンギュラリティー」とも呼ばれる)」などという言葉を度々見かけるようになりました。

この「技術的特異点」については後述するとして、筆者にはそのような大層な技術の裏側を語れるほどの知識も見識もなく、いつも無知なままに最新のテクノロジーに触れてきました。

そんな筆者であるだけに「Arcaic(古拙な)」の言葉が指すような人の感性の原点的なところから、テクノロジーが持つ美しさや素晴らしさを探ってみたり、道具本来の存在意義のようなものを考察してみてはどうだろうかと思い至った次第です。

また「原初」や「古風」といった意味も含む「Arcaic」と、物事の最終到達点、終着点を意味する「Singurality」を並べ、筆者のような古臭い感性を持つ人間の視点で遥か遠くの未来を俯瞰している、という雰囲気を表現したかったというのもあります。

それでは、最初のArcaic Singuralityの旅にご招待しましょう。今回はコラムタイトルを発想した原点でもある「AI」について考えてみたいと思います。


感性の原点を見つめれば、テクノロジーの特異点が見えてくる……かもしれない


■AIへの誤解

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