キーボードアプリ「ai.type」のAndroid向けにて3100万ユーザーの個人情報を誤って外部に公開していたことが判明!MongoDBの設定ミス



キーボードアプリ「ai.type」のAndroid版が3100万件ものユーザーの個人情報を誤って外部公開!

MacKeeper傘下のKromtech Security Centerは5日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)など向けのキーボードアプリ「ai.type」のAndroid版にて約3100万件もの個人情報が誤ってインターネット上に公開されていることが明らかになったと発表しています。

ai.typeはAndroid向けおよびiPhoneなどのiOS向けアプリがあり、今回問題があったAndroid版についてもアプリ配信マーケット「Google Playストア」にて約4000万ダウンロードされている人気アプリです。

Kromtechによると原因はデータベース「MongoDB」の設定ミスとのこと。幸いにも日本語には対応していないのですが、Google Playストアのレビューにはちらほらと日本のユーザーのものが掲載されていることから日本人にはまったく関係無いという訳でもなさそうです。


原因はMongoDBの設定ミス

ai.typeが収集していた個人情報は下記の通り。漏洩したMongoDBのレコードから、ai.typeは下記の情報をアプリをインストールした3129万3959件のユーザーから収集していたことが分かりました。

・電話番号
・所有者のフルネーム
・モバイルネットワーク名
・SMSの番号
・画面解像度
・有効なユーザー言語
・Androidバージョン
・IMSI番号
・IMEI番号電話
・居住国
・ソーシャルメディアのプロフィール(生年月日、タイトル、Eメールなど)
・写真(Google+、Facebookなどへのリンク)
・IPアドレス(取得可能であれば)
・位置情報(緯度/経度)


収集していたデータの内容

さらに3億7300万件を超える連絡先データ(リンクされたGoogleアカウントに保存・同期されたすべての連絡先を含む)を含むユーザーの連絡帳から収集されたデータを含むレコードも漏洩していたことが判明しました。


超監視社会さながら

収集されていた情報を見て、これがキーボードアプリなのかと疑いたくなるような内容を収集しています。正直なところ、最近で回っているAndroid向けのトロイの木馬より酷いと言っても良いです。

特に恐ろしいのが、ユーザーの位置情報を緯度・経度で記録して収集していた点です。それこそ物語に出てくるような、超監視社会さながら。こんな個人情報の塊がインターネット上に露呈していたと考えると、非常に恐ろしいと思いました。

先日お伝えしたようにGoogleではAndroidアプリにおいて個人情報収集のプライバシーポリシーを強化し、きちんと明示せずに収集するアプリに警告を出すように変更するとしていますが、きちんとポリシーを明示していたとしても同意してしまえば本来のアプリの機能には必要のない個人情報も収集されてしまうのでなかなか難しいところです。

ユーザー側でしっかり確認できれば良いのでしょうし、できればアプリ提供側も行き過ぎた個人情報の収集は控えて欲しいものですね。

記事執筆:YUKITO KATO


アプリ名:無料のキーボード+絵文字をai.type
価格:無料
カテゴリ: カスタマイズ

共有する

関連記事

【ケータイラボ】最大800kbpsまで対応!W-OAM typeG対応通信端末「AX530IN」

「WX530IN」は、PHS高度化通信規格であるW-OAMをさらに高速化した「W-OAM typeG」に初めて対応したカード端末。2007年春より発売の予定。「AX530IN」は、PHS端末としては初めてQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)に…

【気になるPC】軽快に持ち歩けるVAIO Type UにVista搭載モデル登場!

文庫本サイズの小型で気軽に持ち運べるモバイルPC、SONYのVAIO type Uシリーズに、新たにWindows Vista Home Premiumを搭載しメモリを1Gバイトにアップしたモデル「VGN-UX71」が発売された。価格はオープンプライズで、店頭実売価格は18…

【アキバ物欲】″弘法は筆を選ぶ?″できるユーザーこそ、キーボードとマウスにこだわる

パソコンの一番身近な周辺機器といえば、キーボードとマウス。日常的に使うデバイスということもあり、こだわりを持っている人も多い。キーボードやマウスを購入する人は、製品のどこを見て購入を決めているのだろうか。また、キーボー…

【モバイル通信の実力チェック】PHS高度化通信の限界に挑戦!W-OAM typeG対応通信カード″AX530IN″を徹底チェック

モバイル通信の実力チェックでは、最大3.6Mbps※1のHSDPA通信サービスを利用できる端末として、イー・アクセスの"EM・ONE"と、NTTドコモの"FOMA M2501 HIGH-SPEED"を紹介した。EM・ONEは1.6Mbps超え、"FOMA M2501 HIGH-SPEED"にいたっては…

【世界のモバイル】売れる海外ケータイの秘密!ユーザーニーズに対応できない日本

携帯電話の全世界マーケットにおける日本メーカーのシェアは「その他」に入れられてしまうほど低く、海外の調査会社によるマーケットシェアの結果に、単独メーカーの数字が出てくることもここ数年は無くなってしまった。SonyEricssonが…