2017 Japan IT week 秋:Shenzhen Chen Er Technology製の単独で音声通話可能なSIMフリーのAndroidスマートウォッチを展示!12月発売予定で技適取得中【レポート】



ガジェクラ垂涎!?SIMフリースマホとしても利用可能なスマートウォッチがもうすぐ登場

千葉県・幕張メッセにて2017年11月8日(水)から11月10日(金)の3日間に渡って10ものIT関連展示会が合同で開催される総合イベント「2017 Japan IT week 秋」(主催:リードエグジビジョンジャパン)が開催されました。

本記事では同イベント内の「第7回 モバイル活用展【秋】エリア」に出展していたShenzhen Chen Er Technology(深圳辰爾技術)のブースにて、OSにAndroidを搭載した腕時計型のSIMフリースマートフォン(スマホ)が展示されていたので紹介します。

【スマートウォッチ型だけどスマホ】

今回展示されていた「GPSスマートウォッチ」(仮称)はShenzhen Chen Er Technologyが開発し、国内販売をGIS Laboが担当する腕時計型のスマホです。


「GPSスマートウォッチ」の正面側(写真=左)と背面(写真=右)

OSにスマートウォッチ向けの「Android Wear」ではなく、スマホなど用の「Android」を採用し、SIMカードを挿入することで、スマートウォッチ的な外見ながら単独での音声通話やGoogle Playストアからのアプリインストールに対応するなど、スマホとしての機能を有しています。

正面側には解像度400×400ドットの円形のタッチパネルディスプレイが配置され、背面には充電用接点と心拍センサー、外部スピーカーがあります。

今回の展示機においてはAndroidバージョンは不明(ディスプレイの表示が現在調整中で詳細なバージョンなどの数値が表示できない状態だった)ですが、Android 4.x(開発コード名:KitKat)であることは確認できたため、Android 4.4〜4.4.4の間のものであると思われます。なお、単独での通話に対応するなど、スマートウォッチ向けAndroid 4.4Wではないとのこと。


左側面にはnanoSIMカード(4FF)スロットが配置



単独で音声通話可能



本機の右側面(写真=左)とカメラアプリの画面(写真=右)

右側面にはホームキーの機能を兼ねた電源キーとカメラが配置されています。カメラは写真と動画のどちらも撮影可能。ただし、展示機においては設定メニューなどが確認できず、簡易的に撮るカメラといったところでしょうか。

詳細なスペックや仕様についてはまだ公開されてはいませんが、現時点で確認できる仕様としては、3G(W-CDMA方式)でのネットワーク接続と音声通話に対応し、BluetoothおよびWi-Fi(無線LAN)に対応。センサー類としては、心拍センサーと位置情報取得(GPS)を搭載しており、IP68相当の防水・防塵性能を有しています。

CPUや内蔵メモリー(RAM)については確認ができませんでしたが、カメラアプリの画面がMediaTekのチップセット(SoC)を採用した機種と共通のもののため、少なくともCPUについてはMediaTek製のものを搭載していると見られます。


内蔵ストレージは4GBで、ユーザーエリアは約1.37GB




ランニング関連のスポーツアプリや心拍数計測アプリなど、スマートウォッチらしい機能は当然のこと、その他にGoogle PlayストアやWebブラウザーなどのスマホならではのアプリも

発売時期について、ブース内にいたスタッフへ確認したところでは「現在、技適マーク(技術基準適合証明)の取得について申請中であり、登録が完了する12月ぐらいを目途に販売開始する予定」ということです。


本体カラーはゴールド・シルバー・ブラックの3色展開を予定

気になる値段と取扱店舗ですが、こちらは2万円前後を想定(今後変わる可能性もあり)しており、Amazon.co.jpなどのECサイトや一部の量販店を販路にする予定であるそうです。

国内向けには大変珍しい腕時計型のAndroidスマホということで、期待して待ちたいでですね!

【キッズ向けの腕時計型SIMフリースマートウォッチ】

また、こちらは日本国内での発売予定はないそうですが、ブース内にはキッズ向けの腕時計型SIMフリースマートウォッチも展示されていました。



カワイイデザインが目を引いたキッズ向けスマートウォッチ(国内向け発売未定)

こちらにもカメラが搭載されており、角度を前後に動かすことが可能という非常にユニークなに腕時計型端末となっていました。こっちも是非、日本国内向けに発売して欲しいところですね!

記事執筆:河童丸


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