日本からアクセスが容易になったインドネシア・バリ島の電脳通りを訪問!幅広い価格帯が混在し、中国勢が猛威を振るう興味深い市場だ【レポート】
LCC就航で人気が高まるバリ島の電脳通りを紹介! |
日本本土から南に約4000kmの位置に所在するインドネシア・バリ島と言えば、日本人からも人気の南国リゾート地です。日本からはガルーダ・インドネシア航空が直行便を飛ばしていましたが、今年に入って格安航空会社(LCC)のインドネシア・エアアジアXが直行便を就航させ、その利便性は高まっています。
筆者は偶然、就航時に開催されたセールにて往復1.5万円のチケットを確保したのでバリ島を訪問しました。そこで今回は、バリ島の携帯電話販売店や現地の携帯電話事情については紹介したいと思います。
バリ島の空の玄関口「ングラ・ライ国際空港」
バリ島の電脳通りは中小店舗が点在している
やはり、バリ島の主要産業は「観光業」であり、インドネシアの中でも比較的所得が多い地域だとされています。一方、リゾート地以外の地域では一部に未開発の地域が見られます。バリ島には大規模な電脳ビルはありませんが、バリ島の空の玄関口である「ングラ・ライ国際空港」からバリ島の中心的な繁華街がある「デンパサール」とを結ぶ「Jl. Teuku Umar」と言う通り沿いには、多くの中小規模の携帯電話販売店が点在しています。
携帯電話販売店は本来、普通の観光客が足を運ぶ場所ではありませんので、多くの店では英語が通じずに対応をたらい回しにされることが多々としてありましたが、大規模な店舗では英語が通じる店員が1人は在籍しており、片言レベルの英語が話せるのであれば充分電脳めぐりを楽しめます。
●ハイエンドも多く扱うインドネシアの携帯電話販売店「erafone」
インドネシアの携帯電話販売店「erafone」の様子
比較的高価格帯のスマートフォン(スマホ)も多く展示されていた
erafoneはインドネシアでは大規模な携帯電話販売店で、スマホやタブレットなどの俗に言うガジェットを取り揃えています。インドネシアは、正直に言ってまだまだ発展途上にある国ではありますがが、韓国のサムスン電子やLG電子、そして米国のアップルが高価格帯のスマホを展開しており、訪れた店舗でもそれらのメーカーのハイエンド機種を体験することが可能でした。
店内の目立つ場所には中国・vivo製品が展示されていた
“自撮り特価”のvivoのV5sは約3万円だ
店内に入って目の前にあったのが中国の「vivo(ビボ)」のスマホ。vivoや同じく中国の「OPPO(オッポ)」はセルフィー撮影機能に特化したスマホを多く販売しており、本国・中国はもちろんのこと、自撮り人気が高い東南アジア諸国を中心に爆発的に売れているようです。訪れる店舗ごとに店員に売れ筋を聞いていましたが、おおよその店員は「1)サムスン電子、2)OPPO、3)vivo」の順に答えており、改めて現地の消費者にも両社製品が広く認められていることを確認できました。
vivoのスマホの中でも比較的ハイエンドな「vivo V5s」は359万9,000インドネシアルピア(約3万円)と掲示されており、OPPOの対抗モデルもほぼ同じ価格帯で販売されていました。正しく発展途中であるインドネシア市場の売れ筋は、2万〜3万円程度のミドルレンジスマホということで、ハイエンド端末はあまり数として売れていないようです。
余談ですが、バリ島の人々の間では「vivo」を「ウィホ」と発音されているようで、他諸国では「ビボ」で通じる経験をしていた筆者は多少困惑しました。これから行かれる物珍しい方にはぜひ注意していただきたいポイントです。
●街角から伝わってくる「新興勢力」の実力
OPPOの直営店も至る場所にあった。
街を歩いていて何より驚くのが「OPPO」の広告やキャンペーンの多さ。店の玄関などの目立つところにはOPPOのマスコットキャラクターである「Ollie」が至る所に配置されており、バリ島内に数多く存在している携帯電話メーカーの広告の中でもひときわ沢山の広告が配置されている印象。前述したvivoと合わせて中国の2大新興勢力の勢いは、ここインドネシアでも猛威を奮っているというわけです。
街角からOPPOの勢いが凄まじさがにじみ出る
店内でも中国企業の製品が推されていた
●発表直後の「Galaxy Note8」も展示開始!しかし価格は安くない
展示が始まったGalaxy Note8
筆者が滞在していた期間中にちょうど韓国・サムスン電子の新型フラグシップスマホ「Galaxy Note8」の展示が開始されていました。同機種については先日公開された記事にてご紹介しているので詳細は割愛しますが、やはりこの製品の作り込みはかなりのもので、つい物欲がそそられてしまいました。
街角にも広告が出始めている