iPhoneやiPadなど向け「iOS 11」がリリースされて1日経った結果、シェア率が12.52%へ急増!一方で、メールアプリでOutlookやExchangeの送信ができない不具合も



iOS 11がリリースされて1日経った結果はシェア率が12.52%へ急増!

Appleから米国時間9月19日10時、日本時間9月20日2時に配信開始されたiPhoneやiPadなど向け最新プラットフォーム「iOS 11」の正式版ですが、日本でも多くの人がソフトウェア更新すれば、対象のiPhone 5s以降やiPad 5以降、iPod touch(第6世代)なら無料で使えるようになります。

すでに新しくなったコントロールセンターやゲームで遊んだり、操作しているところを動画で保存できる画面収録、素早く緊急通報できる緊急SOSなどのiOS 11の新機能を紹介しています。

GoogleがAndroidの各バージョンのシェア率を発表しているように、AppleでもiOSのバージョンのシェア率を公開していますが、今のところまだiOS 11を含めた情報は更新されていません。しかしながら、さまざまなデータの統計を取っているMixpanelがiOSのシェア率の統計結果を公開していたので、そのデータを確認してみました。


米国時間9月19日10時から、同じく米国時間の9月21日23時までのおよそ1.5日間のデータを見てみると、1.65%から13.98%と実に12.33%もの上昇を叩き出しています。正式版リリース時の米国時間9月19日10時にすでに1.65%あるのはベータ版を利用している人がいるからでしょうか。

以前に紹介したようにAndroid 8.0(開発コード名:Oreo)のシェア上昇率と比べると、その差は歴然です。これは、iOSが動作する製品はiOSを提供しているAppleしか開発していないため、AppleがOSのアップデートを配信すれば、どこの国のユーザーでもすぐにOSバージョンアップを行うことができるためです。

メーカーが1社だけだと、どうしても製品の個性が似通ってしまうのですが、セキュリティーの観点からすると、非常に良い体制となると言えます。もちろん、そんなiOS搭載機器でもサポート期限の切れた製品へはアップデートは提供されませんが……。

一方で、iOS 11の正式版公開から驚異的なシェア上昇率を叩き出しているiOS 11ですが、以前から言われていたように32bitアプリのサポートが終了してアプリ配信マーケット「App Store」からダウンロードできなくなったほか、インストールしてあったも起動できなくなっており、さらに普段利用しているアプリがiOS 11に対応していないがためにうまく動作しないなどといった問題がどうしても発生してしまいます。

特に仕事でVPNクライアントアプリを利用している場合は最悪、VPNに接続できなくなり、非常に大きな影響を及ぼす可能性もあります。

また一部で、Microsoftが提供するメールサービス「Outlook.com」や「Exchange」のメールが「メール」アプリ(Mail.app)にて送信できない不具合が出ているとのこと。すでにAppleとMicrosoftが原因究明に当たっており、修正に向けて対応しているようですが、現状ではまだ修正されていないようです。

iOS 11で新たに提供される機能は非常に魅力的ですので、いち早くアップデートしたいところですが、まずは利用しているアプリがiOS 11に対応していること、または対応していなくても問題ない場合にのみ、事前にバックアップを取得してからアップデートしてくださいね!



記事執筆:YUKITO KATO


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