WILLERとKDDIによるバス車内でアーティストのVR映像が楽しめる新サービス「ライブバスVR」を写真と動画で紹介!第1弾はダンスロックバンド「DISH//」【レポート】



ライブ会場へのバス移動をエンタメ空間に!?au×WILLERの新サービス

WILLERとKDDIが都内にて「高速バスにおけるVRを活用した新サービスに関する説明会」を8月31日に開催し、高速バスの移動中にVRコンテンツが楽しめるサービス「ライブバスVR」の提供を開始することを発表した。

WILLERが2010年12月にスタートした「ライブバスVR」は、アーティストグッズのプレゼントや限定DVDの放映など、様々な「オリジナル特典」が付いたライブ会場直行バス。今回発表となったライブバスVRは、バス車内でKDDIが制作した限定VRコンテンツを体験ができるサービスを新たに加えたもので、「エンタテイメントな交通」を提供するのが狙いだ。

今回は、このライブバスVRについて写真と動画で紹介していく。


登壇したKDDI ビジネスIoT企画部 部長の原田悟氏は、KDDIのVRへの取り組みについて説明した。

2016年5月にVRベンチャー「ハコスコ」へ出資や、カラオケ店舗、JR.西日本のVRを活用した災害対策ツールなどを行っている。現在VRは、PCベースのハイエンドなVRとスマートフォンを利用した手軽なものの二極化をしている。

原田氏は「将来的には高性能で手軽なモバイルVRを追っていきたい。大きなゴーグルで観るよりも、もっと手軽なものを提供したい」と話す。


通信キャリアから見たVRの可能性として「電話、テキスト、ビデオチャットなどのコミュニケーションを提供している。これよりももう少し先の新しいコミュニケーションとしてその場に居なくても体験できるコミュニケーションをVRで実現したい」と説明した。


ライブバスVRは、「VRの体験場所の確保」、ライブ会場への移動時に一体感を達成できる「ファンの集まり」、移動時の「隙間時間の活用」をすることで、VRの活用が最適であると判断したのだという。


今回アーティストのファンが楽しめるよう特にこだわったというVRコンテンツの撮影は、アーティストの隣の座席という設定を行い、VRカメラは女性が座席に座った目線に。音声は、バイノーラル収録によって、耳元で声が聞こえるようにしている。動作視聴時にはイヤホンもしくはヘッドフォンを使うと臨場感のある音声が楽しめる。

さらに、臨場感を高める演出として、実際にバスのエンジン音をオンにした状態で収録している。

なお、バス移動時に特にVR酔いが気になるところだが、原田氏はコンテンツの工夫と良いが少ないヘッドマウントディスプレイを選択したと説明している。


ライブバスVRの第一弾は、ダンスロックバンド「DISH//」が2017年12月31日、2018年1月1日に日本武道館で開催する「DISH// 日本武道館'18元旦 オフィシャルバスツアー」。乗車時にハコスコを配布し、車内で自分のスマートフォンにダウンロードしたコンテンツを楽しめるほか、降車後もハコスコでいつでもVRコンテンツが楽しむことができる。

また、車内に1台「ハコスコDX2」を用意し、より臨場感の高い体験をできるようにすると言う。


続いて登壇したWILLER 代表取締役の村瀬茂高氏は、ライブバスVRについて「”コンサートに行くまで自分たちが盛り上がっていきたい”、”一緒に乗っている方と盛り上がっていきたい”という声をいただいている。そこで、同じ目的を持った方が情報交換と共感ができるものを作りたい」ということからKDDIと車内でのVRの提供を開始することになったとのこと。

単なるバス移動ではなく車内でのエンタテイメント演出で、会場への移動そして帰路もファン同士のコミュニティが生まれ、価値体験の向上を狙う構えだ。



説明会にはDISH//のメンバーがゲストとして登壇し、自身が出演するVRコンテンツを体験した。

機器のトラブルがあったものの、無事に北村匠海さんによるVRコンテンツ「告白」編を体験した矢部昌暉さんは「隣りに匠海がいて、リアルに映像も綺麗ですし音も聞こえる。しかもバスの中でボソボソ声なので、みんなに聞かれないように恥ずかしげな”好きだよ”が聞けたので、これドキッとしちゃいますよ」と興奮気味に話した。



最後に北村さんは「来年の武道館のバスツアーということで、快適な旅にして欲しいという思いでVRの撮影をいたしました。世界初の試みと言うことで、だれも体験したことがない僕らの映像をVRで楽しんで頂けたら嬉しいなと思います」とファンへのメッセージを語った。

高速バスにおけるVRを活用した新サービスに関する説明会を動画で紹介

動画リンク:https://youtu.be/dGD0LLkq7nY



記事執筆:mi2_303


■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・日本初! WILLERとKDDIがキャリア決済を活用した高速バス代金の支払いサービスを開始 | 2017年 | KDDI株式会社

共有する

関連記事

【世界のモバイル】モバイルブロードバンド天国へ!海外で進む高速サービスにみる日本との格差

日本の携帯電話は世界でも最も進んだサービスを提供しているといわれている。ところが海外に目を向けてみれば、日本にはない便利なサービスが多く存在している。特に2006年から各国で開始されている「モバイルブロードバンド」は日本に…

【ケータイラボ】ワンセグ対応!定額モバイルブロードバンド端末「EM・ONE」を体験

イー・アクセス株式会社が2007年2月19日に発表した「EM・ONE(エムワン)」は、OSにMicrosoft Windows Mobile 5.0 software Pocket PC 日本語版(Windows Mobile 5.0)を採用し、最大3.6MbpsのHSDPA通信サービス"EM モバイルブロードバ…

【ゲームの穴】PS3がもたらす新発見!YouTube閲覧から世界救済まで、PS3活用術

ソニーの次世代ゲーム機「PLAYSTATION3」(以下、PS3)は、インターネットへの接続を標準でサポートしているのが大きな特徴にもなっている。本体の発売と同時に開始されたネットサービス「PLAYSTATION@Network」を利用すれば、ゲームだ…

【ゲームの穴】YouTube閲覧から世界救済まで!インターネットでのPS3活用術をフォトレポート

ソニーの次世代ゲーム機「PLAYSTATION3」(以下、PS3)は、インターネットへの接続を標準でサポートしているのが大きな特徴にもなっている。本体の発売と同時に開始されたネットサービス「PLAYSTATION@Network」を利用すれば、ゲームだ…

【世界のモバイル】国境を越えはじめた通信サービス!日本以外の世界が繋がる「国際ローミング」の新しい潮流

普段自分が使っている携帯電話をそのまま海外に持ち出して利用できる、そんな便利なサービスが"国際ローミングサービス"だ。日本でも利用者が増えてきているが、海外の多くの国では何年も前から一般的なサービスであり、海外渡航時に携…