デュアルカメラや狭額縁デザインなどをいち早く導入したシャープ初のAQUOS Rのユーザーイベントが開催!一夜限りの「AQUOS R Special Night」を紹介(前編)【レポート】



シャープが開催した「AQUOS R Special Night」の東京会場をレポート!

シャープは9日、東京・表参道の「AQUOS R Concept Gallery」にて同社の最新フラグシップスマートフォン(スマホ)「AQUOS R」を体験できるイベント「AQUOS R Special Night」を開催した。AQUOS R Special Nightは8月4日の博多会場に続き、場所を東京に移して2回目の開催となる。その後、8月25日の札幌会場が開催され、さらに9月1日には大阪会場と、全国4都市を巡る。

シャープ渾身のフラグシップモデルとなったAQUOS Rの魅力を伝えるために開催されたこのイベントには、ハードウェアやユーザーインターフェース(UI)などの開発に携わったスタッフが参加し、25名の招待者と直接交流できる場を設けていた。

今回はAQUOS R Special Night東京会場で紹介されたAQUOS Rの製品情報とフォトグラファーの黒田智之氏によるカメラ機能について前・後編としてレポートしていく。前篇となる本記事では、AQUOS Rに込められたシャープの“想い”について紹介する。


イベントのはじめにAQUOS Rの製品説明を行ったのは、IoT通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部長 小林繁氏だ。まずはシャープがこれまでモバイル業界で起こしたイノベーションについて紹介した。

小林氏は長年シャープの携帯電話開発の中心にいた人物のひとりで、Android関連イベントなどにも良く参加している。そんな小林氏は「某メーカーさんが採用して有名になった機能も元を辿っていくと、シャープが最初というものがたくさんあります」と話し、シャープの携帯電話の歴史はイノベーションの宝庫であると表現した。


その一例として「光学手ブレ補正(OIS)を乗せたのはシャープが初めです。実はガラケー(従来型携帯電話)時代からやっていたんです。最近、海外のスマートフォンが乗せて話題になっていますが、我々からしたら『やっぱり訴求不足だったかな』、当時も『一所懸命やってたんだけどな』」と振り返った。

その他にも2つのカメラの搭載する「デュアルカメラ(ダブルカメラ)」やレンズの明るいF値についても製品訴求に使用していたことについて「こういうのを言いだしたのはシャープなんですよね。ま、それぐらい特長に困っていたと評価する厳しい方もいるんですけど」と自虐的に説明して笑いを誘っていた。

AQUOS Rのデザインのこだわりは、持ちあげるときの引っかかりと手にしたときの収まりの良さだという。側面の引っかかりを意識した線が入ったデザインから、手が触れる底面にかけて線が自然に消える滑らかなエッジ加工が施されており、そのための金属加工が施されていることを説明した。

さらにIGZO液晶については、高い透過率によってバックライトを暗くしても一般的な液晶よりも明るく表示できるため省電力に繋がること。加えて、アイドリングストップと同じように表示が変わらない場合は、液晶の書き換え回数を極端に減らすことができるため省電力となる。


続いて、AQUOS Rとしての特長は解像度が2KオーバーのWQHD(1440×2560ドット)になったこと、それも倍速120Hzの表示を継続してより残像のない滑らかな表示をさらに強化したこと、シャープのテレビ「AQUOS TV」の開発メンバーの助言をもらって映像の美しさ、色域が広い最奥画質を実現、HDR(High Dynamic Range)に対応し色を隅々まで表現することなどを挙げた。


またカメラについてはOISの他に動画撮影時には電子手ブレ補正(EIS)で動きながらの撮影でもブレの少ない撮影を可能としている。フロントカメラも動画撮影時に電子手ブレ補正が利用可能だ。


リアカメラのレンズは広角22mmで大人数での撮影や広い空や奥行き感のある写真撮影が楽しめる。レンズの明るさはF1.9で、センサーの画素数は約2260万画素だ。フロントカメラは約1630万画素の高画質で広角23mmで90°の広角撮影に対応。


さらにハイエンドのチップセットQualcomm製「Snapdragon 835(MSM8998)」を搭載するが、AQUOS Rでは特に温度管理に特長あるという。CPUがフル稼働するとチップセットは70〜80℃まで温度が上昇する。小林氏は「メーカーとしてはお客様が(熱で)ケガをしないように、温度が上がってきたらクロック数を下げて熱を出ないようにしてパフォーマンスを制限する必要があります」と話す。


スマホのパフォーマンスの良さは「いかに熱を逃がすか、熱発生させないようにするか、そしていかに熱をうまく測るか」がポイントであり、AQUOS Rは過去の機種よりも約5℃温度を下げることに成功しているという。


また今回、メーカーとして発売後2年間の最新のAndroid OSのアップデートを販売するキャリアに関係なく行うこと明言している。直近では先日に正式発表となった「Android 8.0(開発コード名:Oreo)」へのアップデートは確実にサポートされることとなる。


スマホで対応するのが当たり前となってきた防水性能についてもAQUOS Rは水滴がついた状態でもタッチ操作を可能とし、高温多湿なお風呂対応と説明した。大きな水滴では誤作動をすることもあるが、小さな水滴では誤作動せず快適に使える。これはノイズの少ないIGZO液晶だからこそとのこと。


その他、最近のシャープが力を入れている人工知能「エモパー」はバージョンアップを重ねてヒカリエモーションによる感情や癒やしを表現してきたが、AQUOS Rでは動くクレードル「ロボクル」によってフロントカメラで相手に向かって話しをできるようになった。なお、ロボクルは「OK Google」でも反応するという。


最後に小林氏は「AQUOS Rに込められたRは”Reality”、”Response”、”Reliability”、” Robotics”。これまで『AQUOS』はいろいろなことができるが、どこが一番『AQUOS』のすごいところなのかが見えにくかった。」とし、「その反省もありまして、グローバルのテクノロジーとブランドの中で“R”になったことで、これまでキャリアでバラバラだったものがひとつになったというイメージが強いですが、どちらかというとイメージをひとつにしたかったというよりも『AQUOS』が生まれ変わって最前線に戻ってきたという気持ちを込めてリブランドを行った」と説明した。

フォトグラファーの黒田氏によるプレゼンテーションに続く。


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記事執筆:mi2_303


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