シャープ渾身のフラッグシップスマホ「AQUOS R」写真と動画でレビュー



個性的なカラーのソフトバンク版のAQUOS Rのブレイズオレンジをチェック!

シャープが新たな挑戦として投入した最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「AQUOS R」は7月7日からNTTドコモおよびau、SoftBankから発売された。これまでは各社ごとに「AQUOS ZETA」や「AQUOS SERIE」、「AQUOS Xx」と名前が違っていたが、統一された上に先にシャープ自身から発表されたというのも従来との大きな違いだ。

また今夏のハイエンドモデルにはクアルコムの最新チップセット「Snapdragon 835」が搭載されており、日本ではAQUOS R以外に「Galaxy S8」および「Galaxy S8+」(とおにサムスン電子製)、「HTC U11」(HTC製)、「Xperia XZ Premium」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)の4機種が販売されている。

これらはともに大手携帯電話会社から販売されているのだが、その中で大手3社の取り扱いがあるのはAQUOS Rだけということで、ある意味“定番商品”的な位置付けとなっており、さらにSnapdragon 835搭載モデルの中では最も価格が安く設定されている点も注目したい。

今回はこのAQUOS Rの紹介をGalaxy S8とのベンチマークの比較も含めて行ったいきたい。なお、AQUOS Rは3社から基本色のマーキュリーブラックおよびジルコニアホワイトの2色に加えて、NTTドコモからクリスタルラベンダー、auからライトゴールド、SoftBankからブレイズオレンジを追加した各3色が販売されている。


前述した通り、AQUOS Rは大手3社に展開しており、各社向けのハードウェアやデザインで大きな違いはない。外観の違いでは本体色のラインナップ以外では、ロゴくらい。例えば、前面の下部には指紋センサーがあるが、NTTドコモ版のみに指紋センサーの上に「docomo」ロゴがあるといった具合だ。


背面の違いはNTTドコモ版の下部には型番の「SH-03J」、au版は「au」のロゴと「QUALCOMM 3G/4G SHV39」(SHV39はau版の型番)のプリントがある。ソフトバンク版はシールで「QUALCOMM 3G/4G」の表記があるものの、独自のプリントがないシンプルなデザインだ。


以下では、独特の発色が魅力的なソフトバンク版「AQUOS R(型番:605SH)」のブレイズオレンジを中心にチェックしていく。


光沢仕様の背面は他の色と共通だが、ブレイズオレンジは他の色と異なるコントラストがあり、落ち着いたトーンでありながら独特の彩度をもつまさに個性的なカラーだ。


AQUOS Rは両面ガラスでサイドがメタルフレームデザインということもあり、あまりデザイン的には個性を感じないところだが、このメタルフレームには一工夫してあり、上部・下部はフラット、両サイドは中央に盛り上がりのあるカット処理が施されている。

それは下部には周囲が均一に写り込んでいるのに対して、側面は床面と天井が写り込んでいることからその形状が分かるだろう。


これはAQUOS Rを持ち上げるときに側面を簡単にグリップできるという機構としてデザインされている。実際に試してみると確かに指が側面の突起部分に引っかかり、簡単につまんで持ち上げることができた。

では、普段どうやってスマホを持ちあげているか試してみると、無意識で親指側で持ちあげるために、残りの指で片面を押さえるようにしていることが分かった。なるほど、これは手に負荷が掛かってしまい、場合によっては手から滑ってしまうこともありそうだ。


ここからはAQUOS RとGalaxy S8とのベンチマークチェックしてみよう。なお、使用したのはau版「Galaxy S8(型番:SCV35)」で1ヶ月以上使用しており、アプリの追加なども行っている。そのため、購入直後に行ったベンチマークの結果も合わせて参照してみて欲しい。


まず総合的に性能を測れるベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark V6.2.7」の結果はAQUOS Rが「150781」、Galaxy S8が「161170」という結果となった。AQUOS Rは3DとCPUで大きく水をあけられたが、UXで互角、RAMで上回る結果となった。これはともにSnapdragon 835を搭載しているが、AQUOS RではCPUの最大クロック数が低くなっているなども影響していそうだ。


続いて描画周りの性能が試せるベンチマークアプリ「3D MARK」にてハイスペックなGPUが要求される「Sling Shot Extreme」でテストを行った。どちらも極端にフレームスッキプすることなく表示され、結果はAQUOS Rが「2783」、Galaxy S8が「3359」となった。AnTuTu Benchmarkの3Dの結果と同様にAQUOS RとGALAXY S8ではスコアに大きな開きがあった。


最後にCPUのベンチマークアプリ「GeekBench 4」の結果は、AQUOS Rのシングルコアのスコアが「1803」、マルチコアのスコアが「5075」、Galaxy S8のシングルコアのスコアが「1849」、マルチコアのスコアが「6033」となった。

最後に上記3つのベンチマークテストの動画を紹介しておく。2機種での違いがあるものの、双方ともにパフォーマンスが高い部分での差である。なお、ベンチマークの数値はテストのたびに変動するため、あくまで目安として捉えて欲しい。


動画リンク:https://youtu.be/HHDfdjF-NSw

AQUOS Rの購入を検討している方は、今使っている機種のベンチマークとの比較でどれだけ差があるのかを確認するのも良いだろう。


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記事執筆:mi2_303


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