倍速120HzのIGZO液晶で初の高解像度WQHDディスプレイや音声アシスタントを搭載したシャープ渾身のフラグシップスマホ「AQUOS R」を紹介!無難でかつ長く使える1台に【レビュー】



シャープ渾身のフラグシップスマホ「AQUOS R」をレビュー!

日本のNTTドコモおよびau、SoftBankの主要3キャリアから「2017年夏モデル」として一斉に7月7日に発売されたシャープ製最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「AQUOS R」。倍速120Hz駆動の約5.3インチWQHD(2560×1440ドット)IGZO液晶ディスプレイや、付属する動いて話しかける充電スタンド「ロボクル」を活用した機能を搭載していることが特長のハイエンドモデルとなっています。

シャープのスマホと言えば、これまでの製品では販売するキャリアごとに若干異なった仕様や商品名となっていましたが、今回のAQUOS Rでは各キャリアともにほぼ共通した仕様となっており、総品名もAQUOS Rに統一。また独自の人工知能(AI)によるアシスタント機能「エモパー」も引き続き搭載します。

今回はau版の「AQUOS R(型番:SHV39)」をお借りして試用する機会に恵まれましたので、シャープ渾身のフラッグシップスマホの魅力をご紹介できればと思います。なお、au版AQUOS R SHV39でのカラーバリエーションは「マーキュリーブラック」および「ジルコニアホワイト」、「ライトゴールド」の3色展開ですが、紹介するカラーはau版のみの「ライトゴールド」となります。


120Hz駆動の倍速IGZOディスプレイを搭載



上部には1630万画素の広角インカメラを搭載

ディスプレイは5.3インチWQHD IGZOディスプレイを採用し、一般的なリフレッシュレート60Hzの倍となる120Hz駆動にも対応しているので、各種操作を滑らかに描画することが可能となっています。

前面のディスプレイの上には、約90°と広角なF値2.0レンズと約1630万画素CMOSセンサーのフロントカメラを搭載し、小顔補正や美肌調整機能などの「盛り機能」が充実しているのもシャープ端末ならではです。


au版のAQUOS R SHV39の初期ホーム画面

ホーム画面のデザインは各キャリアのモデルでも共通していますが、キャリアごとのアプリに関してはそれぞれで異なっています。


指紋認識精度は上々だがサイズ感は賛否両論か

前面のディスプレイの下には指紋センサーを搭載し、生体認証に対応。認証精度はかなり上々で、素早くロック解除することが可能です。しかし、個人的にはこの指紋センサーのサイズはもう少し大きくした方が利便性に富むといった印象を受けました。


上部には3.5mmφのイヤホンジャックを配置



下部にはリバーシブル仕様のUSB Type-C端子を採用

上部には3.5mmイヤホンマイク端子が、下部にはUSB Type-C端子がそれぞれ配置されており、無難な配置となっています。USB Type-C端子は表裏両面からの挿入に対応するリバーシブル仕様となっているので、暗中で誤って挿入して本体を傷つけると言った事故は防げます。


メインカメラにはF1.9レンズと2260万画素CMOSセンサーの広角カメラを搭載



晴天下の上野公園での一枚。非常に広角なのが一目瞭然だ。

背面にあるリアカメラにはF1.9と明るいレンズと約2260万画素CMOSセンサーを採用し、4K画質での動画撮影も可能です。フロントカメラ同様にリアカメラも22mm相当と非常に広角となっており、風景写真などではより広い範囲の撮影が可能となっているため、ストリートスナップ用途には非常に向いています。


シャープ独自の音声アシスタント「エモパー」も引き続き搭載

これまでもシャープ製スマホを中心に搭載されてきた独自の音声アシスタント「エモパー」も最新バージョンである「バージョン6」を搭載しています。追加された機能として特に目立つのが、回転する充電クレードル「ロボクル」に対応したことが挙げられます。

AQUOS Rとロボクルをドッキングさせると、ユーザーに振り向いた上で、エモパーが表示が必要と判断した各種情報を表示するなどの機能が使用可能になります。なお、ロボクルは今回紹介したau向けと、SoftBank向け「AQUOS R(型番:605SH)では同梱されますが、NTTドコモ向け「AQUOS R SH-03J」では付属されないので注意が必要です。



auとSoftBankでは付属するロボクル

筆者が試した率直な印象としては「AQUOS Rは非常に無難なデザインを採用し、完成度も高いスマホである」と言った感想を持ちました。今夏の代表的なサムスン電子製フラッグシップスマホ「Galaxy S8」および「Galaxy S8+」をはじめとして、昨今のスマホは狭額縁化がトレンドとなっていますが、敢えてそれに乗らずに無難で持ちやすいデザインを採用している点においては、ヒューマンフレンドリーな製品だと言えるのではないでしょうか。

また、120Hz駆動の倍速IGZOディスプレイが織りなす描画は他社のAndroidスマホと比較しても群を抜く「ヌルヌルさ」であり、非常に操作も機敏かつ快適でした。またメーカーとして発売後2年間のOSアップデートを保証しているので、長く付き合う一台としてもオススメできます。シャープらしさが詰まった我流の1台、AQUOS R。無難で長く付き合える1台を検討されている方にとっては良い選択肢になると思います。



au版はマーキュリーブラックおよびジルコニアホワイト、ライトゴールドの3色展開


記事執筆:雪華


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