日本向けのSIMフリースマホ「BLU GRAND M」と「BLU GRAND X LTE」はスパイウェア混入問題はないとソフトバンク コマース&サービスが回答!すでにAdups OTAではなくGOTAを使用



日本向けBLUスマホ「GRAND M」と「GRAND X LTE」はスパイウェアの問題なし!

ソフトバンク コマース&サービスが日本で販売するBLU Products製のSIMフリースマートフォン(スマホ)「BLU GRAND M」および「BLU GRAND X LTE」について指摘されているスパイウェア混入の問題はないことを明らかにしました。

同社が取り扱いの現在日本で販売されているBLU GRAND MとBLE GRAND X LTEは「Google Over the Air(GOTA)システムを採用しており、Adups OTAは使用しておりません。したがってスパイウエアの問題はありません。」との回答が同社広報室から得られました。

この問題はまず2016年11月に「BLU R1 HD」に中国にあるサーバーへ情報を送信しているスパイウェアが販売時から混入しているとセキュリティー関連企業のKryptowireが発表したことからはじまっています。

その後、BLU R1 HDについては問題のあるファームウェアを開発・提供するAdups Technologyがソフトウェア更新を実施することで、該当機能を削除して問題が解決していました。

一方、Kryptowireでは継続して調査を行い、先日、アメリカで実施されたセキュリティー関連イベント「Black Hat USA 2017」にてさらにBLU GRAND MなどのBLU Productsの他の製品にも同様のスパイウェア混入問題があると指摘しました。

・日本でも販売されている格安スマホ「BLU GRAND M」にもスパイウェアが混入!使用者の個人情報が中国へ送信されているとBlack HatでKryptowireが明らかに - S-MAX

これに対し、BLU Productsは2016年11月に明らかになったBLU R1 HDのスパイウェア混入問題については認め、すでにAdups Technologyに依頼してソフトウェア更新で解決済みであることを説明。

さらに今回の件については、2016年11月のときとは異なり、中国にあるサーバーへ情報を送信していることは確かなものの、送っている情報は個人情報は含まれておらず、ファームウェアの基本情報のみであり、スパイウェアではないと反論していました。

また問題があったAdups Technologyのファームウェア「Adups OTAアプリケーション」についても新たにリリースしている製品は採用せず、GoogleのGOTAに切り替えることを決めたことを発表しています。

・スパイウェア混入問題が指摘されているスマホ「BLU GRAN M」についてメーカーが反論!仕様通りでプライバシー問題への影響はないと発表――一方でAmazonなどでは販売停止に - S-MAX

BLU Productsの発表の前にすでにアメリカではAmazon.comが問題を指摘されたBLU GRAND MなどのBLU Productsの製品を販売停止し、日本でもAmazon.co.jpにてBLU GRAND Mの販売ページが削除されていました。

しかしながら、日本での正規販売代理店であるソフトバンク コマース&サービスでは同社が取り扱っている日本向けの正規製品についてはBLU GRAND MおよびBLU GRAND X LTEともにすでにGOTAを採用しており、指摘されているスパイウェア問題はないことを明らかにしました。

なお、ソフトバンク コマース&サービスによるとBLU Productsの公式発表についても明日以降に日本のBLU Productsの公式Webサイト「【正規代理店】BLU スマホメーカー」に翻訳した内容を掲載予定だとしています。ひとまず、日本向け製品は問題ないということで購入した人は安心して使えそうで良かったです。

記事執筆:memn0ck


■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・ソフトバンク コマース&サービス株式会社

共有する

関連記事

【世界のモバイル】モバイルブロードバンド天国へ!海外で進む高速サービスにみる日本との格差

日本の携帯電話は世界でも最も進んだサービスを提供しているといわれている。ところが海外に目を向けてみれば、日本にはない便利なサービスが多く存在している。特に2006年から各国で開始されている「モバイルブロードバンド」は日本に…

【世界のモバイル】SIMロック販売の真実 - こんなに違う海外と日本の実情

最近、日本ではSIMロックやインセンティブ販売についての議論を多く見られるようになった。総務省が「モバイルビジネス研究会」でSIMロック制限について検討をはじめるなど、携帯電話の販売方法についてユーザーに選択肢を与えようとい…

【気になるPC】君はいくつ知っているか?なつかしの名機に出会える「日本電気レトロ博物館」

今日では、パソコンは日常生活の一部となり、主婦や子供にも使われるほど身近な道具となっている。そんなパソコンも黎明期は、マニアやマイコン少年のあこがれのアイテムであった。そんなパソコン(マイコン)黎明期から活躍した名機に…

【世界のモバイル】″ブランド力″で海外に勝てない日本端末

携帯電話シェア世界第3位。堂々たる大メーカーにまで上り詰めたSamsung。日本でもソフトバンク向けに特徴ある端末を多数リリースしており、存在感あるメーカーになりつつある。先日開催された国際情報通信技術関連見本市「CeBIT 2007」…

【世界のモバイル】海外の市場の強さは″中古ケータイ市場″! 日本は、もう追いつけないのか?

海外と日本の間には、決定的に大きな違い「中古端末市場」がある。海外では携帯電話の中古売買は、あたりまえのものであり、特にアジア圏では街中至るところで"中古携帯"の販売を見ることができる。日本からみれば使い古し端末の売買と…