Googleが「Android 7.1 Nougat」で実装した隠し機能「Panic Detection」が見つかる!ランサムウェアなどの対策として戻るボタンの仕様を変更



Android 7.1に実装された隠し機能「Panic Detection」とは?

XDA Developersは7日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」における「Android 7.1(開発コード名:Nougat)」以降においてユーザーを悪意あるアプリから守る「Panic Detection」機能が実装されていることを発見しています。

この機能は「戻る」ボタンを0.3秒以内に4回押すと、アプリを強制的に終了できるというもの。では、なぜこのPanic Detectionがユーザーを守ってくれるのでしょうか。そのあたりも含めて紹介していきたいと思います。

【戻るボタンの挙動は開発者が定義可能】


Androidアプリの戻るボタンの挙動は、OS側で一括して制御するのではなく、アプリごとに開発者が定義することができます。

一方で、この仕様を逆手に取り、増加しているAndroid向けのランサムウェアでは感染すると戻るボタンなどを効かないようにしておき、金銭を支払わなければアプリを終了することができないといったようにすることで被害に合ってしまっていることが確認されています。

ですが、このPanic Detectionはアプリごとに定義されている戻るボタンの動作定義を強制的に上書きすることができ、それにより、Android 7.1以降であればこのようなランサムウェアに感染したとしても「0.3秒以内に4回戻るボタンをタップ」すれば、アプリを強制的に終了させることが可能となっています。

このPanic Detectionはまさに画期的な発見と言えます。惜しむらくは、まだAndroid 7.xのシェアが10%ほどしかなく、さらに7.1系列がインストールされている製品となると、さらに限られてきます。何とかしてAndroid 7.xのシェアが伸びれば良いのですが……それまでは強制電源オフなどができればそういったことで対処したいところです。そもそも感染しないのが一番ですが。

記事執筆:YUKITO KATO


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・Android 7.1+ has a "Panic Detection" Mode that Detects Frantic Back Button Presses

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