NokiaとXiaomiがクロスライセンス契約を含む業務提携契約を結ぶ!打倒ファーウェイに向けてデータセンターなどのネットワーク機器で連携へ



NokiaとXiaomiがクロスライセンス契約を含む業務提携契約を結ぶ!

フィンランドのネットワークインフラ設備のメーカーであるNokiaと、スマートフォン(スマホ)をはじめとしたデジタル家電を手がける中国のメーカーであるXiaomiは5日(現地時間)、クロスライセンス契約を含む業務提携契約を結んだと発表しています。

今回の業務提携契約は、NokiaがHMD Globalと提携して開発・提供しているNokiaブランドのスマホに関するものではなく、Nokia本体の主力製品であるデータセンターファブリック関連の技術やVR技術、AI技術を相互利用するためとなっています。

【Xiaomiがついにデータセンターファブリックに参入か】


プレスリリースを見ると、VR技術やAI技術だけにフォーカスされておらず、Nokiaが新しく発表したFP4ネットワークプロセッサーをベースにしたデータセンター相互接続、IPルーティング、データセンターファブリックソリューションのための光トランスポートソリューションを共同開発すると発表しています。

【打倒ファーウェイに向けての提携か!?】


NokiaやXiaomiのライバルとして、ネットワーク機器でもスマホでも中国のHuawei Technologies(以下、ファーウェイ)が挙げられますが、ファーウェイはデータセンターファブリックの最大手です。

Xiaomiはスマホのみならず、データセンターのファブリック製品を投入することで、ファーウェイとの競争をさらにに深めるものと思われます。

そもそも、データセンターファブリック製品は、大手プロバイダーやデータセンターでしか利用されていないため、一般消費者には見えない分野となります。

Nokiaはそんなデータセンターファブリック領域、特に携帯電話の通信設備では世界第2位のシェアを誇っています。

そんなNokiaとXiaomiが業務提携契約を結ぶと言ったニュースは、ファーウェイにとっては非常に大きな脅威になるかと思われます。

Xiaomiの躍進については驚くばかりですが、この契約を経て更に大きな企業へと成長するのでしょうか。非常に興味深い話ですね!

記事執筆:YUKITO KATO


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