カラオケ端末がアッ、アッ、アローズ?arrowsスマホ&タブレットも多数展示されていた「富士通フォーラム 2017」で気になった製品・サービスを写真と動画で紹介【レポート】



富士通がビジネス向け製品やサービスの展示会「富士通フォーラム」を開催!

富士通が5月18〜19日の2日間に東京国際フォーラムにて「富士通フォーラム2017」を開催し、スマートフォン(スマホ)などの携帯電話の開発で培ったコア技術を活用した商品やサービスを披露した。

会場は製造、小売、金融、都市インフラ、農業、IoT、スポーツ、ワークスタイル変革、AI、セキュリティ、デジタルマーケティング、ハイブリッドITとブース分けされており、わかりやすい展示が行われていた。

なにかと話題のロボットやAIを利用した新サービスの提案だけではなく、同グループが開発・製造を手がけるスマホ&タブレット「arrows」シリーズを利用したサービスなども数多く展示していた。そこで今回は、会場内で見つけた気になる製品やサービスを写真と動画で紹介していく。


まずはこちらはカラオケ「DAM」の店舗用端末。歌手名や曲名、キーワードなどから楽曲を探せる便利なもの。


この中身は業務用のAndroidタブレット「ARROWS Tab M555/KA4」をベースにカスタマイズを行ったものなのだという。OSはAndroid 4.4(開発コード名:KitKat)なのでホーム画面など懐かしい印象を受ける。


店内では飲食の販売も行っているのでもちろん防水対応。さらに耐衝撃性能などタフネスな基本性能の高さはこうした業務用途に最適と言える。”ガワ”はカスタマイズされており背面には自立するよう足が設けられているが、カメラの位置にARROWS Tabの名残が見える。

一般的なタブレットや業務用タブレットと異なる点が、背面に取り外し交換可能なバッテリーを搭載している点。店舗利用と言うことで、素早いメンテナンスの必要性に対応しているというわけだ。


続いて、スマホに取り付けるタイプのハンディスキャナー。ベースがクラウド連携とも相性が良いスマホなのでカスタマイズも容易で、専用のPCやサーバーなどを導入することなく、商品管理や棚卸しなどこまかな業務に対応できるほか、サービスを組み合わせることで決済用端末しても使えるとのこと。


読み取った商品などが表示されるため、どこまで読み込んだのかがすぐわかり、そこがハンディスキャナーと異なる点だと感じた。


様々な展示会で製品紹介・展示を目にすることがあるパナソニック製の「メガホンヤク」。マイクに向かった話したことを英語や中国語などに翻訳し、音声をメガホンで出力できるというもの。イベントや災害時に誘導などの利用シーンを想定している。


このメガホンヤクに搭載されているは、業務用スマホ「ARROWS M305」シリーズのようだ。Androidとしての利用はできず、翻訳機能に特化したUIにカスタマイズされている。クラウド経由の翻訳など、スマホならではの機能で各国語に対応する。


こちらはスマホ向けのRFIDリーダー。通信可能なスマホを利用することで、商品の入庫などすぐにデータベースに反映できる。また、バーコードスキャナのように1つ1つコードを読む必要がなく、商品が入ったトレーやカゴなどから一気に商品上を読み取ることができるため運用が楽になる。

クラウドなどの技術は富士通のものだが、デモで使用されていたRFIDリーダーは東北システムズ・サポート製「RFD8500」、コードの読み取り・表示にはシャープのAQUOSで行われていた。なお、RFIDについては富士通製の衣類にも取り付け可能な製品を紹介していた。


小型のWindowsタブレット「ARROWS Tab V567/P」などWindowsタブレットを利用したサービスとして、酒店をターゲットにした画像認識による商品発注システムのデモが行われていた。


通常の発注ではメーカーや銘柄、サイズなど事細かに明記して発注する必要がある業務を、在庫の少ない消費や売れている商品を陳列棚の前で写真を撮るだけで発注リストに登録されるという仕組み。


銀行のATMを変える技術として、スマホを利用した時短現金引き出しシステムのデモが行われていた。給料日ともなると銀行ATMには長蛇の列ができるわけだが、このシステムはスマホであらかじめ引き出す金額を設定しておけば、ATMにスマホをかざすだけで入力手続きなしで現金を引き出すことができるため、引き出し列の緩和に役立つ。


この技術の注目ポイントは、スマホの生体認証を利用しており本人以外は現金引き出しのロックを解除できない点にある。

なお、ATMの上面には空間に映像を表示するアスカネット製空中ディスプレイ「AI plate」を使用し、視野角の狭さをのぞき込み対策として利用していた。


マイクロソフトの「HoloLens(ホロレンズ)」を利用した、点検業務のデモンストレーションでは、経験の浅いスタッフでもMR(複合現実)によって表示されるガイドに従うだけで業務を行うことができることを紹介。例えば、レバーの位置が指示と異なっている場合は、それを調整して確認後、チェックを入れることで業務のログを記録できる。


特別にホロレンズを試用させて貰ったのだが、投映される映像は輝度やコントラストがハッキリしており、簡易ゴーグルやHUD(Head Up Display)などの透過映像とは別次元の映像だった。

観光案内や個人向けロボットやAIなどは動画として撮影しているのでそちらも是非ご覧いただきたい。

【富士通フォーラム2017を動画で紹介】

動画リンク:https://youtu.be/P8jfuF_5cDI



記事執筆:mi2_303


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