ソフトバンクの最新エクスペリアスマホ「Xperia XZs 602SO」を写真と動画で紹介――見た目やサイズはXZと変わらず、新たに4GB RAMやMotion Eyeカメラを搭載【レポート】



SoftBank版の最新スマホ「Xperia XZs 602SO」の外観などをチェック!

既報通り、ソフトバンクが同社の携帯電話サービス「SoftBank」向け「2017年夏モデル」として発表したソニーブランドの最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia XZs(型番:602SO)」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)が本日5月26日に発売されます。

昨年冬モデルとして発売された「Xperia XZ」をベースにし、新たに内蔵メモリー(RAM)が4GBに増量され、背面カメラがソニーの開発したメモリー積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」による「Motion Eyeカメラ」システムを搭載し、960fpsのスーパースローモーション撮影や先読み撮影(Predictive Capture)に対応しました。

またメモリー積層型センサーは画素数が約1920万画素と、Xperia XZの約2320万画素よりも減りましたが、同じ1/2.3型なのでその分だけ1画素のサイズが1.12μmから19%大きくなった1.22μmとなり、さらに多重AD処理によってADノイズを50%少なくできるようになったため、暗いところでもより明るくノイズの少ない綺麗な写真が撮れるようになっています。

さらにレンズも新開発の広角25mm・F2.0のGレンズとなり、高解像度でも細部まで歪まずにくっきり撮影可能で、メモリー積層センサーによるアンチディストーションでゆがんだ場合に補正を実現しているなど、カメラ機能はかなりXperia XZから進化しています。

そこで今回はカメラ機能の違いを……といきたいところですが、まずはざっくりと外観を中心に写真と動画でSoftBank向けのXperia XZs 602SOを紹介していきたいと思います。


Xperia XZsは、Xperia XZの改良モデルということで珍しくXperiaとしてはデザインもサイズも変わらず、特にキャリアロゴや型番も記載されていないSoftBank版は見た目として本体色の違いくらいとなっています。

本体色はXperia XZsはブラックおよびウォームシルバー、アイスブルー、シトラスの4色で、基本色のブラックとホワイトに加え、ちょっと特色のある2色が追加され、夏の季節に合わせた清々しい薄めのブルーと、トレンドカラーであるシトラスという展開となっています。

なお、Xperia XZはミネラルブラック、プラチナ、フォレストブルー、ディープピンクの4色でしたが、同じブルーでもXperia XZのフォレストブルーはかなり濃いブラックに近い渋い濃紺でしたが、Xperia XZsのアイスブルーはまさに透き通った薄い水色といったところ。



機種Xperia XZsXperia XZ
型番602SO601SO
画面5.2型FHD5.2型FHD
大きさ146×72×8.1mm146×72×8.1mm
重さ161g161g
SoCS820S820
RAM4GB3GB
背面カメラ1900万画素
(1画素1.22μm)
2300万画素
(1画素1.12μm)
スロー960fps
先読み撮影
前面カメラ1300万画素1300万画素
電池容量2900mAh2900mAh
スマートSTAMINA

ディスプレイはXperia XZと同じ約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)IPS液晶「トリルミナスディスプレイ for mobile」(1677万色表示)を搭載。昨夏の「Xperia X Premium」が約5.0インチだったので、それと比べると若干大きくなっていますが、それ以外では「Xperia Z」シリーズ後期から続く、定番の5.2インチサイズでしょう。

ディスプレイを覆うのは、Xperia X PerformanceやXperia XZと同様に端が湾曲した2.5Dガラス「Gorilla Glass」(Corning製)を採用。デザインも同じく持ったときのフィット感をより強くするために側面に丸みを持たせて断面が上下左右対称のループのように見える「Loop Surface」デザインを採用しています。

またディスプレイの上には広角22mm・F2.0レンズを採用した1/3.06型約1300万画素積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobie」によるフロントカメラや照度センサー、通話用スピーカーなどが配置されています。


Xperia XZs 601SOのブラック前面



引き続いて2.5Dガラスを採用



5.2インチのXperia XZs(左)と5.0インチのXperia X Performance(右)の比較

背面もXperia XZから採用するアルミニウム純度・輝度が高い神戸製鋼製金属素材「アルカレイド」を採用し、マットで落ち着いた高級感のある質感となっています。なお、前述通り、SoftBank版はキャリアロゴがなく、外観はグローバル版と同じなので背面中央にXperiaロゴ、前面上部にSONYロゴがあるのみ。

NTTドコモ版やau版ともに前面は同じですが、背面がau版では中央のXperiaロゴは同じものの、下部にauロゴと型番があり、NTTドコモ版では中央がdocomoロゴに変わり、下部にXperiaロゴと型番が配置されています。なお、NTTドコモ版ではXperia XZまでは背面右上に型番がありましたが、au版と同じ下部中央に移動しています。


Xperia XZs 601SOのブラック背面



リアカメラ部は若干でっぱりがあるように



左からNTTドコモ版、au版、SoftBank版

側面には右側に上から指紋センサーを内蔵した電源キー、音量上下キー、カメラ/シャッターキーが配置され、左側にSIMカード・microSDXCカード(最大256GBまで)のスロットがあります。

また上側に3.5mmイヤホンマイク端子、下側にUSB Type-C端子となっており、防水(IPX5およびIPX8準拠)や防塵(IP6X)に対応しているため、ともにキャップレス防水に対応しています。

この辺りもXperia XZと同様で、付属品にUSB Type-CケーブルやmicroB to C変換アダプターなども付属されていないのも同じなので、USB Type-Cケーブルを持っていない人はご注意ください。

なお、Xperia XZs 602SOの付属品は本体のほか、TVアンテナケーブル「SODAB1」およびクイックスタート、お願いとご注意、保証書(本体)となっています。


Xperia XZsの左右側面



電源キーは相変わらず指紋センサー内蔵のために若干凹んだ感じ



電源キーの押しやすさや指紋認証の精度も同様



Xperia XZsの上下側面



Xperia XZからUSB Type-C端子に

その他の仕様としては64bit対応Qualcomm製クアッドコアCPU「Snapdragon 820(MSM8996)」(2.2GHz×2コア+1.6GHz×2コア)や32GB内蔵ストレージ、2.4および5.xGHz対応でIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.2、NFC Type A/B/F(おサイフケータイ)、位置情報取得(A-GPS・GLONASS)、VoLTE(HD+)、緊急速報メール、Miracast、Google Cast、DLNA、ハイレゾ音源対応、DSEE HX、LDAC、Clear Audio+、S-Force Front Surround、ステレオ録音、デジタルノイズキャンセリング、PS4リモートプレイなど。

連続通話時間および連続待受時間は、FDD-LTE網で約1710分および約700時間、AXGP網で非対応および約700時間、W-CDMA網で約1890分および830時間、GSM網で約760分および735時間。連続視聴時間はフルセグで約7.6時間、ワンセグで約8.9時間。LTE UE Category 11に対応し、下り最大350Mbpsおよび上り最大37.5Mbpsで利用可能。


OSはAndroid 7.1.1(開発コード名:Nougat)を採用。合計RAMは3.7GBで、起動直後は約1.8GBを使用し、空きが約1.9GBに。また購入時の内蔵ストレージは約12.86GB使用しており、約20GB弱空いています。

ソフトウェアとしては新たにバッテリー周りも改良が進み、劣化しにくい仕組みとして利用者の行動パターンを学習して充電を最適化する「いたわり充電」がさらにアラーム設定とリンクして使いやすくなっています。

またSTAMINAモ ードが従来の3段階の節電レベルを選択できるのに加え、同様に学習エンジンで使用状況を学習し、電池の減少傾向を予測して次の充電まで持たなそうなときに「スマートSTAMINA通知」でお知らせしてくれるとのこと。






カメラ機能は先読みについては初期状態で自動(オン)で、初期状態では静止画(フォト)の解像度が17M(16:9)、動画(ビデオ)の解像度がフルHDになっています。なお、4K動画撮影には対応していますが、左右のスワイプでモードを切り替えて一番右にあるカメラアプリの中から4Kを選ぶことで撮影できます。

またスーパースローモーションは通常のビデオ撮影時に録画ボタンの横にあるスーパースローモーションボタンを押すと撮影可能。4K動画撮影などのカメラアプリでは起動時に本体温度が上昇する注意が表示されるようになっています。




価格(税込)は公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」ではすでに紹介しているように本体価格87,840円(分割3,660円/月×24回)で、実質負担額が新規契約・機種変更で45,120円(分割1,880円/月×24回)、他社から乗り換え(MNP)で10,800円(分割450円/月×24回)となっています。

最後にざっくりとXperia XZs 602SOの外観や操作しているところを動画で紹介しておきます。見た目はXperia XZと変わりませんが、その分、ケースなども流用でき、なんといっても4GB RAMや先読み撮影は心強いですし、スーパースローモーション撮影は面白いと思います。

【SoftBank向けスマホ「Xperia XZs 602SO」ファーストインプレッション】

動画リンク:https://youtu.be/onryh_YBKDA



記事執筆:memn0ck


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