NTTドコモの国内最速下り最大682Mbpsに対応したモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi STATION N-01J」を写真と動画で紹介!3波CA+4x4 MIMO+256QAMで実現【レポート】



モバイルWi-Fiルーター「docomo Wi-Fi STATION N-01J」をチェック!

既報通り、NTTドコモが昨冬から今春に発売する「2016-2017冬春モデル」のうちの下り最大682Mbpsに対応したモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi STATION N-01J」(NECプラットフォームズ製)を本日2017年3月9日(木)に発売する。

下り最大682Mbps以外にも新たにスマートフォン(スマホ)向けアプリと周辺機器を連携させる「Linking」機能に対応し、AWS IoTなどのさまざまなLinking対応IoT(Internet of Things)機器とつながるほか、新しく充電や通信など用の端子がUSB Type-C(USB 3.0)になっている。

すでにドコモショップなどの取扱店店頭や公式Webストア「ドコモオンラインショップ」にて事前予約受付を実施しており、価格(税込)も紹介していたように本体価格26,568円で月々サポート297円/月×24回の実質負担額19,440円(分割810円/月×24回)だ。

今回は少し遅くなったが、昨年10月に開催された発表会における展示会場にて実際にWi-Fi STATION N-01Jをタッチ&トライしてきましたので、外観や特長などを写真と動画で紹介したいと思う。

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Wi-Fi STATION N-01Jの正面

Wi-Fi STATION N-01Jは現時点で日本国内最速の下り最大682Mbpsに対応したモバイルWi-Fiルーターで、前機種の「Wi-Fi STATION N-01H」の後継機種となる。なお、Wi-Fi STATION N-01Hは下り最大300Mbpsだった。

正面には約2.4インチQVGA(320×240ドット)TFT液晶を搭載し、状態の確認のほか、各種設定が行える。また、専用のスマホなど向けアプリから遠隔操作可能(休止、復帰、ステータス確認)。サイズは約62×98×13.6mm、質量は約110g、本体色はホワイトの1色のみ。

前機種のWi-Fi STATION N-01Hと比べると横が短くなった分、厚みが少し増したといったところ。最近のNTTドコモのモバイルWi-Fiルーターとしては小型かつ軽量となっており、携帯が重視され、持ち歩きしやすいコンパクトサイズでスタイリッシュなデザインを採用。

充電や外部接続用の端子が新しくUSB Type-Cとなり、USB 3.0に対応したため、USBテザリング時も高速化された通信を損なうことなくデータ転送が可能。テザリングの同時接続数は最大16台(Wi-Fiで10台、Bluetoothで5台、USBで1台)まで。

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本体上部には電源/スリープキーとストラップ穴が配置


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本体下部には充電/外部接続用端子として新たにUSB Type-C

コンパクトサイズながらバッテリーは前機種のWi-Fi STATION N-01Hと同じ電池パック「N39」(3.8V・2500mAh)を採用。取り外しもできるため、Wi-Fi STATION N-01Hを使っている人は共用することも可能だ。

連続待受時間および連続通信時間は4G(LTE)で約970時間および約14時間、3G(W-CDMA)で約970時間および約7時間。なお、連続通信時間の4Gはキャリアアグリゲーション非適用時。電池パックを外したところにSIMカードスロットが配置。

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裏面は「Wi-Fi STATION」や「N-01J」といったロゴのみ


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背面カバーや電池パックを外したところ。SIMカードはmicroSIMカード(3FF)サイズ


【NTTドコモの最近のモバイルWi-Fiルーター比較】
機種Wi-FI STATION
N-01JHW-01HN-01HHW-02GL-01G
大きさ62×98×13.6mm64×100×22mm63×115×11mm58×95×14.2mm65×107×20.4mm
重さ110g173g110g130g195g
3CC CA
Band 42
4x4 MIMO
256QAM
下り最大速度682Mbps370Mbps300Mbps225Mbps225Mbps
電池容量2500mAh4750mAh2500mAh2400mAh4880mAh


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同じNEC系のUQ WiMAX向け「Speed Wi-Fi NEXT WX01」との比較

Wi-Fi STATION N-01Jにも専用クレードルが付属。Wi-Fi STATION N-01Hと同じく携帯電話ネットワーク用の800MHzやWi-Fiなど用の2.4GHzのアンテナが内蔵されており、置くだけで電波感度が向上するようになっている。またクレードルには有線LANポート(1000Base-T/100Base-TX)も搭載。

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Wi-Fi STATION N-01Jをクレードルに置いたところ


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クレードルにはUSB Type-C端子を搭載し、差し込んで置くタイプ


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クレードルの裏面には有線LAN端子が配置

元回線(WAN)のうちの携帯電話ネットワークでは、Qualcomm製通信チップ「Snapdragon X16 LTE modem(MDM9250)」を搭載し、受信はLTE UE Category 16、送信はLTE UE Category 3に対応し、4G(LTE)では下り最大682Mbpsおよび上り最大50Mbps、3Gは下り最大14Mbpsおよび上り最大5.7Mbpsで利用可能。また対応周波数帯は4Gが800MHz(Band 19)および1500MHz(Band 21)、1700MHz(Band 3)、2100MHz(Band 1)、3500MHz(Band 42)となっている。

中でも下り最大682Mbpsは3500MHz×2波+1700MHz×1波の合計3波のキャリアアグリゲーション(CA)で提供。そのため、東名阪エリアのみとなり、サービス開始当初は、東京23区や名古屋市、大阪市など、東名阪エリアの35都市となる。

また東名阪以外のエリアでも3500MHz×2波+2100MHz×1波の3波CAで下り最大632Mbpsが40都市で提供開始され、全都道府県75都市で受信時最大600Mbps超の通信サービスを利用可能に。さらにこれらの4x4 MIMOおよび256QAMは順次順次エリアを拡大し、2017年3月末には約130都市にて600Mbps超の通信サービスを提供する予定。なお、海外ローミングには非対応。

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最大の特長は下り最大682Mbps対応

その他、WANには公衆無線LANサービスなどを利用するための無線LAN(Wi-Fi)にも対応し、IEEE802.11b/g/n準拠のWi-Fiが利用可能。LAN(テザリング)はWi-Fiが2.4および5.xGHzデュアルバンドのIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠のほか、より省電力なBluetooth 4.0にも対応。

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Wi-Fi STATION N-01Jの各種操作画面

れでは最後にWi-Fi STATION N-01Jについて説明員の方に紹介してもらったのでその模様を動画でご覧ください。

【NTTドコモ向けNECプラットフォームズ製「Wi-Fi STATION N-01J」ファーストインプレッション】

https://youtu.be/3ifG1YQ6bXw


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【Wi-Fi STATION N-01Jの主な仕様】
サイズ(高さ×幅×厚さ)約62mm×約98mm×約13.6mm
質量約110g
通信方式(ネットワーク側)PREMIUM 4G
LTE(受信時最大速度/送信時最大速度)682Mbps/50Mbps
FOMA(受信時最大速度/送信時最大速度)14Mbps/5.7Mbps
【無線LAN】IEEE802.11b/g/n(2.4GHz)
【有線LAN】1000Base-T/100Base-TX※1
通信方式(端末側)【無線LAN】IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz)※2
【有線LAN】1000Base-T/100Base-TX※1
インターフェイスUSB 3.0
同時接続台数16台(Wi-Fi:10台/USB:1台/Bluetooth-PAN:5台※3
連続待受時間(LTE/3G:時間)※4約970時間/約970時間
連続通信時間(LTE/3G:時間)※4約14時間※5/約7時間
バッテリー容量2500mAh
充電端子USB Type-C
カラーWhite
製造メーカーNECプラットフォームズ
※1 有線LANの利用はクレードル利用時のみ対応です。
※2 2.4GHzと5GHzの同時利用はできません。
※3 公衆無線LANまたは「Linking」利用時は、Bluetooth接続台数は2台までとなります。
※4 連続待受時間、連続通信時間は使用環境や電波状況により変動します。なお連続待受時間は、工場出荷時の設定で、N-01Jに対しWi-Fi接続している端末が無い状態で測定したものです。
※5 キャリアアグリゲーション非適用時。



記事執筆:S-MAX編集部
記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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