Appleの次期スマホ「iPhone 8」の噂まとめ!5.8インチ有機EL全面ディスプレイデザインやファンクションエリア、大容量電池、10万円超高額化、顔認証対応など



iPhone 8はこんな感じ!?ConceptsiPhoneが公開しているコンセプト

今年秋(例年通りなら9月)に発表されると見られているAppleの次期スマートフォン(スマホ)は「iPhone」シリーズの10周年となるため、大幅にモデルチェンジが行われると予想されています。

これまでにもすでに多くの噂や予測が行われてきており、中でも主流となっているのが現行の4.7インチモデルと5.5インチモデルはそのまま継続し、モデルチェンジした全面ディスプレイのモデルを追加した3機種がラインナップされるというもの。

そのため、名称も10周年を記念して通例なら今年は「iPhone 7s」になるところを「iPhone 8」シリーズとなるとするものや、4.7インチと5.5インチはそのままiPhone 7sとし、モデルチェンジした機種だけ「iPhone X」とするといった噂も出ています。

特にモデルチェンジする1機種についての噂や予測が多く、最近ではApple関連の情報に詳しいKGI証券のアナリストであるMing-Chi Kuo氏が新たにサイズはほぼ現行の4.7インチモデルと同じながら5.8インチ有機EL(OLED)パネルを採用するといったレポートを公開したと9to5Macが報じています。

そこで今回はモデルチャンジした機種についてのこれまでに出ている内容とここ直近に出た内容をまとめて紹介していきたいと思います。

【5.8インチ全面ディスプレイデザイン】

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良く出てくるのが全面ディスプレイデザインになるという話ですが、Kuo氏は現行の「iPhone 7」や「iPhone 6s」などの4.7インチモデルの本体サイズをほぼそのままに、5.8インチ有機ELディスプレイを採用するとしています。

一瞬、本体サイズが変わらずにそんなに画面サイズが大きくなるの?と思いますが、確かにiPhone 7なら本体サイズが138.3×67.1×7.1mmなので本当にすべてがディスプレイならおよそ6.05インチとなるため、5.8インチは入らなくはありません。

また同氏は有機ELパネルは5.8インチ1242×2800ドットですが、実際には画面下部にAndroidのホームボタンなどを表示するエリアと同じように「ファンクションエリア」があり、それらを除く画面表示エリアとしては5.15インチ1125×2436ドットとなるとしています。

これは現行の4.7インチ750×1334ドットと比べると、解像度では横が1.5倍となり、iOSとしてはiPhone 7などでは2倍表示していたものを3倍表示する形となるとのこと。

画素密度は約521ppiで、LGエレクトロニクスの次期フラッグシップスマホ「LG G6」が5.7インチ1440×2880ドットディスプレイを採用するので縦横のアスペクト比も含めて近そうです。

また、これまでは4.7インチと5.5インチに加え、5インチモデルが追加されると言われていたこともありましたが、実際の画面表示エリアが5.15インチなのでこれが5インチモデルと認識されていたと考えるとつじつまは合いそうです。

ファンクションエリアについてもホームボタンなどの仮想ボタンが配置されるほか、一部の機能を簡単に利用できるようになるとも予測されており、MacBook Proで導入された「Touch Bar」のような表示が切り替わるようなものになる可能性もあります。

【大容量2700mAhバッテリー搭載】

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同じくKuo氏がこのモデルについては本体サイズが4.7インチサイズと同等ながら電池が大容量化して2700mAhバッテリーを実現すると予測しています。これにより、電池持ちが50%程度向上すると見込まれるとのこと。

同氏はバッテリーの高密度化は大きな進展はないものの、チップセットなどの基板を高密度化することで電池を搭載するスペースを確保するだろうとしています。iPhone 7は1960mAh、iPhone 7 Plusは2900mAhなので、5.5インチサイズのiPhone 7 Plusに近い容量となります。

とはいえ、実際の使える時間はかなり画面サイズによるところが大きいので、有機ELになるとはいえ、5.8インチサイズとなるとどこまで電池持ち時間が伸びるかは不明ではあります。

【3Dレーザースキャナーによる「顔認証」】

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さらにJPモルガンのアナリストであるRod Hall氏が本体の前面に3Dレーザースキャナーを搭載し、顔認証に対応すると予測しています。

同氏によると、指紋認証「Touch ID」に代わって顔認証になるとのことで、これまでにも「虹彩認証」に対応して指紋認証と併用するといった話も出ていましたので、顔認証や虹彩認証といった指紋認証以外の生体認証を導入してくる可能性も高いようです。

一方で指紋認証についてもディスプレイの下にセンサーを内蔵する特許をAppleが取得してLG Innotekが実際に0.3mmの薄型指紋センサーモジュールを開発したと発表しており、現状ではまだTouch IDと顔認証などを併用するといった説が有力視されています。

加えて同氏は、この3Dレーザースキャナーは将来的にAR(拡張現実)などに利用される可能性もあるとのこと。ただし、それらは2018年頃以降になるとも指摘しており、発売時からというよりもiOS 11のバージョンアップなどで対応するといったことが考えられます。

【高性能化などで十数万円の高級モデルに!?】

最後にこのように高精細な5.8インチ有機ELや大容量メモリーなどを搭載するため、1,000ドル(現在の為替レートで約113,000円)を超えるとFast Companyが試算しています。一番ストレージ容量の少ないスタート価格がこれだと、容量の大きなものはさらに高額になりそうです。

日々新しい噂や予測が出てくるiPhone 8だかiPhone Xだかですが、あくまで噂や予測なので話半分にまだ半年以上ありますし、自分でも楽しく予想したりするのが良いでしょうか。最後に最初に掲載したConceptsiPhoneが公開しているiPhone 8のコンセプトムービーを紹介しておきます。


Introducing The All-new iPhone 8 - YouTube



iPhone 8 Running iOS 11 ( 2017 Review Concept ) - YouTube


記事執筆:memn0ck


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