約1.5万円でVoLTEにも対応!フランスのメーカー「Wiko」のカラフルなSIMフリーのエントリースマホ「Tommy」を写真と動画で紹介【レポート】
フランスから日本へ初上陸!お手軽価格でちょっぴりオシャレなSIMフリースマホ「Tommy」 |
既報通り、フランスのベンチャーメーカー「Wiko」の日本法人であるウイコウ・ジャパン(以下、Wiko Japan)は14日、都内にて「日本市場参入 記者発表会」を開催し、同社としては日本市場向け第1弾となるSIMフリーのスマートフォン(スマホ)「Tommy(トミー)」(型番:P4903JP)を2017年2月25日(土)に発売すると発表しました。
価格は市場想定価格ながら14,800円(税抜)。すでに事前予約受付を実施しており、販売拠点は家電量販店やオンラインストア、仮想移動体通信事業者(MVNO)で順次拡大する予定とのこと。ヨドバシカメラでは税抜14,800円、税込15,980円の10%ポイント還元で予約を受け付けています。
このようにTommyは15,000円程度と非常に安価な機種でありながら高品質通話サービス「VoLTE」に対応することが明らかにされており、ファッションの国「フランス」らしいカラフルで質感の高いデザインも特長となっています。
すでに製品情報については紹介していますが、筆者も発表会に参加したので、併設されたタッチ&トライ会場にてTommyを実際に試してきましたので写真と動画を交えてチェックしていきたいと思います。
【質感は結構いい!カラフルな外観をチェック】
Tommyの表面および背面
Tommyは、Wikoの海外でも販売されているグローバルモデルのうちのエントリークラスのSIMフリースマホです。対応する携帯電話の周波数帯も日本に合っていたことが選ばれた理由のひとつだとのこと。
CPUにはQualcomm製のエントリー機向けチップセットである「Snapdragon 210(MSM8909+)」で1.3GHzクアッドコアとなっており、内蔵メモリー(RAM)は2GB、本体ストレージ(ROM)は16GBとなっています。
前面には約5.0インチHD(720×1280ドット)IPS液晶(マルチタッチ対応)と約500万画素フロントカメラ、通話用スピーカー、光・近接センサーが配置されています。
ディスプレイは1万円代半ばの価格帯ではあるものの、視認性の良いIPS液晶を使用していたりと、使いやすさ、見やすさにおいて妥協のないものとなっています。
背面には約800万画素リアカメラ(撮影用フラッシュライト搭載)や動画撮影用マイク、外部スピーカーが備えられています。
Tommyの天面(上側)と底面(下側)
天面側には3.5mmイヤホンマイクジャックが底面には通話用マイクとmicroUSB端子が配置されています。また写真ではわかりづらいですが、底面左隅付近に背面カバーを外すための切り欠きがあります。
Tommyの左側面(上側)と右側面(下側)
左側面には端子類やボタンはなく、右側面側に電源キーと音量キーが配置されています。これらのキーはケースと一体になっており、本体色によって異なるカラーとなります。
背面カバーと外すと、取り外し可能なバッテリーと2基のSIMカードスロットとmicroSDカードスロットへアクセスができます。
SIMカードスロットは2つあるもDSDSは非対応
2つあるSIMカードスロットはどちらもmicroSIMカード(3FF)用で、どちらのスロットでもLTEネットワークへの接続が可能です。ただし、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)には対応しておらず、2つのSIMカードを挿して使う場合は手動で切り替えて使うことになります。
交換可能なバッテリー容量は2500mAh
対応するモバイルネットワークは4G(LTE)の対応バンドが1・3・8・18・19でCategory 4対応、3G(W-CDMA)の対応バンドが1・19でHSPA+対応、2G(GSM)が850・900・1800・1900MHzになります。
音声通話は高音質通話のVoLTEに対応するとしていますが、auネットワークでのVoLTE対応なのか、NTTドコモやソフトバンクのネットワークに対応したVoLTEなのかなどについては「現在、調整中なのでまだ発表できません」とのこと。
その他の通信機能として、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 4.1、GPSを搭載しています。なお、NFCは非搭載。
本体外形は約145.9×71.5×8.9mm、重量は約145g。microSDカードは64GBまでのmicroSDXCカードに対応するとしています。
本体のカラーバリエーションはブリーン(「ブルー」と「グリーン」を組み合わせた造語)およびブラッシュレッド、トゥルーブラック、クールグレイ、サンイエロー、ホットピンクの全6色で、このうちブリーンとフラッシュレッド、トゥルーブラックの3色が先行して発売され、残りの3色は順次投入していく予定です。
また今回のタッチ&トライで展示されていたのはWikoのイメージカラーでもあるブリーンのみで、ブラッシュレッドとトゥルーブラックは背面カバーのみが展示されていました。
先行発売となる3色
先行する3色の背面カバーのうち、ブリーンのみ質感が異なっており滑らかなつるつるとした手触りのものになっています。一方、他2色はレザー調のザラつきのある立体感のある加工がされていました。
触ってみると色違いで全然違う手触り。どちらがいいかについては好みの問題か
【OSのバージョンや内蔵機能など】
端末情報の画面(写真=左)とストレージ情報の画面(写真=右)
TommyのOSバージョンはAndroid 6.0.1(開発コード名:Marshmallow)となります。本体ストレージ容量は16GBで、今回の展示機の時点で空き容量は11.12GBとなっていました。
最近のスマホとしては容量がやや少なめではありますが、最大で64GBまでのmicroSDカードに対応しているので、不足分はある程度補うことができます。
ホーム画面(写真=左)とアプリケーションドロワー(写真=右)
ホーム画面はAndroidスマホとしてはオーソドックスなドロワー(アプリ一覧)ボタンが用意されているものなのですが、初期状態ではドロワーの呼び出しアイコン(すべてのアプリと書かれているアイコン)がホーム画面の最下部に配置されていません。もちろん配置を変えることは可能なので、一番下へ移動させることはできます。
また内蔵機能としては、ジェスチャー操作や本体を裏返すなどの動作で特定のアプリをスリープ状態から起動したりといったことが可能な「スマートアクション」や「スマートジェスチャー」といった機能を搭載しています。
難しい動作などはなく、簡単に多くの機能を利用できるので、覚えると非常に便利な機能になるかと思われます。
スマートアクション(写真=左)とスマートジェスチャー(写真=右)。日本語訳がかなり危ういですが、製品版では直っている予定だとのこと
また、日本語の文字入力には「Japanese IME」というソフトが搭載されているのを確認しています。あまり聞かないアプリですが、開発元がオムロンとなっていたため、オムロンの「iWnn for Android」のカスタム版だと思われます。
文字入力もクセがなく使いやすい
1万5千円程度というエントリークラスのスペックが抑えられた製品ではありますが、本体の質感は価格以上に良く、対応ネットワークはまだ伏せられているものの、VoLTEをサポートするなど、コストパフォーマンス度の高いスマホではないでしょうか。
また安価で、カラフルなデザインが目を引くので、セカンドマシンとして使うのにも良さそうです。実際にフランスではiPhoneのセカンダリースマホ(2台目スマホ)として購入されているとのことで、子どもを含めた若者がお小遣いで買えるエンターテイメントガジェットとして人気となっているということです。
日本でも親の干渉を受けたくないという場合に自分でお小遣いを使って買うというケースが出てくるかもしれませんね。それでは、最後に実際にTommyを触って動かしている様子の動画を用意しましたのでご覧ください。
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