どのあたりがデラックス?今冬注目の最新SIMフリースマホ「ZenFone 3」と「ZenFone 3 Deluxe」を比較!まずはパッケージと外観をチェック【レビュー】



SIMフリースマホ「ZenFone 3」と「ZenFone 3 Deluxe」を紹介!

まだまだ全体の市場シェアはそれほど高くはないものの、いわゆる格安SIMと合わせることでトータルの支出が抑えられるとしてSIMフリーのスマートフォン(スマホ)が注目を集めてきています。中でも良く話題に上る人気機種といえばASUSTeK Computer(以下、エイスース)の「ZenFone」シリーズで、その最新モデルが「ZenFone 3」シリーズとなります。

2015年モデルである「ZenFone 2」シリーズの好調もあってか、ZenFone 3シリーズへの期待感も高くベーシックモデルである「ZenFone 3(型番:ZE520KL)」は発売からしばらくの間、品薄状態が続くなど注目度の高い機種であることが伺えます。

今回、ZenFone 3シリーズの中からベーシックモデルのZenFone 3 ZE520KLとその上位機種となる「ZenFone 3 Deluxe(型番:ZS550KL)」の2モデルを比較しながら紹介していきたいと思います。この2機種はスペック的にかなり近いため「何がデラックス(Deluxe)なの?」と疑問に思っている人も多いでしょう。

あえて今回はその疑問に答えるべく、どちらを購入しようか迷っている人へ向け比較を行っていきます。まず第1回目はパッケージと本体外観を中心に確認していきたいと思います。

【まずはZenFone 3とZenFone 3 Deluxeのパッケージをチェック】

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ZenFone 3 ZE520KLのパッケージ


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パッケージを開けると、ZenFone 3 ZE520KL本体が現れる

まずはZenFone 3のパッケージから紹介していきます。箱は他社のスマホにも多い「ほぼ本体サイズ」の幅・高さになっていて、蓋を開けると本体が現れる、ある意味スマホでは「お馴染み」のパターンです。箱は「ZenFone Zoom」などでも採用されていた黒を貴重にした高級感のあるものに。

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ZenFone 3 ZE520KLの同梱物

本体の下には同梱品が含まれており、すべて広げると上図の通り、ACアダプターやUSB Type-Cケーブル、イヤホン、簡易取扱説明書などが入っています。

次にこちらがZenFone 3 Deluxeのパッケージです。ZenFone 3と比較するとサイズが大きくひと目で豪華なデラックス感のあるパッケージになっています。

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ZenFone 3 Deluxe ZS550KLのパッケージ


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箱を開けると、ZenFone 3 Deluxe ZS550KLの本体が現れる

蓋を開け本体の鎮座する場所には、ZenFoneシリーズのデザイン的特徴であるスピン加工が施されているなど、ちょっといいものを買ったと思えるようにZenFone 3 ZE520KLのパッケージとの差異化が行われています。なお、12月9日に発売される6.8インチの大型スマホ「ZenFone 3 Ultra(型番:ZU680KL)」もすでに紹介したように同じようにスピン加工が施されたりしています。

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本体の下側には付属品が収納。横にスライドして出すようになっている

さらにパッケージ下部はタンスの引き出しのようになっており、ここにZenFone 3と共通の付属品がセットされています。
大袈裟な表現かもしれませんが、アクセサリーやジュエリーをしまっておくケースのような作りになっており、本機が「Deluxe」であることを主張する作りになっています。

直接的に性能に関わる部分ではありませんが、購入したスマホと初めて対面する「開封」は確かにZenFone 3 Deluxeの方がデラックスな満足度の高いパッケージとなっていました。

【ZenFone 3とZenFone 3 Deluxeの本体をチェック】

続いて、両機種の本体を見ていきましょう。ZenFone 3 ZE520KLはディスプレイサイズが5.2インチ、ZenFone 3 Deluxe ZS550KLはディスプレイサイズが5.5インチです。

ディズプレイサイズの違いからくる本体サイズの違い以外に、本体の素材・質感についてもまったくの別モノです。まず背面にガラスパネルを採用したZenFone 3、アルミユニボディーのZenFone 3 Deluxeとまったく材質や質感、デザインなどが異なっています。

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左がZenFone 3 ZE520KL、右がZenFone 3 Deluxe ZS550KL

ディスプレイのある前面から並べて比較してみると、素直に画面サイズの違い、本体サイズの違いを感じる部分です。細かい違いを言えば、ディスプレイ上部の近接センサーや通知LEDの位置の違いもありますが、デザイン上の大きな違いが以下の部分となります。

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ZenFone 3 Deluxeにはベゼルにスピン加工

ZenFone 3 Deluxeはディスプレイベゼルにもスピン加工が施されたシートが挟み込まれています。
好みの別れる部分ですが、従来のZenFoneシリーズではディスプレイ下部にスピン加工を施したパネルがあったため、ZenFone 3 Deluxeの方がZenFoneっぽい見た目とも言えます。

なお、両機種ともにディスプレイの下には静電式のナビゲーションキー(左から戻るボタン、ホームボタン、アプリ履歴ボタン)が搭載されています。

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ZenFone 3 ZE520KLの背面


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ZenFone 3 ZS550KLの背面

背面は上述通り、ZenFone 3ではガラスパネル、ZenFone 3 Deluxeではアルミと素材や質感が異なっています。また、ZenFone 3のガラスの質感は高く、ミドルレンジクラスのSIMフリースマホの中では高級感のあるデザインで評価もできますが、あえて弱点を挙げるならば指紋が目立つことでしょうか。

一方、ZenFone 3 Deluxeはアルミユニボディーで、質感を活かしたつや消しやサンドブラスト加工で指紋が目立たず、アルミであることを強調した仕上げになっています。また、ラウンド形状にもなっているため、5.5インチの大画面ながら持ちやすさに配慮されているのもポイントです。

大きな部品配置は近く、リアカメラやデュアルLEDフラッシュ、指紋センサー、ASUSロゴなどが配置されています。カラーバリエーションは、ZenFone 3 ZE520KLがサファイアブラックとパールホワイト、ZenFone 3 ZS550KLがシルバーとゴールドとともに2色展開です。

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本体の上下左右も並べて確認していきますと、ボタンやSIMカード・microSDカードスロット、USB Type-Cポートの位置などは共通となっていますが、ZenFone 3にはアンテナとしてフレーム部分を分割する線が存在しており、ZenFone 3 Deluxeと比較すると一体感のないデザインになっています。

もちろん、使用上大きな違いが生まれる部分ではありませんが、アルミユニボディーで分割線をとことん減らし、一体感を追求したZenFone 3 Deluxeのこだわりが見える部分とも言えるでしょう。

ZenFone 3とZenFone 3 Deluxeのパッケージ、そして本体の違いは以上の通り。今までのZenFoneシリーズはプラスチック素材が多用されていたことを考えればどちらを選んでも高級感の高い仕上げとなっています。

ですが、パッケージの質感と演出、アルミユニボディーの一体感のあるボディーは「こだわり」や「手間がかかっている」感はあり、確かにデラックスと言える部分ではないでしょうか。

次回は両機種のスペックを、ベンチマークにて比較していきます。なお、ZenFone 3 Deluxeにはさらに上位かつ大型の「ZenFone 3 Deluxe(型番:ZS570KL」も発売されており、ZenFone 3 DeluxeのZS550KLとZS570KLの違いについては発表会時のレポートを参照してもらえると良いと思います。



記事執筆:黒ぽん(迎 悟)


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