待望のフラグシップモデル!NTTドコモの最新ハイエンドスマホ「Xperia XZ SO-01J」を写真と動画で紹介――Xperia X Performanceとも比較【レポート】



NTTドコモから発売される最新スマホ「Xperia XZ SO-01J」を写真と動画でレビュー!

既報通り、NTTドコモは19日、今冬および来春に発売する「2016-2017冬春モデル」を発表し、約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)トリルミナスディスプレイ for mobileや64bit対応クアッドコアCPU、3GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載したハイスペックなAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)採用のスマートフォン(スマホ)「Xperia XZ SO-01J」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)を発表しました。

発売時期は2016年11月上旬を予定し、すでにドコモショップ店頭や公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などにて事前予約が実施されており、価格は毎月の利用料から割り引く「月々サポート」適用後の実質負担額が新規契約・機種変更・契約変更で3万円台後半、MNPで2万円台後半を予定しています。

昨冬まで続いたソニーブランドのフラッグシップスマホ「Xperia Z」シリーズでは「Xpreia Z5」のように5.2インチサイズが中心でしたが、今夏に発売された新しい「Xperia X」シリーズの上位機種「Xperia X Performance」は5インチサイズとなっていました。

そういった中で今回、真にXperia Z5を継ぐ5.2インチサイズのフラッグシップスマホ「Xperia XZ」が今年9月に海外で発表され、日本でもこのNTTドコモ向けXperia XZ SO-01Jに加え、au向けおよびSoftBank向けが同時期の11月上旬に発売されます。

今回は発表会場のタッチ&トライコーナーにて試作機に触れる機会がありましたので、写真や動画とともにご紹介します。なお、詳細な仕様や性能などはこちらの記事を御覧ください。

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Xperia XZは1年ぶりの5.2インチサイズのフラッグシップエクスペリア

Xperia XZ SO-01JはOSにAndorid 6.0.1(開発コード名:Marshmallow)を搭載したハイエンドスマホです。スペック的にはQualcomm製64bit対応クアッドコアCPU「Snapdragon 820(MSM8996)」(2.2GHz×2+1.6GHz×2)および3GB RAMなどを搭載し、NTTドコモが提供する高速通信サービス「PREMIUM 4G」において新たに変調方式「256QAM」に対応した下り最大500Mbpsまで利用可能となっています。

今夏にNTTドコモから発売された「Xperia X Performance SO-04H」から比較すると、チップセットやRAM容量などの基本仕様は同じながら画面サイズの大型化に加え、新たに色を識別するための「RGBC-IRセンサー」を搭載によってカメラ画質の向上といった改良も施されています。

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カラーバリエーションは4色で、写真左からMineral Black、Forest Blue、Platinum、Deep Pink

外観はXperia Xシリーズから取り入れられたつぎ目のない「Unified Design」および持ったときのフィット感をより強くするために側面に丸みを持たせて断面が上下左右対称のループのように見える「Loop Surface」といったデザインコンセプトを導入。

2.5D強化ガラス「Gorilla Glass」(Corning製)に加え、背面素材には新たに神戸製鋼のアルミニウム純度・輝度が高い金属素材「ALKALEIDO(アルカレイド)」を採用し、高級感の高い金属感とより強靭か深みのある色合いとなっています。

ディスプレイ面はXperiaシリーズではお馴染み、ディスプレイ上下にステレオスピーカーが配置されています。また、おサイフケータイ(FeliCa)およびNFC Type A/BのアンテナがXperia X Performanceと同様にディスプレイ左上となっており、同機能対応を示すマークについてはシールの貼り付けとなっているため、剥がすことも可能となっています。

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背面パネルには高輝度・高純度が売りの神戸製鉄の「ALKALEID」を採用

質感はかなり高く、光の当たり具合で色味が変わる様子も見ていて楽しく、所有欲を満たしてくれる、かなり上質な仕上がりになっています。

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右側には指紋認証センサーを兼ねた電源キー、そして、ボリュームキーとカメラシャッターキーが配置されています。一方、左側は本体上部寄りの位置にnanoSIMカード・microSDカードを取り付け口が用意されているのみです。

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上側は3.5mmイヤホンマイク端子、下側にはUSB Type-C端子があります。どちらもキャップレスとなっていますが、IPX5およびIPX8に準拠した防水、IP6Xに準拠した防塵に対応しています。なお、一部の人は残念に思うであろう、Xperia Zシリーズまでお馴染みだったストラップホールはありません。

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さらに純正アクセサリーとして「Xperia XZ Style Cover Touch(型番:SCTF10)」も用意されます。こちらはNTTドコモからは公式アクセサリーブランド「docomo select」としてドコモショップなどでも取り扱われる予定です。

フリップ部分は透明になっており閉じたままでも操作することが可能。また、背面素材にはシリコンを採用し着脱が容易になっていました。

さらに内側にはスエード調の生地が採用されているため、Xperia XZ SO-01Jの本体とケースが擦れて傷ついてしまわないようにもなっています。

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筆者が使用中のXperia X Performance SO-04HとXperia XZ SO-01Jの比較

Xperia XZは、Xperia X Performance SO-04Hと比較してみると、本体の四角はXperia X PerformanceよりXperia XZの方が角張っていますが、実際には両サイドがループ形状となり角が取れています。

またサイズ感としてもディスプレイサイズが5インチから5.2インチと大型化している中、幅は1mmだけ広くなる程度に抑えつつ、厚みは0.5mmほど薄くなっていること実際に手に持つとかなりグリップしやすくなっています。

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Xperiaシリーズの魅力のひとつであるカメラ

展示には新開発のRGBC-IRセンサーの効果を確認できるブースも設置されていました。写真左側がRGBC-IRセンサーあり、右側がRGBC-IRセンサーなしです。被写体の色味が黄ばんだり、青くなりすぎず、より現物の色味に近い発色で撮影することができるようになっています。

その他にも新たに「レーザーAF」と「5軸手ぶれ補正」も新たに搭載。従来の最大ISO感度12800での暗所撮影に加え、どんな場所でも高速に、ぴったりとフォーカスを合わせられるレーザーAFに、暗所撮影時、つい発生しがちな手ぶれ補正を減らせる5軸手ぶれ補正も加わったことで、Xperiaシリーズの売りである「プレミアムおまかせオート」がさらに優秀になりました。

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写真の撮影画面も一部が刷新

Xperia ZXではシャッタースピードやフォーカス位置(マニュアルフォーカス)といった設定も可能になっており、よりこだわった写真撮影も可能になっています。

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動画撮影機能について、Xperia X PerformanceなどこれまでのXperia Xシリーズでは搭載が見送られた4K動画撮影がXperia XZでは復活しています。

簡単にですが、Xperia XZの動作の様子を動画で撮影してきました。ざっとホーム画面の操作などではつっかかりを感じることなくスムーズにスクロールし快適に感じました。

また、カメラ起動の速さ、フォーカスが合うまでも速く、カメラ機能を重視するユーザーなら真っ先に検討して欲しい一台でしょう。


動画リンク:https://youtu.be/FNtkCWy3W9I


動画リンク:https://youtu.be/Tg6o1l9zjb8

Xperia XZ SO-01Jは、今回発表された2016-2017冬春モデルの中では、年内発売予定の中で最も高性能となっています。普段使いの快適さはもちろん、スマホの基本機能の中でも使用頻度の高いカメラが進化したことで使いやすい、不満の出づらい一台になりました。

背面に使われているALKALEIDOの手触りや高級感など、デザインや筐体の完成度の高さも所有欲を満たしてくれる要素になっていますので、Androidスマホでハイスペックなもの、高機能なものを検討中であれば、Xperia XZも候補に入れ検討してみてはどうでしょうか。

◯主な仕様
製品名Xperia XZ SO-01J
メーカーソニーモバイルコミュニケーションズ
本体色Forest Blue
Platinum
Mineral Black
Deep Pink
サイズ約146×72×8.1mm
質量約161g
OSAndroid 6.0
ディスプレイ約5.2インチTFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile)
フルHD(1080×1920ドット)
CPUクアッドコア
(2.2GHz×2コア+1.6GHz×2コア)
内蔵メモリー(RAM)3GB
内蔵ストレージ32GB
外部ストレージ
(最大対応容量)
256GB
リアカメラ
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射積層型CMOS
約2300万画素/約2290万画素
インカメラ
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射積層型CMOS
約1320万画素/約1290万画素
フォトライト/フラッシュ○/○
手ブレ補正/手ブレ軽減○/―
オートフォーカス
バッテリー容量2900mAh
連続待受時間[静止時]
(LTE/3G/GSM)
約590/650/480時間
連続通話時間
(LTE/3G/GSM)
約1350/850/740分
電池持ち時間約95時間
充電時間
[ACアダプタ05/ACアダプタ06]
ー/約160分
PREMIUM 4G対応
通信速度
(受信時最大/送信時最大)
500Mbps/50Mbps
LTE国内対応周波数
(2GHz/1.7GHz/800MHz/1.5GHz/700MHz/3.5GHz)
○/○/○/○/○/―
LTE国際ローミング
(2GHz/1.7GHz/2.6GHz/700MHz/3.5GHz)
○/○/○/○/―
TD-LTE対応
VoLTE/VoLTE(HD+)対応○/○
海外対応
ビデオコール対応
連続ビデオコール時間約270分
UIMカード形状nanoUIM
SIMロック解除対応
Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac)
[対応通信規格]
○/○/○/○/○
テザリング
(同時接続可能数)
15台(Wi-Fi:10台+USB:1台+Bluetooth(PAN):4台を併用)
Bluetooth
(対応バージョン)
○(4.2)
赤外線通信
防水/防塵○/○
ワンセグ/フルセグ○/○
FeliCa/NFC(CE/P2P/RW)○/○(○/○/○)
生体認証
(ログイン・決済)
○(指紋)
シンプルメニュー
非常用節電
ハイレゾオーディオ対応
伝言メモ
FMトランスミッター
※「電池持ち時間」とは平均的なスマートフォン利用(インテージの社2015年6月調査データを基に算出)があった場合の各機種における電池の持ち時間です(自社調べ)。2016年夏モデル以降、より公平で、よりわかりやすい電池の持ち時間の訴求をめざし、インテージが提供するデータを活用し、「電池持ち時間」についてKDDIと共同で設定した基準で測定してを採用することとしております。



記事執筆:黒ぽん


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