SIMフリースマホ「alcatel IDOL 4」を一足早く開封して外観などをじっくりチェック!注目の箱がそのままVRゴーグルになる仕組みも紹介【レビュー】



世界初のVR標準搭載スマホ「Alcatel IDOL4」を紹介!

TCLコミュニケーションから日本でも発売されることが発表されたフランス発の「Alcatel」ブランドのSIMフリースマートフォン(スマホ)「IDOL4」。発売は11月下旬の予定で、価格はオープンながらメーカー希望小売価格が34,800円(税別)。

購入したときに入っている箱がVR(仮想現実)用のゴーグルになるというユニークなアイデアでによって世界初のVR標準搭載とも言えるこのIDOL 4を一足早くTCLコミュニケーションよりお借りすることができました。

そこで、今回から数回に分けてレビューしていきたいと思います。まずは注目のVRゴーグルになる箱を含めて開封して付属品や外観などをじっくし紹介します。すでに発表会時に公開したIDOL 4の写真および動画によるレポート記事も合わせてご参照ください。

なお、貸出機はまだ発売準備中のもので、確認できた点として付属品に欠品がある状態です。そのため、実際に日本で販売される製品版とは多少の異なる場合もあるとのことですのでご了承ください。

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一見、中身がわからない不思議なパッケージ

IDOL 4のパッケージは、一般的な他のスマホとは大きく異なっており、弁当箱のような形をしています。中央にある丸いボタンを押すと上部を取り外すことが可能で、そのままVRゴーグルとして使用することができます。

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上半分はそのままVRゴーグルに!

VRゴーグルには2つのタッチ式センサーが搭載されており、ゴーグルを付けながらでも操作が可能です。箱を兼ねていますが、きちんとセンサーも搭載していて本格的なVRゴーグルになっているのは嬉しい点でしょう。

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上半分にIDOL 4本体をセットして使用

IDOL 4は最初からVRゴーグルにセットされている状態で販売されており、非常にVRを意識する作りになっています。VRゴーグルになる箱の上半分の右端にあるボタンを押すことによって本体を取り出すことができます。

なお、VRゴーグルとして使う場合には、装着すると自動でVR用のランチャーが起動し、TCLコミュニケーションによるVRコンテンツの独自ダウンロードストアが利用できるほか、GoogleなどのVRコンテンツが利用可能だということです。

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シンプルかつスタイリッシュなIDOL 4の表面

続いて、気になるIDOL 4の外観を見ていきましょう。IDOL 4は「ゴールド」および「メタリックシルバー」の2色が販売される予定で、今回のモデルはゴールドとなります。

本体の表面は非常にシンプルにまとめられています。IDOL 4は約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)IPS液晶を搭載しており、ディスプレイの粗さもあまり気になりません。

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表面上部には受話器兼スピーカーのほか、約800万画素フロントカメラや通知LED、近接センサーなどを搭載しています。スピーカーは非常にデザインが良く、所有感を満たしてくれます。

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表面下部にはスピーカーが配置。これらのスピーカーは、IDOL 3と同様にJBLと技術協力して開発した3.6W×2のデュアルフロントスピーカーになっています。

また、スピーカーは前面だけでなく、背面にも穴が空いているので、どの角度に本体を置いても確実に良い音を鳴らしてくれます。なお、今回は付属していませんでしたが、製品版にはJBLのイヤホンが同梱予定。

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左側面にはSIMカード・microSDカードスロットや音量上下キー、そして、IDOL 4の特長の1つである特殊キー「Boom Key」があります。このBoom Keyは簡単に言うと"ショートカットキー"で、さまざまな動作を指定して動作させることができます。

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SIMカードスロットはデュアルSIM仕様となっていますが、最近話題になっている日本における「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」には非対応です。

なお、2つめのスロットはmicroSDカードと兼用になっており、最大512GBまでのmicroSDカードを外部ストレージとして使用することが可能。

公称で512GBまで対応しているのは珍しいケースなので地味なアピールポイントにもなりそうです。とはいえ、まだ256GBより大きな容量のmicroSDカードはないため、あくまで規格上対応しており、特に制限は設けていないということだと思われます。

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右側面には上部に電源ボタンが配置されているだけなので、非常にすっきりしています。IDOL 3でもそうでしたが、上下逆さまにしても使えるリバーシブルデザインとなっており、全体的にラインがキレイなので単にそっけないというよりもすっきりしているという印象を受けます。

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上部にはノイズキャンセリングなど用のサブマイクのほか、3.5mmイヤホンマイク端子を備えています。

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下部にはマイクの他にmicroUSB端子があります。最近はUSB Type-C対応端末も増えてきているので価格を考えると少し残念なところでしょうか。バッテリーは2600mAhと平均的な容量となっており、0%から95分で満充電することが可能な急速充電に対応しています。

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刷新した「alcatel」ロゴが目立つ光沢感あふれる美しい背面

背面はとても高級感があるデザインとなっており、中央にはIDOL 4シリーズから刷新された「alcatel」ロゴがあります。このロゴは、本体の色によって印字の色も異なっていることも大きなポイントです。下部にはシンプルな字体で「IDOL」と印字されています。

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背面の左上には約1300万画素リアカメラとデュアルトーンLEDフラッシュライトが配置されています。このカメラは0.1秒以下でフォーカスを合わせることが可能で動画撮影時にも電子手ぶれ補正(EIS)に対応しています。また、先述した「Boom Key」を使用することによって最短0.6秒の"インスタントショット"を撮ることも可能です。

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しっかりとしたデザインに感動!後は価格競争あるのみ

SIMカードスロットはデュアルSIMでありながらもDSDSには非対応で、ASUSTeK Computerの「ZenFone 3」シリーズを始めとした競合他社がこぞって対応させ始めている中では少し残念なところです。

ZenFone 3シリーズやZTEの「AXON 7」と「AXON 7 mini」、「BLADE V7 MAX」がDSDSに対応しているものの、片方がmicroSDカードスロットと兼用であることや一般の人にどこまで活用されるかを考えると判断は難しいところです。

一方で、ZenFone 3シリーズと同じようにauやau回線の仮想移動体通信事業者(MVNO)でも使える「au VoLTE」には対応。

刷新したロゴは以前のロゴに比べてブランド戦略を前面に打ち出しているので、製品にも合っていると感じました。価格は34,800円(税別)となっており、スペックなども含めてZenFone 3などと競合することになりそうです。

今回は、IDOL 4の外観を中心にご紹介しました。次回はIDOL 4のスペックやソフトウェアについてレビューしていきます。次回は近日投稿予定です。お楽しみに。

記事執筆:雪華


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