DJIの新パーソナルドローン「Mavic Pro」のここが凄い!スマホとドローンを使って本格自撮りが可能――ジンバル「OSMO Mobile」なども紹介【レポート】


本格的なドローンがこんなにコンパクトに!

DJIが9月29日に東京・ベルサール秋葉原でイベント「DJI 製品を体験しよう in 秋葉原」を開催し、小型のパーソナルドローン「Mavic Pro」を発表した。

イベントには実際にMavic Proを使ったデモンストレーションのほか、すでに発売されている「Phantom」シリーズやジンバルカメラ「OSMO」シリーズなどを展示。さらにOSMOシリーズには最新の光学ズーム搭載モデル「OSMO+」やスマートフォン(スマホ)向けのジンバル「OSMO Mobile」の体験会も開催した。

今回はコンパクトなボディーながら多彩な機能をもつMavic Proを中心に紹介していく。

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Mavic Proは、折りたたみ式アームとプロペラによってハンドバッグやリュックに収納できるという点が凄いところだ。重さは約743gで、大きさは500mlのペットボトルより大きい程度。収納時にパーツの取り外しの必要がないため、アームを開いてすぐに離陸が可能だ。

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カメラは4K・30fpsの動画撮影が可能で、3軸ジンバルで安定した映像を実現。

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送信機も折りたたみ式でコンパクト。利用時にはアンテナとスマホを固定するアームを引き出してセットするだけ。

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飛行時間は約27分、最高速度65km/hの高速スポーツ飛行も可能だ。送信機のほかにスマホだけでも操作可能で、操作可能範囲は80m、最高高度50m、最高速度4m/sでフライトが楽しめる。

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Mavic Proの素晴らしい機能は、まだまだある。24個の高性能プロセッサーと5つのカメラセンサーで前方の障害物を検知し自動で回避する。フライトプランを立てて、その軌道をトレースしながら障害物を回避して飛行する、これはすごく賢いドローンだ。さらに離陸した場所を記憶しているので、万が一通信が途絶えてしまっても離陸した場所に戻ってくる。

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こうした安全・安心面を担保した上で、さらに凄い機能が被写体を認識して追尾する強化されたアクティブトラッキング機能だ。スマホ向けアプリ「DJI GO」の画面に表示される被写体を指定するだけでMavic Proはさまざまな方法で被写体を追い続ける。

例えば、一定の距離を保ったまま後方から追い続けたり、被写体の周りを旋回したり、常に横を飛行し続けたりなど、本格的なカメラ撮影を自撮り用途としても使うことができる。セットを組まずにブレのない滑らかな映像で旋回撮影ができるので、ミュージックビデオ撮影などにも応用できそうだ。

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被写体までの距離もしっかりと認識している
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背後を追尾し続ける
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常に横を飛行して撮影することもできる
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定点から被写体の動きを認識して撮影することもできる


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別売の「DJIゴーグル」を利用すれば、一人称視点でMavic Proをコントロールできる。ハイスピードで空を飛ぶ感覚を味わってみたいところだ。

Mavic Proの販売価格は送信機込みで119,800円、予備のインテリジェント・フライト・バッテリー2台、予備のプロペラ、充電ハブ、アダプター、シガーソケットチャージャー、ショルダーバッグをセットにしたMavic Pro フライモアコンボが155,800円。DJIのウェブサイトの予約注文では10月15日より順次出荷予定だ。Apple Storeでも11月初旬から取り扱い開始となる。

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展示コーナーには、ドローンやOSMOなどがズラリと勢揃いしていた。

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単焦点レンズの「DJI OSMO」。スマホを無線LAN(Wi-Fi)接続してモニターおよび各種コントロールを可能としている。

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さらに9月に発表され、10月より発売となったスマホ向けジンバル「OSMO Mobile」。Mavic Proと同様に被写体をスマホで指定すると、被写体の移動にあわせて常に中央に映るよう自動でカメラの向きが変わるのが面白い。

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インテリジェントな電動ジンバルの良さを活かし、動画だけではなく手ブレの少ない静止画撮影や、パノラマ撮影なども可能としている。

これまで難しかった撮影をテクノロジーで実現するMavic Proと、テクニックだけでは難しい動画撮影をテクノロジーでカバーするOSMOシリーズ。プロ向けというイメージだったこうした機材が使いやすい大きさになり、さらに価格も安くなったことでより身近になったように思う。






記事執筆:mi2_303


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