使ってみたらとっても便利!SIMフリースマホ「ZTE BLADE V7 MAX」の注目機能「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」を試してみた【レビュー】


新SIMフリースマホ「ZTE BLADE V7 MAX」の注目機能DSDSはこんなに便利だった!!

ZTEジャパンから9月22日に発売されたSIMフリーのAndroidスマートフォン(スマホ)「BLADE V7 MAX」(ZTE製)。メタルボディーや約5.5インチフルHD(1080×1920ドット)液晶、3GB内蔵メモリー(RAM)などのミドルハイレンジクラスのスペックながらメーカー小売価格が34,800円(税別)とコストパフォーマンスの良い機種となっています。

これまでそんなBLADE V7 MAXのプリインストールアプリの紹介ベンチマークアプリによる性能テストの検証を行ってきましたが、今回は本機の大きな特長でもある「デュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)」機能を実際に試してみましたので使い方からどういったことができるのかまで紹介していきたいと思います。

【BLADE V7 MAXに2枚のSIMカードをセット】

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今回はNTTドコモ回線の仮想移動体通信事業者(MVNO)とY!mobileのSIMを装着

BLADE V7 MAXのSIMカードスロットは本体左側面に配置されています。付属のSIMピンを使ってトレーを引き出し、SIMカードをセットします。SIMカードスロットは「スロット1」がnanoSIMカード(4FF)サイズ、「スロット2」が同じくnanoSIMカードサイズですが、microSDカードと共用です。そのため、デュアルSIMを利用する場合にはmicroSDカードを利用できないので覚えておきましょう。

この辺りは先行して発売した同じDSDS対応の「Moto G4 Plus」では2つのSIMカードスロットとmicroSDカードスロットが別に用意されているのと比べると、DSDSを利用するのであれば不便な点となっています。

【SIMカードを使えるように設定する】

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各スロットの電話番号とキャリアが表示

SIMカードの装着を終えたら「設定」から「SIMカード」を選択し、両方のSIMカードを認識できているのか確認できます。

また、SIMカード画面の下の方には「優先SIM」を設定で可能。優先SIMは、通話・通信・SMSを利用する際の発信先の携帯電話サービス(SIMカード)のことで、通話やSMSでは「スロット1のSIM」および「スロット2のSIM」、「発信ごとにSIMを選択する」を自由に選ぶことができます。また、データ通信では「選択する」項目はなく、「スロット1のSIM」もしくは「スロット2のSIM」を設定します。

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通話をY!mobileにして、通信をNTTドコモにした状態

DSDSの魅力は、例えば、通話の発信はY!mobile(ケータイプランSS+スーパー誰とでも定額)にした上で、データ通信は格安SIMなどのMVNOの無制限プランなどにすることで、"通話も高速パケット通信容量も無制限"なわかりやすく使いやすいスマホを作り上げることが可能です。

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通話用SIM選択時(写真=左)とデータ通信用SIM選択時(写真=右)

なお、通話やSMSの発信を「発信ごとにSIMを選択する」にしている場合は、発信前に上の写真のようなダイヤログが毎回表示されるので、選択して発信します。

データ通信用のAPN(アクセスポイント)設定は両方のSIMカード用にそれぞれ設定できます。ただし、DSDSは片方に通信を行なう4G+2Gにした場合、もう片方は3G+2Gとなります。これらの4G+2Gと3G+2Gはどちらのスロットにも設定可能。

【使うと実感!デュアル待ち受けはとっても便利】

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VoLTEには非対応なので通話時のアンテナピクトは3Gに変遷

セットされているSIMカードが両方とも音声対応プランであれば、どちらの番号に電話がかかってきても着信・通話が可能です。

通話面でのデュアル待ち受けの活用法としては「プライベート用のSIMカードと仕事用のSIMカードをセットして1つのスマホ(今回の場合はBLADE V7 MAX)でどちらも受けられるようにする」といった使い方が可能です。これは単純に2つの番号を1つのスマホで使うことができるので、荷物をそれだけ減らすことができるメリットもあります。

またすでにNTTドコモなどの大手携帯電話会社を利用していて電話番号やメールアドレスを変えたくないけど他社へ乗り換え(MNP)も面倒だしといった場合には、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)向けのより安い料金プランに変更し、もう一方を格安SIMなどのデータ通信用のSIMカードにすることで利用料を抑えることができます。

さらに、NTTコミュニケーションズのIP通話サービス「050 plus」やBIGLOBEの「BIGLOBEフォン・モバイル」などのIP電話アプリを追加で用意すれば、スロット1+スロット2+IP電話の電話の"トリプル待受"といった離れ業も可能です。

国内向けの製品としては対応機がまだあまりないDSDS機能ですが、Moto G4 PlusやBLADE V7 MAXなどを使ってみると、はじめのAPN設定や発信時のSIMカードの選択などの少々の手間はありますが、ひと工夫で活躍の幅を大きく広げることができて非常に便利です。

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記事執筆:河童丸


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