めざすはスマートホーム!Amazon Alexaとの連携も発表されたアンカー・ジャパンの新家電ブランド「eufy」設立発表会を写真とともに紹介【レポート】


モバイルガジェットメーカーが生活家電業界に本格参入!

アンカー・ジャパンは21日、都内にて新家電ブランド「eufy(ユーフィ)」の設立発表会を開催しました。eufyブランドの第1弾として、新型ロボット掃除機「Eufy RoboVac 20」、LEDデスクライト「Eufy Lumos E1」および「Eufy Lumos A4」、超音波加湿器「Eufy Humos Air」をラインナップし、さらにAnkerブランドとして既に販売しているコードレス掃除機「Anker HomeVac Duo」を「Eufy HomeVac Duo」とリネームし継続販売するとしています。

それぞれの製品の価格(税込)と発売日は、「Eufy RoboVac 20」が29,800円で10月5日予定、「Eufy Lumos E1」が5,980円で11月上旬予定、「Eufy Lumos A4」が3,480円で10月5日予定、「Eufy Humos Air」が4,980円で11月上旬予定となっています。

アンカー・ジャパンの製品といえば「ANKER」の大きなロゴが特徴で、USBケーブルやモバイルバッテリー、Bluetoothスピーカーなどが有名です。そのアンカー・ジャパンが掃除機などの生活家電製品を日本に初投入したのが今年6月。それからわずか3ヶ月での新ブランド設立となります。

モバイルガジェットメーカーによる家電業界参入の理由や今後の戦略とは一体どのようなものなのでしょうか。発表会の模様とともにご紹介します。

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アンカーといえばやはりモバイルバッテリーやUSBケーブル


■家庭での快適な暮らしをサポートする製品群を
「スマートフォン(スマホ)の周辺機器では、自宅やオフィスでの生活をサポートしてきたが、家電では家庭での快適な暮らしをサポートする製品群を提案したい」。発表会冒頭でそう語ったのはアンカー・ジャパン代表取締役の井戸義経氏。同社がモバイル関連機器において米国No.1ブランドとなっている点や良質な製品を安価に提供できるマーケティング体制を強調しつつ、そのメリットを生活家電でも活かせると主張しました。

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アンカー・ジャパン代表取締役 井戸義経氏


これまで主力展開してきたモバイル関連機器の「ANKER」ブランドでは力強い主張感のあるロゴデザインでも分かる通り主に男性をターゲットとしてきましたが、生活家電ブランドとなる「eufy」では女性を意識した丸みのあるロゴデザインを採用。ロゴも製品に大きく表示せず、シンプルで生活に溶け込む製品デザインを意識したとしています。

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「ANKER」ロゴのような角ばった太い大文字ではなく小文字で丸いフォントを用いた「eufy」ロゴ


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LEDデスクライト「Eufy Lumos」シリーズ。非常にシンプルで無駄のないデザイン


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eufyブランドの第1弾では製品群を3つのカテゴリに分類


■奇抜さよりも使いやすさを優先した製品群
ロボット掃除機のEufy RoboVac 20は従来製品のEufy RoboVac 10を改良したもので、7段階の掃除モードやリモコン操作による手動掃除、6700mAhのリチウムイオンバッテリーによる長時間駆動(満充電で3時間)、高さ約8cmのスリム設計などが特徴です。

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超音波による「壁」を作り出し掃除する範囲を限定する「ソニックウォール」も付属


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リモコンは充電ステーションに立てて収納可能


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実機デモの様子。非常に薄いのでベッドの下なども容易に潜り込める


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1.5cm程度の段差なら乗り越えられるので絨毯の敷かれたフローリングなどでも使える


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大容量バッテリーによる長時間駆動が魅力だ


LEDデスクライトのEufy Lumosシリーズでは従来よりも長寿命なLEDの採用や多段階の色調および照度調整が特徴です。LEDには5万時間の寿命を持つ部品を採用し、E1では5段階のカラー調整と6段階の照度調整で合計30パターン、A4では4段階のカラー調整と5段階の照度調整で合計20パターンの照明効果を得られるため、好みに合わせた利用ができるとしています。

またE1の背面にはUSB充電ポートを2基搭載。独自技術「Power IQ」の採用によってスマホやタブレットなどを急速充電できます(合計最大3A、各ポート最大2.1Aまで)。

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E1ライト部。ネック形状が独特でフレキシブルに動く


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A4はE1よりも若干小型で安価


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カラーと照度調整の組み合わせを様々に試せるのが新鮮だ


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モバイルガジェットを愛用する人にとってE1の急速充電機能は何よりもありがたい


さらに超音波加湿器のEufy Humos Airは、フルパワー駆動時でもわずか38dBという静音性が最大の特徴です。静かな図書館などが40dB前後と言われており、寝室などでも利用できる静かさだとしています。

約4リットルの大容量タンクを搭載し最大26時間の連続使用が可能。ミストレベルは3段階に調節可能でミストの吹き出しノズルは360度稼働します。

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涼し気なデザインの「Eufy Humos Air」


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日本はこれから乾燥する季節。寝室などに加湿器は必ず置きたい


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アロマディフューザーとしても利用できる


■今後の目標はスマートホーム。まずは「Amazon Alexa」から
井戸氏は今後の事業展開について「今後はスマートホームの領域も視野に入れ、まずは2017年よりAmazon Alexa(アマゾン・アレクサ)との連携を予定している」とし、スマホ向けアプリの展開なども語りました。

Amazon Alexaとは大手通信販売企業であるAmazonが開発した音声認識コントロール技術で、Amazon Alexaが搭載された機器に「アレクサ」と声を掛けることで認識するというもので、Microsoftの「Cortana」やAppleの「Siri」のような技術です。

Amazon Alexaはまだ展開が始まったばかりの技術であり、「Amazon Echo」など極一部の製品しか存在しませんが、生活家電やIT製品の音声コントロールおよびスマートホームへの利用という面では前述したSiriやCortanaよりも可能性の高い技術です。単に音声を認識して電源のオン・オフを行うだけでなく、インターネットを介して交通機関の予約を行ったり自動車に搭載することで運転中に自宅の空調を稼働させるなど、よりシームレスな利用を目標としているのが特徴です。

モバイルガジェットメーカーであるアンカー・ジャパンがeufyというブランドで家電業界に参入してきた理由もまた、ここに集約されるのではないでしょうか。スマートホームという一見敷居の高い分野に、アンカーが得意とする「安価で良質な製品」を投入することによりスマートホームの普及を加速させる。それは井戸氏が語るように「インターネットネイティブの企業」であるからこそ実現できるものであり、「ユーザーが真に活動的な人生を送るための後押しになるデバイスを作りたい」という想いそのものなのかもしれません。

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井戸氏の自信に満ちた表情の先に見えるのは、どのような未来なのか


記事執筆:あるかでぃあ


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
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全米No.1 USB充電ブランド Anker、新家電ブランド「eufy(ユーフィ)」およびeufyブランド第1弾製品を発表|アンカー・ジャパン株式会社のプレスリリース
アンカー・ジャパン株式会社

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