日本マイクロソフトがXbox OneとWindows 10向け新作ゲームタイトルを発表!ロックマンでお馴染みの稲船敬二氏が新作「ReCore」を語る【レポート】


9月15日発売の新作タイトルは稲船氏とメトロイドプライムの開発陣による期待作!

日本マイクロソフトは12日、東京・品川の本社オフィスにて「Xbox Showcase」プレスセッションを開催し、今秋から年末にかけて発売予定の「Xbox One」および「Windows 10」搭載パソコン(PC)向けのゲームタイトルを披露した。

Xbox Showcaseは9月15日から開催される「東京ゲームショウ2016」への出展を見送っている同社が、新作ゲームタイトルに触れる機会を設けるためのもの。今回、プレスセッションとは別にXboxアンバサダー50名を招待するイベントも開催。その模様はニコニコ生放送で「INSIDE Xbox」として生配信された。

新作ゲームタイトルのほか、2016年内の発売を予定している4K Ultra HD Blu-ray対応の「Xbox One S」や2017年発売予定の「Project Scorpio」について紹介を行ったが、両製品とも具体的な発売日は未定としている。

今回はこういったMicrosoftのゲームへの取り組みと2016年9月15日(木)に発売される「ReCore」について紹介していく。

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まずは、日本マイクロソフト 執行役員常務の高橋美波氏が登壇し、Windows 10の世界感について解説を行った。同氏は「クライアントOSを統合したことによって、クロスプラットフォーム(1つのタイトルがXbox OneとWindows 10でプレイ可能)により、Windows 10を介していろいろな新しい機能を体感できる。特にWindows 10に関して新しい機能を踏襲して『Windows Hello』を使った生体認証やペンの入力を搭載し、新しい顧客体験を作っていくことをめざしている」と紹介。

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こうした取り組みのほかにゲーミングにも力を入れているという。高橋氏は「クロスプラットフォームによるシチュエーションを問わない楽しみ方、Xbox Liveを通じてユーザー同士が繋がって新しいゲーム体感ができる世界感を作って行きたい。年末に向けてWindows 10やXbox Oneに新作タイトルを提供し新しい価値体験を作って行きたい」と語った。

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ゲームタイトルのプレゼンテーション(プレゼン)では、comcept 代表取締役社長の稲船敬二氏が登壇し、同氏がコンセプターとなって「メトロイドプライム」の開発陣とマイクロソフトスタジオがタッグを組んで開発を行った9月15日発売のReCoreについて語った。

ReCoreは「3年ぐらい前から"自分たちが作りたいゲームを作ろう"ということで、アメリカのアマチュアという会社のメンバーとはじめたことがきっかけになります。自分たちの考えたゲームをどこで発売するか、どこに持って行くかを考えずにはじめた」とスタートアップについて語った。

そして、Microsoftにプレゼンをし、最初から気に入ってもらえたのだという。開発にあたって稲船氏はコンセプターという立場で、コンセプトやストーリーライン、ゲーム性という部分に関わったとのことだった。

本作で表現したかったことは「人類の未来」。人類が崩壊、絶滅してしまうようなときに、人類はどうするのか、たった1人生き残った人類がその運命に立ち向かうというコンセプトだ。

ゲームは、プラットフォームアクション。ロールプレイングゲーム(RPG)要素を取り入れているが、それは主人公のパワーアップではなく、一緒に戦うロボットや武器がパワーアップするというシステムとなっている。

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ReCoreのタイトルに含まれる「コア」について稲船氏は、「ロボットに含まれるコア自身に性格があり、犬の形をしているフレームに性格はなく、コアをフレームにはめ込むことによって犬の性格が出ます。オドオドしているコアに犬のフレームをはめ込めば守りが強くなると、このカスタマイズがこのゲームの特徴」と解説した。

稲船氏のこだわりとして「西洋と東洋の融合」があるのだという。それは「日本人だけで作るのではなく、アメリカ人だけで作るのではない。海外だけのゲームではなく、日本のためのゲームでもない、世界のための世界のゲームを作る」と述べた。

その取り組みとして「アートデザインが日本人向けやアメリカ人向けにならないよう3年間で行ったり来たりしながら話し合って落ち着かせていった」と語り、アニメ的にならないよう、またその逆にフォトリアリティに行きすぎないようにしているとのことだった。

稲船氏はReCoreの世界感やゲームストーリーなどを熱く語り、さながら東京ゲームショウのイベントステージを見ているかのようなプレゼンだった。

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その他、9月29日発売の「Forza Horizon 3」、12月8日発売の「Dead Rising 4」もプレゼンが行われた。

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Xbox One Sは4K Ultra HD Blu-ray対応し、映画などのタイトルを4Kで楽しめることをアピールした。また今後、Forza Horizon 3などがHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応し、Xbox One Sならではの映像が楽しめるようになるのだという。

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体験コーナーには正式版が公開されたばかりの、Windows 10用「Forza Motorsport 6: Apex」と対応するレーシングコントローラーを用いた試遊台が展示されていた。

MicrosoftのクロスプラットフォームタイトルをXbox Oneで遊ぶも良し、Xbox Oneを超える最高スペックのゲーミングPC遊ぶも良し。コンソールゲームとゲーミングPCの垣根を超えて楽しめるようになったことを歓迎したい。




記事執筆:mi2_303


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