日本HPが「Microsoft Foresight」にWindows 10 Mobileスマホ「HP Elite X3」を出展!さらにデザイン重視の法人向け970gノートPCもーー個人での購入も可能【レポート】


フラットになる法人向けの薄型軽量・耐衝撃性能を持つモバイルPCも展示

日本マイクロソフトは2016年9月6〜7日の2日間に都内にてビジネスリーダー向けのイベント「Microsoft Foresight」を開催した。イベントにはソフトバンクやKDDI、富士通、日本HPといった通信事業者やメーカーなども出展。

ビジネスリーダー向けということで、キーノートスピーチも「ビジネストランスフォーメーション」について最新の事例を紹介し、今何が起きているのか、今後なにが起きるのかを出展ブースで体験できるという内容だ。

今回は、auなどから9月5日より順次販売開始となったWindows 10 Mobile搭載スマートフォン(スマホ)「HP Elite X3」を展示する日本HPの製品を写真で紹介していく。

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日本HPは、Windows 10 MobileスマホのHP Elite X3のほか、2in1タイプのWindowsタブレット「HP Elite x2 1012 G1」や軽量モバイルノートPC「HP EliteBook Folio G1」を出展していた。

中でも、6インチの大画面でタブレット的な使い方や、「デスクドック」や「ノートドック」でPCのように利用できるHP Elite X3に力を入れていた。

CPUにはQualcomm Snapdragon 820、4GBの内蔵メモリー(RAM)を搭載するWindows 10 Mobileの中でもハイエンドの端末となる。業務用途を考慮し、IP67水準の防塵・防水、MIL-STD 810G相当の耐衝撃性能に対応する。こうした要素を持ちながら、タフさだけが強調されたデザインにならず、デザイン性も重視している。

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指紋認証や虹彩認証による「Windows Hallo」に対応する。前面には虹彩認証用のカメラを搭載。

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背面はマット仕上げ、厚さ約7.8mmということもあってかカメラは飛び出している。そのカメラの下には指紋センサーがある。

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背面の下部には拡張用のコネクタがある。将来的に周辺機器と合わせてHP Elite X3をベースとした業務用端末利用を想定している。下面のコネクターはUSB Type-C端子だ。

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デスクドックを使ったデスクトップPCとしての利用デモ。キーボードやマウス操作でオフィスアプリやWebブラウザーを利用できる。

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アプリケーション仮想化ソリューション「HP Workspace」のデモも行われた。HP Elite X3がデスクトップPCそのものとなるため、本体だけではできなかったマルチウィンドウ表示などにも対応し使いやすくなる。

動作は、やや重く感じたがHP Elite X3に対する負荷というよりもWindows 10の仮想化と通信のタイムラグによるものなのだろう。

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12.5インチフルHD(1920×1080ドット)ディスプレイとキーボード、バッテリーで構成されるノートドックは、HP Elite X3の周辺機器の中でもユニークな存在だ。USB Type-Cケーブルを接続することでHP Elite X3を、表示遅延の少ない安定したモバイルノートPCのように利用できる。もちろん無線による接続も可能だ。

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続いて、こちらは今年6月に発売された重さ970gの軽量・薄型のHP EliteBook Folio G1を見ていこう。法人向けということで、実機を見ることが少ないモバイルPCだ。

本体はアルミニウムにMg(マグネシウム)とSi(シリコン)を添加したAl-Mg-Si系合金のA6063を採用し、軽くて剛性感のある上質なボディだ。法人向けといえば、分厚くて黒いPCという印象があったが、HPはPCやスマホのデザイン部門を強化し法人向けでも競争力の向上を狙っている。

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ディスプレイは狭額縁設計で、コンパクトながら使いやすい12.5インチの大画面を搭載する。キーボードはアイソレーションタイプで適度な打鍵感がある。

CPUは、低消費電力とパフォーマンスのバランスが取れた第5世代の「Core M」プロセッサーを搭載する。これによりバッテリーで約11.5時間の利用を可能としている。RAMも8GB搭載されており、快適にWindows 10が利用できる。

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970gという重さは数字ではピンと来ないが、片手で持ち上げて見るとその軽さが実感できた。また、しっかりとした剛性感があるため、画面を開いた状態での持ち運びでも安心感がある。業務利用と言うことで米軍調達基準(MIL-STD-810G)をクリアしているのも頼もしい。

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ポート類は右側面のThunderbolt対応のUSB Type-C端子(USB 3.1)が2ポートと左側面の3.5mmイヤホンマイク端子。

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ディスプレイは最大180°のフラット状態まで開く。デスク上でのプレゼンや、ヒザの上でもディスプレイを見やすい角度にして利用可能だ。

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4K(3840×2160ドット)モデルならタッチパネルによる操作でタブレット的な利用ができそうだ。なお、今回紹介したHP Elite X3、PC HP EliteBook Folio G1、そして2in1のHP Elite x2 1012 G1は、日本HPの直販サイトで個人でも購入することができる。

【HP Elite X3の展示を動画で紹介】

動画リンク:https://youtu.be/cB1qv4nqt8Y

記事執筆:mi2_303


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