日本マイクロソフトが「Windows 10 Anniversary Update」の説明会を開催!更新内容と最新Windowsデバイスを写真と動画で紹介ーー日本未発表の「ASUS T303UA」も展示【レポート】


Surfaceシリーズへの対抗馬ASUSの「T303UA」を国内初お披露目!

日本マイクロソフトは5日、都内にて「Windows 10 Anniversary Update プレスセミナー」を開催し、Microsoftが開発を進めるパソコン(PC)など向けOS「Windows 10」において8月2日から順次配信が開始されている大型アップデート「Windows 10 Anniversary Update」についての説明と、今回のアップデートの特長の1つであるペンデバイス対応デバイスなどが展示された。

Windows 10は無償で最新バージョンにアップデートが可能であり、これまでのように有償で「Windows XP」から「Windows 7」のようなアップグレードの必要がない。また、通常のアップデートに関しても機能追加やバグフィックスだけではなく、Microsoftがユーザーを保護するためのセキュリティー対策のアップデートも行う。これは、PCに対してリテラシーの低いユーザーでも安心して使えるようにするというものだ。

今回はプレスセミナーで公開されたAnniversary Updateと呼ばれる最新バージョン「1607」の機能紹介と、タッチ&トライコーナーに展示されていたアップデート対応の最新デバイスを紹介していく。

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Anniversary Updateの新機能の多くはタブレットPCやペンデバイスへの機能対応だ。その他では、メールの国内プロバイダーメールへの対応やフォントの見やすさなど日本向けのアップデートが含まれる。

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ペンデバイス向けの新機能「Windows Ink」は、紙に書くようにメモや修正の指示などが行えるというもの。定規を使って直線を引いたり、作図をしたりすることもできる。紙に書くような感覚で使えることが特徴となる。また、Windows自体がペンデバイスをサポートする機能を持つため、ソフトウェアのペン対応にも期待したい。

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すぐにメモを取れる付せん機能もペンデバイスならではの使い勝手だ。

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手書き入力はこれまで四角い入力用のマス目が用意されていたが、新バージョンからはマス目がなくなり、自由に書き込めるようになった。手書き入力の文字認識精度も向上しているようだが、文字を右端まで書き込んだ後の文字の確定操作にもうひと工夫欲しいところ。

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キーボードにはそのほか、タブレットPCを使う際に重宝するフリック入力機能がサポートされた。キーボードは好きな位置におけるようになり、右手左手用だけではなく画面表示の邪魔にならない場所に置いて入力することができる。

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生体認証の「Windows Hallo」はログイン以外にもストアでの決済や対応Webサイトでの決済の認証に利用できるようになった。指紋センサー搭載機種であれば、指紋センサーにタッチしてセキュアな決済が可能だ。

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Webブラウザー「Edge」は、Googleの「Chrome」用にタブをピン留めできるようになった。よく使うサイトやSNSなどをピン留めしておくと便利だ。

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さらに、拡張機能にも対応する。Edge自体は基本的なブラウジングのみのシンプルなものだが、拡張機能を入れることでジェスチャーによる操作や、翻訳機能などが追加できる。

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Edgeから音声支援機能「Cortana」に訊ねることもできる。CortanaとWeb検索の違いは、ページの上にCortanaのウィンドウが重なって表示されるため、知りたいことをサブ画面で参照する使い方ができる。

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そのCortanaだが、フライト情報や電車の運行情報など、パーソナルな情報に対応する。また、Cortanaの音声も進化しており、初代のロボットのような話し方から、現在の声優を使った音声への変化も紹介された。こちらは動画にそのようすを記録しているので、参照して欲しい。

【Windows 10 Anniversary Update対応デバイスとCortanaの音声の変遷を動画が紹介】

動画リンク:https://youtu.be/ysRj7OKXdHU

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タッチ&トライコーナーには、ペンデバイスに対応した各ベンダーのノートPC、タブレットPC、ディスプレイ一体型PCなどが展示されていた。

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ASUSTeK Computer(以下、ASUS)は、今回日本では未発表のタブレットPC「T303UA」を展示。背面にはキックスタンドを搭載し、「ASUS」のロゴがなければ、Microsoft製2in1タブレットPCの「Surface Pro 4」のような印象だ。

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キーボードはバックライト付きのアイソレーションタイプで、キートップは日本語表記だ。

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上部には放熱用のスリットがある。キーボードが日本語化されていることから日本での発売も近いのではないだろうか。ASUSは海外では「ZenBook 3」や「ZenFone 3」シリーズなども発表しているので、T303UAも含めこれらの製品の日本での発売に期待したいところだ。



記事執筆:mi2_303


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