技適ありでテレビの見れるSIMフリースマホ「ASUS ZenFone Go TV ZB551KL」のソフトウェアに注目!ZenUIの扱いやすさやベンチマーク結果を紹介【レビュー】



SIMフリースマホ「ASUS ZenFone Go TV」のソフトウェアを解説!

現在、ASUSTeK Computer(以下、ASUS)が海外で販売しているSIMフリースマートフォン(スマホ)「ZenFone Go TV(型番:ZB551KL)」。

日本国内で販売中の低価格で人気モデルになっている「ZenFone Go(型番:ZB551KL)」と外観デザインはほぼ同じとなっていながらも、TVチューナーを内蔵することで世界40カ国以上でテレビが視聴でき、なんと日本国内でもワンセグが見れるという珍しい機種です。

何より日本で輸入などをしても問題なく使える技適マークの表示ができるのも嬉しい点。そこで、先日台湾を訪れた際にZenFone Go TVを購入し、日本に持ち帰ってきてレビューしていますが、前回の外観デザインに引き続き、今回はソフトウェアまわりやベンチマークスコアなどを紹介していきます。

20160722_smax_zenfonegotv002
電源を入れた後のセットアップ画面。日本語も選択可能


20160722_smax_zenfonegotv003
日本語キーボードももちろん用意

ZenFone Go TVは日本では未発売のモデルですが、台湾向けモデルは日本での使用においても相性がよく、また前述通りに技適マークも表示可能なので現地で購入して持ち帰るだけでなく、輸入した場合でも問題なく使えます。

さらに日本での仕様も前提とした設計となっているのか、初期設定時のシステム言語選択、あるいはキーボード選択のいずれでも日本語が選択可能です。

20160722_smax_zenfonegotv004


20160722_smax_zenfonegotv005


20160722_smax_zenfonegotv006
ホーム画面は3ページ構成

この機種をはじめとする「ZenFone」シリーズには「ZenUI」と呼ばれるASUS独自のユーザーインターフェース(UI)が搭載されています。初期状態でのホーム画面は3ページ構成で、左側にZenlifeと呼ばれるニュースリーダーを配置。ただし残念ながら、こちらは台湾向けの情報が自動で表示されるようになっていました。

20160722_smax_zenfonegotv007


20160722_smax_zenfonegotv008
画面上に配置される通知領域などもASUS独自のデザイン

ZenUIの搭載により、UIデザインもプレーンなAndroidとは異なり、ASUS独自のものとなっています。この辺りにはユーザーの使い勝手をより意識した設計が見て取れ、例えば、機能のオン・オフを切り替えるスイッチは全31種類(ツールが9種類、クイック設定が23種類)から選んで配置することが可能です。

20160722_smax_zenfonegotv009


20160722_smax_zenfonegotv010


20160722_smax_zenfonegotv011
プリンストールされているアプリは画面3ページ分

アプリ一覧(ドロワー)にてプリインストールされているアプリを確認してみると、ブラウザーやギャラリーといった基本的なものの他に、こちらもASUSが独自のものが見受けられます。なお、この機種の目玉機能となるテレビ視聴は、上の画像3枚目に見つけられる「Solo TV」アプリで利用できます。

20160722_smax_zenfonegotv012


20160722_smax_zenfonegotv013


20160722_smax_zenfonegotv014


20160722_smax_zenfonegotv015
設定項目は約3.5画面分

さらに設定画面のデザインも独自のものが採用されています。項目を個別に見てみるとこの機種ならではというものは特に見当たりませんが、ZenFoneシリーズに共通して搭載されているものはひと通り揃っている印象を受けます。

20160722_smax_zenfonegotv016
初期状態でのメモリー空き容量は1GBほど

内蔵メモリー(RAM)の容量が2GBとなっているZenFone Go TVですが、初期状態ではそのうち1GBが空きスペースとなっており、割合的には余裕は大きいほうと言えます。

20160722_smax_zenfonegotv017
初期状態でのストレージ空き容量は10.4GBほど

一方、内蔵ストレージ(ROM)の容量は全体の16GBに対して10GB以上が空いている状態。こちらは別途、microSDカードで最大128GBまで拡張も可能であり、普通に使っている分には必要最低限はあるといったところだと思います。。

20160722_smax_zenfonegotv018


20160722_smax_zenfonegotv019


20160722_smax_zenfonegotv020
AnTuTu Benchmarkの結果は26000点台

気になる処理性能を確認するために、ベンチマーク測定アプリ「AnTuTu Benchmark」(v6.1.4)を実行してみた結果が上のもの。現行のハイエンド機では10万点を超えるものも多く出てきており、そういった意味では特にゲームをヘビーに楽しみにたい人には物足りなさを感じることでしょう。

20160722_smax_zenfonegotv021
技適マークを改めて確認

購入時に店頭の展示機で確認はしていたものの、念のため、購入した商品でも技適マークを確認。このとおりしっかりと記載されており、日本でも安心して使用することができます。

20160722_smax_zenfonegotv022
ナビゲーションキーの長押しでスクリーンショットが撮れる

その他、面白いと思った内容を2つほど紹介。まずはナビゲーションキーのマルチタスクボタン(アプリ使用履歴キー)を長押しすることでスクリーンショットが撮影できるというもの。

20160722_smax_zenfonegotv023
撮影はアプリ使用履歴キーの長押しで


20160722_smax_zenfonegotv024
保存形式も選択可能

Androidでスクリーンショットを撮る場合はGalaxyシリーズを除けば、一般的には電源キーと音量下キーを同時に長押しします。

しかし、ZenFone Go TVでは電源キーが本体上、音量上下キーが背面に配置されており、片手での操作は容易ではありません。そこで便利に使えるのがこの機能ということになります。

ファイルの保存形式も2種類から選べるため、普段の用途に合わせて設定しておくことでストレージの節約も可能です。

20160722_smax_zenfonegotv025
テーマ適用でデザインのカスタマイズも簡単

もうひとつはテーマ機能。最近の機種では比較的よく見られるテーマ機能ですが、このZenFone Go TVでも利用できます。

20160722_smax_zenfonegotv026


20160722_smax_zenfonegotv027
善太郎の夏らしいものも

用意されているテーマの中にはZenシリーズのマスコット「Zenny(善太郎)」のものも。スマホ本体だけでなく、中身のデザインでも夏らしさを楽しむことができますよ。

20160722_smax_zenfonegotv028
話題のPokemon GO(ポケモンGO)は......

最後に余談ですが、7月22日より日本でも配信開始となり話題のポケモンGOは、残念ながらインストールすることができませんでした。

このようにZenFoneシリーズらしい扱いやすさが意識されたソフトウェアデザインは初心者に特におすすめ。SIMフリーであり、周波数や技適といった点でも日本での利用もバッチリなだけに、価格もAmazon.co.jpで2万円ちょっととZenFone Goと同価格帯で販売されているため、SIMフリー入門機としても良いかもしれませんね。

次回はこのZenFone Go TVの目玉機能となるテレビ視聴を試していくことにします。




記事執筆:そうすけ


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
ZenFone Go TV 関連記事一覧 - S-MAX

共有する

関連記事

【世界のモバイル】モバイルブロードバンド天国へ!海外で進む高速サービスにみる日本との格差

日本の携帯電話は世界でも最も進んだサービスを提供しているといわれている。ところが海外に目を向けてみれば、日本にはない便利なサービスが多く存在している。特に2006年から各国で開始されている「モバイルブロードバンド」は日本に…

【ケータイラボ】ハーフメタリックデザインのスリムケータイ「SH703i」

「SH703i」は、背面上部にメタリック調のパネルを採用したシャープ製のスリムケータイ。異なる素材で背面を上下に分割した特長的なデザインで、横96ドット×縦39ドットのサブディスプレイに表示された文字が、メタリックパネルに美しく浮…

【ケータイラボ】香りもデザインも着せ替えられる!アロマケータイ「SO703i」

「SO703i」は、香りもデザインも着せ替えられるアロマケータイ。光沢感のある9種類の「Style-Upパネル」は、それぞれのテーマにあわせたアロマシートが同梱されており、本体に貼り付けることでデザインだけでなく、香りも楽しむことが…

【ケータイラボ】au初のテレビ電話対応機種「W47T」

持ち歩いてさっと使う携帯電話にテレビ電話なんて必要なのかなぁと最初は思ったものだ。カップルや親子同士などではアリなんかなぁなどと思ったりもしていた。しかし、知り合いの聴覚障害者がテレビ電話機能を利用して手話で会話してい…

【ケータイラボ】無線LAN内蔵!フルキーボード搭載ビジネスケータイ「X01NK/Nokia E61」

「X01NK/Nokia E61」は、無線LAN内蔵でフルキーボードを搭載したノキア製の法人専用ビジネスケータイ。発売時期は3月下旬以降を予定し、価格はオープンプライス。「X01NK/Nokia E61」は、ストレートタイプの本体に、無線LAN機能を内蔵…