すべてが満点のau向けハイエンドスマホ「HTC 10 HTV32」の発表会が開催!玉野社長が語ったデザインについて紹介【レポート】


HTC NIPPON 玉野浩社長が語るHTC 10の魅力とは

HTC NIPPONは1日、都内にて「2016年度フラグシップスマートフォンに関する記者発表会」を開催し、auから6月中旬以降に「2016年夏モデル」として発売予定の「HTC 10 HTV32」(以下、HTC 10)について、その特長であるデザインやカメラ、オーディオといったそれぞれの魅力を紹介した。

HTC 10は、約5.2インチWQHD(1440×2560ドット)Super LCD 5ディスプレイ(約564ppi)やクアッドコアCPU、4GB LPDDR4内蔵メモリー(RAM)などを搭載したハイスペックモデルで、おサイフケータイやテレビ機能(フルセグ・ワンセグ)などの日本向け機能を持たない海外モデルと同じシンプルなハード構成だ。

発表会には、同社代表取締役社長の玉野浩氏が登壇し、HTC 10がめざす「最高の価値」について解説を行った。今回は、発表会で紹介されたHTC 10のデザインの魅力について実機の写真を交えてレポートしていく。

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HTC 10の紹介の前に海外版のティザーが上映され、この映像の最後にはHTC 10の「トパーズゴールド」および「グラシアスシルバー」、「カーボングレー」の3色が並ぶ。玉野氏は日本でのシルバーの導入予定はないとする一方で、日本では「HTCの個性が強いカラーである」という「カメリアレッド」を含む3色展開を行うと説明した。この"レッド"の導入に関して同氏は「販売する市場ごとに調査し、日本ではauも独自調査した上で決定している。」と説明した。

こうした海外版との差別化も図るハイエンドスマホのHTC 10という名前にまつわる話題から製品説明が始まった。HTC 10に付けられた「10」という名前について、玉野氏は日本語の"10点満点"という言葉を例に取り、すべての機能において「満点をめざすという意味が込められている。」と語った。

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アルミ素材によるフルメタルボディーは「いくつかの仕上げによってシャープなエッジが際立つ仕上げにしている。」と説明。HTC 10のデザインは、これまでのHTC製品のフォルムにはないシャープさと、宝飾品のような高級感があるものになっている。また、側面の鏡面加工と背面のマット加工で光と影が強く打ち出されているのもポイントだ。

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さらに同氏は「ディスプレイガラスは2.5D加工とし、メタルの側面との繋ぎ目が見えないスマートボディーに仕上げた。」とし、加えて「3mmの綺麗なエッジの仕上げで、横から見ると非常に薄く見え、柔らかな引っかかりで落とさないように感じるのではないでしょうか。」と細やかな仕上げについて解説した。

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細かな工夫もされており、電源キーはメタルパーツを用いて、スリット加工をすることで触ってすぐに分かるものとしている。

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ナビゲーションキーをディスプレイから独立した物理キーとしたことについて「5.2インチスクリーンがフルに使える。ホームキーには指紋センサーを搭載し、電源キーを押さずに指紋センサーに触れれば、0.2秒で認証する。」と指紋センサーの速度をアピールした。

また、発表会後の囲み取材で玉野氏は、Felicaなどの日本向け機能に対応しなかった理由として「HTC 10の開発に当たって世界全体で満点の製品をできるだけコストを抑えようと取り組んだ。」ためとし、そういった方針を販売するauも「理解してくれた。」を説明。特にau向けでは急速充電「Quick Charge 3.0」に対応したチャージャーやハイレゾに対応したイヤホンを同梱することでお買い得感が増していることを紹介した。

さらに防水については「防塵に対応しているほか、IPX3相当の生活防水には対応しているものの、本格的な防水にすると厚みが増してしまう。」として見送られたとした上で、「最近の製品では水没による故障はほとんどない。むしろ故障の原因は本体内にゴミなどが詰まって加熱などが起こることによるものがあり、それを防ぐためにも防塵は必要だった。」としていた。

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続けて、Android第1号機を出したという実績を持つHTCでは、AndroidのUX(ユーザーエクペリエンス)をクリーン化するプロジェクトをGoogleと行っていることを玉野氏は報告。これは、自由度が高いAndroidがゆえに製品間のフラグメンテーション(断片化)が起きているとして、iPhoneなどのプラットフォームである「iOS」のようなわかりやすさをめざすものとしている。同氏は「将来的には他のベンダーと協力して改善をしていきたい。」と述べた。

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HTC 10では具体的にどのように手が加えられたのかだが、例えば、「電話のアプリ、メールのアプリ、メディアプレイヤーのアプリが複数存在している。実際にはこれに加えてキャリアのアプリも入ることで(同じ機能を持つ)3つのアプリ存在する。」と前置きをし、「GoogleとHTCではこれらを1つのアプリに統一する議論をしている。」と紹介した。

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これによって「アプリが重複せず、ユーザーが迷わない形を作った。」と説明し、さらに重複が避けられ、ストレージ容量のスペースが空いたことで「昨年度の製品と比較して、タッチレスポンスが50%向上し、アプリの起動速度がほぼ2倍で起動するようになった。」と相乗効果について報告した。これにはプロセッサーの性能向上やOSの簡素化などもあると補足している。

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次回はHTC 10のカメラ機能について紹介していく。なお、HTC 10はすでにauショップなどのau取扱店の店頭や公式Webストア「au Online Shop」にて予約受付が開始されており、価格も紹介しているほか、旗艦店の「au SHINJUKU」(東京・新宿)および「au NAGOYA」(名古屋・栄)、「au OSAKA」(大阪・梅田)、「au FUKUOKA」(福岡・天神)、「au HAKATA」(福岡・博多)にて先行展示されている。



記事執筆:mi2_303


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