デュアルカメラを搭載すると噂される次期スマホ「iPhone 7 Plus」は3Dマッピング対応?Appleが特許を申請で、顔認証やジェスチャー操作にも応用ーーApple VRも導入か



Appleが3Dマッピング技術の特許を申請!デュアルカメラ搭載の次期スマホ「iPhone 7 Plus」で対応か

Appleがスマートフォン(スマホ)などのカメラで奥行きも記録する「3Dマッピング」に関連した3つの特許を米国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office:USPTO)にて申請したとAppleの特許情報に詳しいメディア「Patently Apple」が伝えています。

1つが3Dマッピングプロセッサー技術について、もう1つが3Dマッピングを利用して正確にジェスチャーを認識する技術、最後に小型な光学スキャナーを用いた3Dマッピングプロジェクションとマッピングの新技術と装置だとのこと。

記事ではこれらの技術が背面に2つのカメラを搭載する"デュアルカメラ"に対応した次期スマホ「iPhone 7」シリーズの大型モデル「iPhone 7 Plus」(ともに仮称)において3Dマッピングに対応することを示しているのではないかとしています。

一方、従来にもiPhoneシリーズのコンセプトを公開してきたJermaine Smit氏がiPhone 7 Plusのこれまで出ているCAD画像などの情報を元にしたコンセプトの動画をYouTubeにて公開しています。上記写真はそのコンセプトのもの。

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Appleが申請した3Dマッピングの光学スキャナー技術における資料

複数のカメラを使った3Dマッピングは、Googleも先端技術を研究するチーム「ATAP」において「Project Tango」を展開していますが、奥行きを含めた3次元データを記録できることによってさまざまな技術に応用できます。

例えば、Appleの特許にあるように顔認証やジェスチャーがより正確に認識できるほか、最近盛り上がりを見せているバーチャルリアリティー(VR)のための静止画や動画の記録も行えます。

VRについては先日、同社CEOのTim Cook氏がインド訪問中に同国で俳優をしているEmraan Hashmi氏と会話した中で「Apple VR」の投入を示唆した可能性があると噂されています。ただし、実際のEmraan Hashmi氏は「ティム・クックさん、インドへようこそ!すべてのキーノートを見終えた後にとうとうあなたにあえて光栄です。熱心にApple VRを期待しています。」といった内容で同氏がTim Cook氏に要望しただけかもしれませんが、仮にデュアルカメラで3Dマッピングに対応してるなら親和性は高そうです。


一方、より確実性が高いのは顔認証で、Appleは昨年10月にPerceptioに続き、昨年11月にFaceshift、今年1月にEmotientという同技術を持った企業を買収しており、今後、サービスとして提供してくる可能性が高いと予想されています。

もちろん、デュアルカメラを搭載することでカメラの画質も上がる上、深度情報があることからピントを後から変更できたり、一眼カメラのようなボケ味を出せたりなどのカメラの機能としても工場可能です。

その他、以前にも紹介したように標準モデルと大型モデルを差別化をするために新たにiPhone 7 PlusにSmart Connectorを搭載し、キーボードなどのアクセサリーを充実させたりするようですし、今回は意外と大型モデルも単なるサイズが大きいだけではなさそうなのでいろいろと楽しみですね!

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こちらもJermaine Smit氏によるコンセプト動画より。リアカメラの位置がCAD画像などでは向かって左側に配置されているのに対し、コンセプトでは右側に配置されているのは何か意味があるのでしょうか(本物と見分けるため?)。コンセプトの動画は以下より閲覧可能



iPhone 7 Plus - YouTube


記事執筆:memn0ck


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Patent for 3D Camera Technology that could be used in Apple's iPhone 7 Dual Lens Camera Surfaces - Patently Apple

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