Google、AIによるサポートに対応したメッセンジャーアプリ「Allo」と低速回線でも高画質なビデオ通話ができる「Duo」を今夏提供!グループコミュニケーションサービス「Spaces」も提供開始



Googleが新しいコミュニケーションサービス「Allo」や「Spaces」、ビデオ通話「Duo」を発表!

Googleは18日(現地時間)、アメリカ・カルフォルニアにて2016年5月18日(水)から5月20日(金)までの3日間に渡って開催された開発者向けイベント「Google I/O 2016」( https://events.google.com/io2016/ )の基調講演を行い、新たに開発された人工知能(AI)サービス「Google Assistant」によってサポートされるメッセージング(チャット)サービス「Allo」と低速回線でも高画質なビデオ通話ができるサービス「Duo」を今夏に提供開始すると明らかにしました。

対応プラットフォームはともにAndroidおよびiOSで、すでにアプリ配信マーケット「Google Playストア」では事前登録受付を実施しています。

さらに同社は、空間(部屋)を作ってそこで複数人でコミュニケーションが行えるサービス「Spaces」( https://spaces.google.com )も提供開始したことをお知らせしています。こちらもAndroidおよびiOS向けアプリで利用できるほか、パソコン(PC)などからもWebで利用可能です。

なお、Googleではこれらの新しいコミュニケーションサービスを提供しますが、これまで提供してきたメッセージングサービス「ハングアウト(Hangout)」やSNS「Google+」は継続するとしています。

【Allo】

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メッセンジャーサービスのGoogle Allo


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AlloはGoogleの新しいメッセンジャーサービスで、スマートフォン(スマホ)など向けアプリが提供されます。特長は文字サイズの自由な変更による囁きや叫び、絵文字、スタンプなどによってよりスマートに表現でき、そして、Google AssistantによるAIサポートとなります。

AIによるサポートは単語を入力しなくても予想してくれてより素早く入力できるほか、写真の内容に関連した提案を提供してくれるとのこと。例えば、友だちタコスの写真を送ってきたときに「おいしい」などの返信候補が表示され、素早く「私はタコスが大好きです。」と返すことが可能。

なお、AIを利用する場合にプライバシーやセキュリティーが気になるという人もいることから、AIを利用しないで匿名で使える「Incognito mode」にも対応するということです。また、このシークレットモードではエンドツーエンドの暗号化と控えめな通知になっています。

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Alloの開発中の画面






【Duo】

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ビデオ通話サービスのGoogle Duo


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AlloとDuoの説明を行ったGoogle Engineering DirectorのErik Kay氏


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Duoの開発中の画面

Duoはビデオ通話ができ、リアルタイムコミュニケーションAPI「WebRTC」と転送プロトコル「QUIC」を用いて低速回線でも高画質な映像で映像による通話が行えるサービスです。映像はハイビジョン(720p)に対応。

デモを見てすぐにわかるのは、ビデオ通話がかかってきた着信時にすでに相手の状態が映像で判断できるようになっている点。ネットワークは携帯電話ネットワークと無線LAN(Wi-Fi)をシームレスに利用し、すべての通話がエンドツーエンドで暗号化されているとのこと。

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Meet Duo, a new way to video call - YouTube


【Spaces】

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Spacesは空間を作ってそこでコミュニケーションできるサービスで、イメージ的にはFacebookやLINEのグループ機能を単一サービスとして取り出したような、IRCをよりインタラクティブにしたともいうようなものです。

利用はGoogleアカウントがあれば可能で、Webまたはスマホなど向けアプリで行います。まず、コミュニケーションを行なう部屋のような"空間"を作成し、他の人を招待して連絡や情報交換ができ、もちろん、ひとりでメモする場所としても使えます。

Googleのコミュニケーション系のサービスはいまいちうまくいかずに名称などを変更したりする大幅なリニューアルや終了したりすることも多いですが、今回投入された新サービスや現在提供されている既存サービスはどうなるでしょうか。

メールもGmailとInboxが併存しているように当面は、AlloやDuo、Spacesとハングアウトも平行して提供されていくようですが、個人的にはハングアウトは便利に使っているので終了だけは避けて欲しいところではあります。

記事執筆:memn0ck


[Image] QRコードアプリ名:Spaces - 小グループでの共有
価格:
カテゴリ: ツール

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