MWC 2016:LG、新フラッグシップスマホ「G5」や周辺機器「Friends」を展示!スロット式バッテリーに装着できるカメラや音楽用のモジュールが魅力【レポート】



MWC 2016にて新フラッグシップスマホ「LG G5」などが展示!

LG Electronics(以下、LG)がスペイン・バルセロナにて2016年2月22日(月)から25日(木)に開催された「Mobile World Congress 2016(MWC 2016)」に合わせてプレスカンファレンス「LG G5 Day」( http://bit.ly/LGG5Day )を開催し、新しいフラッグシップスマートフォン(スマホ)「LG G5」やアクセサリー「LG Friends」を発表しています。

LG G5は「G」シリーズの最新モデルで、本体下部からスロット式で取り出せる電池パックと、そのスロットに装着できる専用カメラ用パーツ「LG CAM PLUS」や音楽用パーツ「LG Hi-Fi PLUS with B&O PLAY」などの各種モジュールに対応したほか、フルメタルユニボディーや常時点灯しても電池がほとんど減らないディスプレイなどの新しい試みに対応しています。

また、LG Friendsとしては360°(全天球)の写真や動画が撮影できる「LG 360 CAM」やVR HMD「LG 360 VR」、ホームカメラおよびペットにもなる転がるWi-Fiカメラ「LG Rolling Bot」、ドローンなどの無人偵察機をしやすいようにするコントローラー「LG Smart Controller」、これらの各ツールを管理できる「LG Friends Manager」も発表されました。

そこで今回は少し遅くなりましたが、MWC 2016でのLGブースで実際にLG G5やLG 360 CAM、LG 360 VR、LG Rolling Botといった製品の実機を試した模様を写真を交えて紹介したいと思います。

【LG G5】

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LG G5の正面

LG G5は従来のフラッグシップモデル「LG G4」の後継機種で、LG G4は日本ではau向け「isai vivid LGV32」としてローカルカスタマイズ版として販売されています。

ディスプレイはLG G4の約5.5インチからやや小さくなった約5.3インチWQHD(1440×2560ドット)IPS Quantum液晶(約554ppi)を採用し、新たにディスプレイを常時点灯できる「Always-on Display」が導入され、点灯させた状態の待受時でも1時間に電池が0.8%しか減らないとしています。ホームボタンなどのナビゲーションは画面内に表示するタイプ。

また、3D曲面ガラスや陽極酸化アルミニウムによるメタルユニボディーデザインに刷新され、最近のLG Gシリーズの特長だった背面の音量上下キーが通常の側面に移され、背面には指紋センサーを内蔵したホームキーが配置。サイズは約149.4×73.9×7.7〜8.6mm、質量は約159g、カラーバリエーションはSilverおよびTitan、Gold、Pinkで、前面は全色ともにBlackです。

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LG G5の背面。リアカメラ部位が若干盛り上がっており、その下に丸い指紋センサーが配置。カメラ部位の左側に1600万画素、右側に800万画素

リアカメラは約1600万画素+約800万画素の裏面照射型CMOSセンサーによるデュアルカメラによって通常75°のワイドアングルながらさらにワイドモードにすることで135°で撮影できるとのこと(ワイドモードでは最大約800万画素)。

LG G4では発熱問題などを考慮して最上位のSnapdragon 810を採用せず、Snapdragon 808としていましたが、今回は最上位のQualcomm製クアッドコアCPU「Snapdragon 820(MSM8996)」を搭載。その他の仕様は、4GB LPDDR4内蔵メモリー(RAM)や32GB内蔵ストレージ(UFS ROM)、microSDカードスロット(最大2TBまで)、約800万画素フロントカメラ、NFC Type A/B、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.2、位置情報取得(A-GPSおよびGlonass)、Android 6.0(開発コード名:Marshmallow)など。

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LG G5の電池パックモジュールをスロットアウトしたところ


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LG CAM PLUSは1200mAhのバッテリー内蔵で、ジョグダイヤルでズームが行えるほか、LED表示や写真・動画の保存も可能


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LG Hi-Fi PLUSは32bit 384KHzの高精細ハイレゾ音源の再生が行えるDACで、LG G5以外でもUSB DACとして利用可能

また、LG G4に続いて電池パックは取り外しが可能で、バッテリー容量は2800mAhとLG G4の3000mAhより少し減っており、新たにUSB Type-C端子になり、急速充電「Quick Charge 3.0」にも対応しています。

さらに、LG G5の最大の特徴とも言える電池パックが本体下部からスロット式で取り出せ、スロットには専用のカメラ強化用「LG CAM PLUS」や音楽強化用「LG Hi-Fi PLUS」といったモジュールを装着可能。

対応通信方式は4G(LTE方式)および3G(W-CDMA方式)、2G(GSM方式)で、最大通信速度は下りがLTE UE Category 12対応の最大600Mbps、上りがLTE UE Category 13対応の最大150Mbps。なお、最大通信速度は、国・地域や利用する携帯電話会社によって異なります。

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LG G5の左側面にはnanoSIMカード(4FF)およびmicroSDカードのスロットが配置。SIMピンを刺す穴が見えます


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LG G5の右側面には電源キーや音量上下キーが配置。側面は丸みがあり、手に馴染むデザインに


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LG G5の上側面には3.5mmイヤホンマイク端子やマイクなどが配置。なお、下側面にUSB Type-C端子やマイクが配置

機種LG G5LG G4
画面5.3型WQHD5.5型WQHD
大きさ149.4×73.9×7.7〜8.6mm148.9×76.1×6.3〜9.8mm
質量159g151g
CPUSnapdragon 820Snapdragon 808
RAM4GB LPDDR43GB LPDDR3
背面カメラ1600万画素1600万画素
前面カメラ800万画素800万画素
指紋認証×
LG Friends×
Silver
Titan
Gold
Pink
Metallic Gray
Ceramic White
Shiny Gold
Black
Brown
Red
Sky Blue
Beige
Yellow



動画リンク:https://youtu.be/lk8Zs3Mlbcs


動画リンク:https://youtu.be/_EOE1leTkSs


動画リンク:https://youtu.be/PlStUiB1xSE

【その他】

・LG 360 Cam

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今回、LGではフラッグシップスマホに加えて、その周辺機器をLG Friendsの一端として発表。まずは全天球(360°)撮影に対応したカメラのLG 360 CAM。約1300万画素の2つのカメラと3つのマイク、4GBストレージ、microSDカードスロット、1200mAhバッテリーを搭載し、2K動画や5.1chサラウンドを記録可能です。

外観は同じく全天球撮影に対応したリコー「THETA」シリーズに近い印象を受けますが、高さが3分の2程度に短いです。Wi-Fiを使ってLG G5と接続し、LG G5で撮影映像を見ながら撮影できるようになっています。

・LG 360 VR

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続いて今回のMWC 2016で最も各社が注力していたバーチャルリアリティー(VR)ヘッドマウントディスプレイ(HMD)で、LG 360 VRは他社の製品と比べてかなりスリムで約118gと軽量・小型なのが特長です。また、先行するサムスン電子製「Gear VR」はスマホを装着する形を取っていますが、LG 360 VRはディスプレイが内蔵されています。LG G5とUSBケーブルで接続すると専用アプリが起動し、利用できます。

・LG Rolling Bot

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LG Rolling BotはWi-Fi経由でLG G5などのスマホから動きを操作したり、映像を確認できるカメラで、約800万画素で写真や動画を転がりながら撮影できるコンパニオンデバイスです。これらの周辺機器をセットアップするための専用アプリ「LG Friends Manager」も提供され、3ステップで簡単に接続できるとのこと。今後も他社も含めてスマホを中心とした周辺機器も含めた使い方の提案が増えてきそうです。


動画リンク:https://youtu.be/pc0B_3gDSAQ

記事執筆:S-MAX編集部

写真撮影:佐野 正弘


■関連リンク
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