iPhoneやiPadなど向けのスゴい音楽アプリ「GarageBand」の新機能「Live Loops」で実際に演奏してみよう【レビュー】
GarageBandで遊ぼう! |
前回に紹介したように今年1月のアップデートで機能が大幅アップしたAppleのiOS向けスタジオアプリ「GarageBand」。その中でも新機能「Live Loops」は、単体アプリで存在する機能をGarageBandに取り込んだ意欲作だ。
ドラムやベース、メロディーなどのパーツをリアルタイムでオン・オフしながら楽曲を構成・演奏する機能で、タッチするだけの分かりやすいUI(ユーザーインターフェイス)で実現されている。今回はこのLive Loopsでオリジナルパターンを作る方法を紹介したいと思う。
まずはLive Loopsトップ画面で「新規」を選択。最初にリズム部分から作成してみよう。
画面左の「+」もしくは画面左下の「エディットアイコン」をタップして空白のマスをタップすると「ループ」と「音源」のメニューが表示される。
ループは内蔵の1万2000にもおよぶ生音などのフレーズによるループ音源、音源の方はドラムやキーボード、ギターなどGarageBandの内蔵音源や対応するインターナルアプリなどを使ったパターンを登録するというもの。
ここではループを選び、基本となるリズムパターンを選んでみた。リズムパターンに限らずベースやギターなどのループ音源は「ロック」や「ハウス」、「R&B」などジャンル分けされている。作りたいジャンルでパターンを指定する他に、ロックのリズムにハウス系のキーボードを合わせるなどのMIXも楽しめる。
ハウス系のリズムにヒップホップ系のリズムトラックを追加したところ面白いグルーヴ感を出すことができた。さらにトラックを追加し、生のスラップベースと、カッティングギターを入れてファンクっぽいカッコイイループを作成。ここまでの作業ではフィーリングでパターンを選んでいるだけ、音楽知識がなくても誰でも楽しめるのが良い。
次にGarageBandの内蔵音源を使った音源のパターンを作ってみることにする。GarageBandには、だれでもパターン作成が簡単にできる「Smart Keyboard」といった楽器別のフレーズを自動作成する機能があるのでこれを利用してみた。
画面をタップするだけでそれっぽいフレーズになるSmart Keyboardで4小節分パターンを録音。これでシンセサイザーのループが追加された。
音源のパターンの作り方はこのほかにリアルタイムで演奏して録音する方法と、ピアノロール画面で1音ずつパターンを作成する方法がある。ここでは正確なリズムを刻むハイハットのパターンをピアノロールで打ち込んでみた。ループの長さは、デフォルトで4小節の長さになっているが、ここではパターンの長さを1小節にして打ち込みの作業を軽減している。
縦軸のループができたところで隣のブロックに展開を作ってみることにする。今回は最初のループを複製しておき、この最初のループからパターンを削ってイントロにしてみた。
このように横方向にイントロ、Aメロ、Bメロのような展開を作っておけばパターンの切り替えで曲の構成をリアルタイムにコントロールできる。このパターン切り替えがLive Loopsの面白さだ。
トラックごとにボリュームやエフェクター、イコライザーを設定できるのでより緻密な音場づくりも可能だ。
こうして作成したパターンを切り替えたり、パターンの抜き差し(個別の再生やミュートなど)、エフェクターを使ったりしていると楽しくてあっという間に時間が過ぎていた。
コンパクトなiPhoneなら電車の中でも簡単にパターン作成が楽しめるので、音楽好きに是非オススメしたいGarageBandのアップデートだ。
記事執筆:mi2_303
アプリ名:GarageBand
価格:\600
カテゴリ:ミュージック
開発者:Apple
バージョン:2.1
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id408709785?mt=8
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