気仙沼の復興と新しい産業の創出を 新ブランド「kesemo(ケセモ)」からコスメと調味料が登場




東日本大震災からまもなく5年。大きな被害を受けた気仙沼市で立ち上がったのが、復興と新しい産業の創出を目指す「気仙沼水産資源活用研究会」。「kesemo(ケセモ)」というブランド名のもと、ライバルだった市内の約30の事業者が連携し、気仙沼にはこれまでなかった「化粧品」と新しい「調味料」の開発に成功した。

kesemoが目指しているのは気仙沼で採れる豊かな水産資源を用いながら、これまでにない高付加価値な商品の開発。それに伴い新しい産業や雇用の創出が期待されている。

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気仙沼市の菅原茂市長の挨拶から始まった発表会では気仙沼初の化粧品ブランド「kesemo marinus(ケセモ マリナス)」のミストとジェル、そして「調味料選手権2015」で最優秀賞も受賞した「気仙沼ホヤソース」や、わかめの葉、茎、メカブ全てを使用している「MARUGOTO 三陸 わかめドレッシング」が紹介された。

「kesemo marinus」のミストとジェルはともにフカコラーゲンがたっぷりと配合されているため、保湿力が高いのが特徴。これは、フカヒレ生産日本一を誇る気仙沼だからこその商品と言えるだろう。フカヒレ工場の従業員の手がきれいなことに着目したことから生まれたということだ。とろみがあり浸透力の高いミストと、プルプルとしたジェルは年齢やシーズン問わず使用することができる。

また、海のパイナップルとも呼ばれている「ホヤ」に着目し生まれたのが「気仙沼ホヤソース」だ。お刺身以外の食べ方はないか、というところから考えられたというソースは独特のくせになる苦味が印象的。

その名の通り、わかめを無駄なく使用し作られたのが「MARUGOTO 三陸 わかめドレッシング」。わかめの栄養素を美味しく食べることができ、サラダにはもちろん揚げ物との相性も良い。

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会場ではホヤソースやわかめドレッシングのほか、今後発売されていく予定の「ホヤ味噌」「ホヤ醤油」を使用したフードの試食も行われ、気仙沼から発信される新しい味をアピールした。

ものづくりによって地域の活性や人材育成を行い、本当の意味での震災復興を狙っているkesemoに今後も注目が集まりそうだ。

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