新色で心機一転、春らしく!au向けスマホ「Xperia Z5 SOV32」のピンクと「BASIO KYV32」のレッドを写真でチェック――担当者に狙いも聞いた【レポート】
人気のスマホにニューカラー登場! |
既報通り、KDDIおよび沖縄セルラーは12日、2016年春に発売および開始する予定の新モデル・新サービスを披露する「au発表会 2016 Spring」を開催し、すでに販売中のスマートフォン(スマホ)のうち、「Xperia Z5(型番:SOV32)(以下Xperia Z5)」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)にピンクのモデルを、「BASIO(型番:KYV32)(以下BASIO)」(京セラ製)にレッドのモデルをそれぞれ追加すると発表しました。両機種とも新色は1月下旬の発売を予定しています。
Xperia Z5およびBASIOはau向けスマホとしてすでに2015年に発売されており、Xperia Z5はハイエンド志向の若年層を中心に、BASIOは壮年世代を中心に好評を博している機種で、今回の新色追加はそれぞれの機種の人気を更に後押しする形での発売となります。
スマホの機能や性能が成熟期を迎え、ハードウェア的には一般利用で不便を感じることがなくなったことや本体価格の高騰、また開発コストの削減目的から新機種投入までのスパンが長くなってきていますが、人気機種への新色追加はそういった機種変更サイクルの変化に合わせた結果とも言えます。
今回は発表会場に併設されたタッチ&トライコーナーで新色追加についての意図やコンセプトについてメーカーやキャリアからお話を伺えましたので写真とともに紹介します。
Xperia Z5に追加されたカラーはピンク。日本国内で絶大な人気を誇るiPhoneでも最新の「iPhone 6s」シリーズではピンク系のカラーとなるローズゴールドが追加され、主に女性を中心に人気となっていますが、Xperiaシリーズもそれを追随した形となります。
なお、Xperia Z5のピンクはグローバル市場向けにも発表されているほか、日本国内ではau以外にもNTTドコモからも発売されますが、auの1月下旬という発売日は最も早い時期となります。
これまでXperia Zシリーズは「オムニバランスデザイン」と呼ばれる1枚のガラス板のようなソリッドなデザインを継続して採用してきており、画面サイズも当初から5インチ以上と大きかったことからどちらかというと男性に人気の形状となっていましたが、Xperia Z3以降は側面デザインなどに曲面も多用されるようになり、若干女性を意識したデザインの変化が見られました。
今回追加された色はビビッドなピンクではなく柔らかで彩度を落とした淡い桜色で、前述したiPhone 6sのローズゴールドに近いカラーバランスとなっていることから、ターゲットとしている購買層も近いものと推測されます。
Xperiaシリーズではこれまでにも「Xperia arc」や「Xperia acro HD」といった機種では春をイメージさせる「桜(Sakura)」の付く色があったりしましたが、Xperia Z5のフロストガラスも相まってより淡く桜のイメージとなっていると思われます。
また、前面がブラックで引き締まって見えることから女性だけではなく、最近ではピンク好きな男性も多いため、男性が持っても不自然ではないような色となっており、春の商戦期に向けて人気が出そうなカラーと言えるでしょう。
一方、BASIOに追加されたカラーはレッド。元々40代以上の壮年世代や更に高齢の年配層をターゲットとしたエントリーモデルという位置付けの機種で、これまではかなり彩度を抑えたピンクやブルーといった落ち着いた色調が中心でしたが、説明員によれば最近は壮年世代以上でも明るく快活なイメージの色を好む傾向があるとのことで、アンケートなどで人気だったレッドを追加したそうです。
背面の塗装はラメなども加えられた非常にビビッドなカラーで、これまでのBASIOのイメージとはだいぶ印象が違います。
スマホの爆発的な普及はその需要をほぼ満たしたと言ってよい昨今、メーカーやキャリア各社のユーザー獲得の施策は新規端末の大量投入から人気製品シリーズのバリエーション展開へと変化しています。
今回の新色はこれまでXperiaシリーズやBASIOシリーズに振り向かなかった層への新しいアプローチとして成功するのか興味深いところです。
記事執筆:あるかでぃあ
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