Synology「DS216se」レビュー第1回:「NAS」って何?クラウドサービスと何が違うの?


読者の方の中には、いわゆる「クラウドサービス」を利用している方も多いのではないだろうか。クラウドサービスといってもピンとこないかもしれないが、マイクロソフトが提供している「OneDrive」、グーグルの「Googleドライブ」、Appleの「iCloud Drive」などがそれに当たる。いわゆるインターネット上のストレージ(ハードディスク)を数Gバイト単位でレンタルし、そこにWord文書やExcelファイルを置く、といったものを想像してもらえばよい。

こうしたサービスは無料で使うことができるため、とても便利なもの。しかし無料で使える容量には制限が存在する。つまり無限に使えるものではない、ということだ。

代表的なサービス使える容量Googleドライブ15GバイトOne Drive15GバイトiCloud Drive5GバイトDropbox10Gバイト02

Googleドライブの例。Webブラウザから利用できるようになっている

s-01

アプリをインストールすれば、Windowsのエクスプローラーと同様に、フォルダとして管理することも可能だ

例えばパソコンの中に貯まった写真データ。デジタル一眼レフカメラでも使っていると、一つのファイルは5〜7Mバイトくらい。頻繁に撮影している人手あれば、あっという間に数十Gバイトになってしまうだろう。こうなってくると無料で使える容量はあっという間に消費してしまう。

そこでオススメしたいのは「NAS」を使うことだ。NASとは、ネットワークアタッチストレージの略。ネットワーク上にハードディスクを置いて使うことを意味する。具体的に言うと、ハードディスクドライブを格納したNASを家のネットワークにつなぎ、そこをファイルの置き場所として利用する、ということだ。

自宅にハードディスクを置くわけなので、容量を決めるのも自分次第。いまでは1Tバイトのハードディスクも安くなってきているから、それを2台つないで2Tバイトとすれば、クラウドサービスの何十倍もの容量を自由に使うことができる。もちろん自分だけでなく、家族用に容量を割り当てて使うことだって可能だ。

最近のNASではパソコン上のデータだけでなく、アプリを通じてスマートフォンのデータもやりとりできるように変化してきている。スマートフォン内にたまった写真データも、NASがあれば一括管理できる。そして音楽データももちろん利用可能。iTunesの保存先にNASを指定しておけば、出かけたときに外部から家庭内のNASにアクセスして音楽を聴くこともできる。パソコンにTVチューナーが付いている場合も同様だ。録画した番組をNASに保存しておけば、パソコンないにデータが貯まって容量を圧迫することもなく、たくさん番組を保存しておくことができるだろう。

これまで述べたように、NASは便利だし、使うことのメリットは大きい。しかし「家庭内ネットワークにストレージを置いて使うってちょっとめんどくさそうだなぁ」と思ってる人もいるかもしれない。そこで次回からはSynologyの「DS216se」を例に、NASの使い方を見ていくことにしたい。

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